星くずうぃっち☆メルルVS魔女っ娘ミラクるん♪VSNEWヒロインみくる   作:数取団乱闘生

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ハルヒ編
プロローグ


兵庫県のとある高校の一室。

活動目的もよく分からない部活?にその男はいた。

名をSOS団というその部活もどきは文芸部室を占拠していた。

「やれやれ…まだアイツは来てないのか。この時間がどれだけ平和なことか。心が落ち着くぜ」

その男の名はキョン。もちろんあだ名だが本名は誰も知らない。

「キョンくん、おかわりどうですか?」

何故かメイドの格好をしてお茶を入れているのは朝比奈みくる。キョンと同じSOS団の先輩である。

「えぇ、いただきます」

そして窓辺で本を読む少女が一人。名を長門有希。同じくSOS団の一員で基本無口。

この三人だけなら基本静かである。しかしSOS団には創設者がいるのだ。ソイツがやって来ると沈黙はいともたやすく破られる。

どんどんどん…ソイツが偉く機嫌が良いのか階段を走る音が聞こえていた。

「マズイな……」

キョンがそう思うのも無理は無かった。ソイツが何かを持って来た時は自分が必ず損をするからである。

「みんな!ビックニュースよビックニュース!」

案の定ソイツはテンション高らかに入ってきた。

「なんだよハルヒ、また何かの大会に参加しようってんじゃないだろうな」

そう。ソイツの名は涼宮ハルヒ。全ての当事者でありトラブルメーカー。

キョンの周りで起こる出来事はほぼ全てコイツから始まっている。

「……とにかく良い知らせがあるのよ!」

キョンの言った何かの大会というのが図星だったのか若干の間があったのちにハルヒはパソコンを立ち上げた。

「図星だったんだな…出来れば当たって欲しくなかったが……」

ハルヒはしばらくパソコンを見た後

「コレを見なさい!」と言ってきた。

渋々キョンが画面を見るとそこには[星くずうぃっち☆メルルVS魔女っ娘ミラクるん♪VSNEWヒロインみくる夢の共演!劇場版制作決定!]と書かれていた。

「なんだコレ?NEWヒロインみくる?おいコレってまさか…」

「そう!みくるちゃんよ!」

「はぁ⁉︎」

キョンが驚くのも無理はない。他のアニメ二つはよく知らないが、そのページを見る限り有名なアニメらしい。

そこに朝比奈みくるの名前とアニメ化された絵が描かれているのだから。

「おいハルヒ、これはどういうことだ」

「どういうことも何も文化祭で作ったあの映画をYouTubeにアップしたのよ。そしたらもう全世界で一億回再生されちゃって今じゃ十何ヶ国語の字幕版までアップされてるわ」

「お前勝手に何してんだよ!」

文化祭で作った映画とはSOS団で作った映画のこと。監督こそ涼宮ハルヒだが出演者の許可なしにYouTubeにアップさせていたのだ。しかしそんなキョンのツッコミをハルヒが受け入れる筈もなく話は進んでいく。

「そしたらあたしのところにアニメ会社から話があったのよ。みくるちゃんをアニメ化しないかってね。だからあたしはオッケーしたってわけ!どうなるのかと期待してたけど、まさか現存のアニメとコラボして映画化するだなんて思ってなかったわ!」

ハルヒは目を輝かせながらキョンに顔を近づけてきた。よほど嬉しいらしい。

「古泉が見たら喜びそうなぐらいご機嫌なコイツ……つーか朝比奈さんの許可なしに進めていいもんなのか?」

「大丈夫よ。みくるちゃんの著作権はSOS団にあるんだから。団長のあたしが許可すれば」

「違うだろ!どう考えても著作権は本人だろうが!」

自分でも褒めたいぐらいキレのあるツッコミをかましたキョンだったが、ハルヒの耳には届いていない。

「まだあるのよ!コレも見なさい!」

次に見せて来た画面には[それぞれの作品でファンNo.1になった方には劇場版に特別声優として出演する権利が得られます!]と書かれていた。

「で?お前はどうしたいんだ?」

「出演したいに決まってるじゃない!だからファンNo.1になるのよ!」

「お前の理論でいけば原作者はお前になるわけなんだから、わざわざこんなことする必要あんのか?」

「キョン、アンタ知らないの?出たがりの原作者は嫌われんのよ」

割りかし真剣な顔でハルヒは言った。

キョンはコイツそんなの気にするのかと思っていた。

「それで?わざわざ出場すんのか」

「もちろんよ!それにみくるちゃんの原作者は覆面ってことにしてるからあたしが出てもバレることはないわ!キョン、アンタも出るのよ!」

「はぁ⁉︎ 唐突だなオイ!」

「アンタここ見てなかったの?」

「どこを?」

そのページの下の方をよーく見ると出場事項の欄に[※男女ペアでの出場となります]と書かれていた。

「だから俺が出るのか?お前と?」

「他に誰がいんのよ」

「古泉でも誘えば良いじゃねーか、アイツはお前に対してはイエスマンだから嫌とは言わないぞ」

「古泉くん忙しそうじゃない」

「俺は暇って言いたいのか!」

「そうだけど?」

キョンは言い返したかったが図星なので何も言えなかった。何故ならキョンの休日予定の8割はSOS団。2割は妹だからである。

「分かったよ、出りゃ良いんだろ?」

「その代わり負けたら断食だからね」

「お前はAngel Beats!の仲村ゆりかっ!似てるって言われてけど!」

 

第1話完。

 

 

またお会いしましょう

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