星くずうぃっち☆メルルVS魔女っ娘ミラクるん♪VSNEWヒロインみくる   作:数取団乱闘生

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- 麻奈実とあやせ -

黒猫と沙織のおかげで決心のついた京介は桐乃の鬼指導についていくことを決意した。

しかし頭ではそう思っていても身体が徐々にメルルを受け付けなくなり桐乃がトイレに立ったスキに家を抜け出し、幼なじみの元へ逃げてきていた。

「きょーちゃんどうしたの?そんなに息きらせて」

幼なじみの名は田村麻奈実。和菓子屋の娘。

「いや…桐乃から逃げて来たんだよ……」

「桐乃ちゃんから?どうして?」

麻奈実には大会のことは特に話していなかった為、理由が分からないのは当然である。

「あれ麻奈実には言ってなかったか。俺と桐乃の二人でアニメの大会に出ることになったんだが、俺が全然知らないアニメでよ…毎日毎日しごかれてるってわけだ。もう限界が来たから逃げてきたんだ」

「へぇーそんなのに出るんだぁ」

京介はかなり焦っているのに対し麻奈実は自分のペースを一切変えようとはしない。

「でもきょーちゃんが行くところは限られてるから桐乃ちゃんここに来るんじゃないの?」

「ハッ…そうか!なんとかアイツの記憶から麻奈実の家の場所だけが消えてたりしねーかな」

「するわけないでしょ」

「だよなぁ…ってえっ⁉︎」

京介が焦って振り返るとそこには桐乃がいた。

「お前、なんでここに⁉︎」

「なんでって今その話してたんじゃないの?ていうかアンタ何逃げてんのよ」

「いや…まぁ……うん」

桐乃に睨まれて動けない京介。まるでベビとカエルの様。とてもじゃないが京介が兄とは思えない。

「でも桐乃ちゃん、きょーちゃんは…」

「アンタは黙ってて」

桐乃と麻奈実のわだかまりは既に解消されているのだが、イライラしている今の桐乃は前の様に麻奈実にはぞんざいな態度をとっていた。

「俺もうツライんだよ!やるから!とりあえずやるから!日にちを減らすとか時間を減らすとかしてくれ!このままだと俺本気でノイローゼになるぞ!そうなったら大会に出られなくなっちまうぞ!」

「ならないわよノイローゼなんて!アンタそんなでまかせ言ってしんどいだけでしょ!」

「やはり俺だけでは口喧嘩で桐乃には勝てない…麻奈実ヘルプミー!」

京介はチラリと麻奈実を見たが、気まずそうにしているだけだった。

先ほど桐乃にキレられたことで手出ししないほうが良いと思ったのであろう。

しかし京介とて頼れるのは麻奈実しかいない。なんとかアイコンタクトでSOSサインを出した。

しばらくして麻奈実はそれに気付いたかのような表情を見せたが、何も言わずに部屋を出て行ってしまった。

「おい麻奈実!どこ行くんだ!」

「ちょっとアンタ、何やってんの」

そして麻奈実が何もしてくれないまま桐乃に気付かれてしまった。

「いや別に何もしてねーよ?俺がいつ何したっての?」

「とにかく帰るから」

「あっどうぞどうぞ」

「アンタもに決まってんでしょ!」

結局京介は桐乃に引っ張られて麻奈実宅を追い出されてた。

するとその時

「桐乃?何やってるの?」

と聞き覚えのある声が。

「何って京介を連行して……ってあやせ⁉︎」

そう。二人の目の前にいたのはあやせだった。

あやせとは新垣あやせ。桐乃のヲタクでない方の友達である。

「お兄さんまさか…また桐乃に何か……」

あやせは京介に告白したことがあるぐらいだが、それ以上に桐乃のことも溺愛しており度々セクハラだと誤認され通報されそうになったことがある。

「この状況でよく俺が襲ってるように見えたなっ!どう見ても俺が街中を引きづられてるだろ!」

「あやせ、どうしてここに?」

桐乃は京介から手を離し尋ねた。

「田村先輩から電話で桐乃がお兄さんと何かしてるって……」

「はぁ⁉︎」

桐乃と京介は同時に扉からチラッとこちらを見ていた麻奈実を睨んだ。

「麻奈実!俺を助ける為にヲタクでない上にかなり抵抗のあるあやせを呼んだんだろうが、理由をむちゃくちゃじゃねーか!そりゃあんな内容の電話がかかってきたら俺が何かしでかしたと思うわ!」

「それで桐乃とお兄さんは何を?」

あやせがかなり疑り深い目で二人を見ている。

「いやいやいやいや!あたしはただここにたまたま京介と遊びに来ただけだから?今から帰ろうとしてて…」

「でもさっき桐乃がお兄さんを引きづって……」

「あぁアレ?アレは京介か足グネったっていうから連れて帰ろうかなぁ?って思っただけだから!あっ何だったらあやせ、今から何処かいく?」

「え、えぇ…」

桐乃があまりにも早口でまくしたてるのであやせも若干引き気味で、それを察した桐乃はとりあえず京介から離れようとあやせを連れてその場から立ち去った。

 

「た、助かったぜ麻奈実…まぁあやせを呼び出した理由はアレだったけど」

京介は桐乃とあやせが去った後、麻奈実宅に戻りにお茶を飲んでいた。

「まったく…あやせを呼び出すとはよく考えたな。あやせか黒猫ぐらいだもんな、桐乃を言い負かせられるやつは。それに事情を知らないってなりゃあやせしか居ないわな」

「でもきょーちゃん、明日からは桐乃ちゃんの相手してあげなきゃダメだよ?」

「分かってるよ。あやせにも説明しただろうからもう逃げるとこ無いしな」

 

第三話完。

 

 

またお会いしましょう

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