星くずうぃっち☆メルルVS魔女っ娘ミラクるん♪VSNEWヒロインみくる   作:数取団乱闘生

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- 結衣の男化計画 -

大会に出たい京子と妄想にふけるちなつに押しきられ、男装することになってしまった結衣。

そうなると話は早く男装用の服を探すため三人でショッピングモールへやって来た。

「ちょっと待て早くない?大会までまだ日にちあるのに……」

「なに言ってんだ結衣!男装を馴染ませるには時と時間が必要だろう?だから今のうちからやっておくんだよぉ!」

「時と時間って一緒だろそれ」

しかし誰よりもテンションが上がっていたのはちなつだった。

「ゆゆゆ結衣先輩の王子様コスがついに生でぇぇぇ!!」

「ち、ちなつちゃん?」

「いえ何でもありませんよ?」

「明らかに何かあったよね……」

ここで重大な事実が発覚した。

「結衣をどのようなコンセプトで男装させるかまったく考えてなかった……」

「おいおいノープランかよ」

「いえ!ありますよ!」

ここにちなつが食いついた。

「ほほう用意が良いねちなつちゃん、聞かせてちょーだいよ」

「はい!もうやっぱり結衣先輩には王子様のような格好をしてもらって、なおかつ白馬に乗って会場に現れるみたいなのがぴったりだと思うんです!」

「なるほどなるほど」

「何処がなるほどなんだ?どう考えても無理だろコレ…」

結衣のツッコミは無視して京子は何処からか取り出したスケッチブックにすらすらと描き始めた。

そしてものの数分で完成したようで

「こんな感じ?」

と絵を見せてきた。

そこにはちょんまげ姿のお殿様みたいな人がどう考えても偽物の馬に乗っていた。

「お前コレどういうコンセプトなんだ」

ちなつの言ったのと全然違うだろというツッコミの前にそっちが気になった結衣。

「数取団に出てた時のSMAP草彅剛さんだけど」

「古いなっ!そして今のちなつちゃんのでよく思い出せたな!」

「まぁインスピレーション?」

「意味分かって言ってんのか」

「ぜんっぜん」

京子のボケにマジのちなつは若干イラっときたのか

「だから結衣先輩は王子様なんですよ!」

とこんな恥ずかしいセリフを割と大声で言った。

「分かった分かったって、でも大会に出るんだからもうちょっとナチュラルな格好じゃないと」

「結衣先輩ならどんな格好でもナチュラルですよ!」

ここでナチュラルな男装をさせたい京子と妄想の中の結衣にしたいちなつとの間で抗争が勃発。

「二人とも私の意見は聞かないんだな……」

バチバチの二人を見ながら冷静にそう思う結衣だった。

「こうなったらちなつちゃん!私と勝負だ!勝った方が結衣を自在にコーディネート出来ることにしよう!」

「良いですよ!受けて立ちます!」

「じゃあここから私が部室に忘れた筆箱と片方の靴下を持ってここへ早く帰ってきた方が勝ちってことで!」

「忘れ物とりに戻りだけだなコイツ…ていうか靴下忘れたって今片方だけ裸足なのか?」

結衣は冷静なので京子の思惑に気付いたが

「良いですよ!やってやります!」

完全に冷静さを失っているちなつには無理だった。

「よーいどん!」

いっせいに京子とちなつは走り出した。当事者の結衣を放ったらかしにして。

 

「まったく…やっぱり引き受けるじゃなかった……」

ショッピングモール内のベンチに座っていると目の前を見覚えのある顔が通過した。

「アレ?あかり?」

「あっ結衣ちゃん!どうしてここに?」

「えっと……」

あかりには先ほど頭をショートさせてしまったのでこの件には巻き込まないでおこうと黙っていたのだが、何も知らない故にこの状況は良くないと感じた結衣。

「まだ制服ってことは学校帰り?」

そのまま真っ直ぐ家に帰ったあかりは当然私服である。

「ま、まぁちょっとブラブラしようかなって。あっ京子も一緒だったんだ、どっか行っちゃったけど」

一人の方が逆に怪しまれると思い結衣はとっさに京子の名を出した。

「そうだったんだ〜あっもうこんな時間だ!あかりお姉ちゃんと来てるからまた明日ねっ!」

「あぁまた明日…」

だが純粋なあかりはそんなこと疑う筈もなく笑顔で去って行った。

「ごめんあかり…」

 

それから数分後。

ぜぇぜぇ言いながら二人が戻って来た。

「それで?結果はどうだったんだ?」

「私が勝ったぜい!いぇーい!」

「だって先輩の筆箱なんて無かったじゃないですか…」

「まぁまぁ気にしない気にしない」

京子の顔と言動を見て結衣は確信した。すべて計算されていたと。

ちなつとの意見が食い違うのを見越してワザと靴下を片方だけ残し、筆箱と靴下を取りに帰るように提案した。

ちなつとしてはその辺に脱ぎ散らかしているであろう靴下よりも机の上にある筈の筆箱の方が探しやすいと思う。

そこを巧みについた作戦だったのだ。おそらく筆箱なんて最初からない。

「こういう時だけ頭が働くなぁホントに」

「なんか言った?」

「いいや」

「とにかく私が勝ったから結衣を立派なジェントルマンに仕上げてやるよ!」

「ジェントルマン⁉︎ ナチュラルじゃなかったのか⁉︎」

「結衣に対するナチュラルコーディネートといえばジェントルマンでしょ?」

最初から自分で好き放題やりたかっただけか…と思った結衣であった。

 

第2話完。

 

 

またお会いしましょう

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