星くずうぃっち☆メルルVS魔女っ娘ミラクるん♪VSNEWヒロインみくる   作:数取団乱闘生

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ゆるゆり編
プロローグ


富山県のとある家。

そこには中学生でありながら既に一人暮らしをしている女の子がいた。

名を船見結衣。ごらく部という部活に所属するクールでツッコミ担当である。

ピンホーン!そこに一人の訪問者が。

「おい結衣!重大ニュースだ!特大の!」

イヤモニのカメラから興奮度が伝わってくる。その女の子の名は歳納京子。同じごらく部の親友である。

「なんだよ京子、今日は一段と騒がしいな」

「だから特大ニュースがあるんだって!」

家に入ってきても京子の興奮は治らない。しかし自分からは話そうとはしない。俗に言うどうしたの待ち状態である。

「……どうしたんだ?」

見え見えだったが結衣は仕方なく尋ねた。

「コレを見ろコレを!」

そう言った京子は携帯画面を見せてきた。

そこには[星くずうぃっち☆メルルVS魔女っ娘ミラクるん♪VSNEWヒロインみくる夢の共演!劇場版制作決定!]と書かれていた。

「なっ!凄いだろコレ!」

「またミラクるんか?それに他の二つは全く知らないんだが……」

「そんなのは二の次!ミラクるんがスクリーンで見られるんだぞ?それに驚くべきはそれだけじゃないんだって!」

さらに京子はまた画面を見せてきた。

そこには[それぞれの作品でファンNo.1になった方には劇場版に特別声優として出演する権利が得られます!]と書かれていた。

「あぁ…なるほどな」

結衣は京子の興奮度が異常なほど高い理由がようやく分かった。

「これは行くしかないだろう!私のミラクるんマニア度なら他のヲタクの追随を許さないしな!」

「良かったな。頑張れよ」

「結衣……それで相談があるんだが……」

あれほど高かった京子のテンションが急にシリアスモードに。

「な、なんだよ…」

「男装してくれないか」

「なんでだよ!」

結衣のチョップが京子の脳天に直撃した。

「痛っ!待て結衣、話せばわかる!」

「とりあえず理由を説明しろよ」

京子には分かった。明らかに結衣の機嫌が良くないのを。だが京子にも引けぬ理由があった。

何故なら出場事項の欄に[※男女ペアでの出場となります]と書かれていたからである。

「おいまさか、コレが理由か?」

「えっ?他に何があるの?」

「やるわけないだろ!」

「嘘だ!」

ツッコミながらも結衣ならやってくれるという確証が何故かあった京子は崩れ落ちた。

ピンホーン!そこにまたも来客が。

「お邪魔しまーす」

そこへやって来たのは同じごらく部の後輩、赤座あかりと吉川ちなつである。

「京子ちゃん、どうしたの⁉︎」

大学に落ちた浪人生のごとく崩れ落ちていた京子は見たあかりは驚いた。

「それがさ…」

結衣は二人に京子と話したこれまでの経緯を説明した。

「変だろ?私に男装しろなんて、宝塚じゃないんだから」

「結衣先輩の男装……」

ちなつの頭の中ではそれこそ宝塚の男役のごとくイケメンになった結衣が白馬に乗って現れるという映像が流れていた。

「ち、ちなつちゃん?」

「私は良いと思いますよ!結衣先輩の男装!むしろ見てみたいですハイ!」

「えっ、えぇ⁉︎」

まさかの返答に結衣は驚愕した。

「だろちなつちゃん!結衣は絶対似合うと思うんだよ!」

味方を一人見つけた京子はいつの間にか復活していた。

「はい!珍しく京子先輩と意見が合いましたね!」

「あ、あかりはどう思う?」

結衣は最後の望みをあかりに託した。

「あ、あかりは…」

当のあかりは言葉に詰まっていた。ここで結衣に男装しようと言う事は出来ない。しかしちなつからの無言のプレッシャーもまた凄まじいものだった。

「「あかり!」」

「あかりちゃん!」

「えっと…あの……」

追いつめられ過ぎたあかりは頭から煙を出してその場に倒れこんだ。

「あかりー!」

「この空気を一手に背負わせ過ぎたな…」

 

「でも仮にあかりが結衣の味方についたとしても2VS2で決着はついてないぞ」

「偶数じゃ多数決には向きませんね」

あかりの布団で寝かせた後、男装させたい京子とちなつの攻撃が始まった。

「待て待て、だいたい何で多数決なんだよ。本人が無理だって言ってるんだからさ…」

「結衣!」

「な、なんだよ急に大声出して…」

「結衣は私が他の男とイチャコラしながらこの大会に参加しても良いっていうの⁉︎」

演技派女優顔負けの涙の流しながら訴える京子。

「他の男って私は男じゃないぞ。しかもだいたい大会に出るだけなのに何でイチャコラするんだよ」

「だいたい京子先輩に男の知り合いなんていたんですか?」

まさかの味方からのキラーパス。

「……いねぇよ!」

その返しは用意してなかった京子は開き直った。

「むしろいないからこそ結衣に頼ったんだよ!お願いいたします結衣様!男装してくれたら何でも言う事聞きますから!」

策がなくなった京子はシンプルに土下座した。

「……だいたい男装しても気付かれるだろ…」

この結衣のセリフに押せばイケるという確信を持った京子は畳み掛けた。

「大丈夫だ結衣!私とちなつちゃんが結衣をあすなろ白書にしてみせる!」

「どういう意味だよ、後古いな。私大学生でもないし」

 

第1話完。

 

 

またお会いしましょう

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