戦国†恋姫 〜感染者が降りてきました〜   作:アンラッキー松茸

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後半駄文となってるかもしれへん。暖かい目で見てください。


一話 : 目が覚めれば知らない天井だったんだが・・・

ー 仁 Side ー

 

 

・・・・なんだろう。身体がとても温かい。まるで何かに包まれてるようだ。ここは天国なのか?確認しようにも目の前は真っ暗どっちが右でどっちが左なのかわからない。・・・・・もしかして、目を瞑ってるから見えないとかそういう感じかな?そうなんだろうな。…んじゃあ3、2、1と数えて目を開けよう。よし、3、2、1!

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

目を開けたら、そこは知らない天井だった。何処だよここ?起き上がって辺りを見渡す。掛け軸に行灯(あんどん)、鶴が描かれている襖に青畳など、いかにも和風な部屋だった。辺りを見終わった俺は頭の中を整理することにした。

 

 

「えーと、まず俺は誰だ?…俺は上田 仁。普通の人間だったが奴によって感染(という名の超人)者となった。んであの時、友人が見せてくれた監視カメラの映像で奴がこの騒動を起こした本人だと分かり、奴を殺しにいったんだ。…だけど擦り傷も与えられずに死んで、今ここにいる。」

 

 

・・・・・後半自分でもまったく分からない。なんでだろうねぇ?確かに俺は死んだ。なのに生きている。

 

 

「…まぁとりあえず、外を見るか。」

 

 

部屋だけじゃわからんから俺は日が差し込んでくる障子を開けた。

 

 

「・・・・・・・・・・・ほぅ。」

 

 

目の前に移るは和の庭。草木がある中の小池に少数の鯉が泳いでいる。さらに小池の中心には小島があり、木の橋で繋がっていた。うむ、なかなかのものである。そう感心していると後ろの方から何かが開く音がした。振り返るとなんともコスプレ的な和服を着た黒色ロングヘアーの少女がいた。

 

「もう起きて大丈夫なのか?」

 

その少女は俺を見てちと驚いていたが、心配するように聞いてきた。

 

 

「なにが?」

 

「何がって、傷の方だが。」

 

傷?・・・・・・あぁ、奴に突き刺されたところか。自己再生能力はあるけど一応確認しておこう。右手で胸あたりを当てる。

 

「・・・あぁ、だいぶ良くなったさ。」

 

「デアルカ。…ところで貴様に聞きたいことがある。いったいどうやって天から落ちてきた?…いや、そもそもどうやって天に昇った?あれか?貴様は死人で、いわゆる幽霊という奴か?いや幽霊は触れないと聞くが、貴様はちゃんと触れるな。では違うか。他にも聞きたいことがある。あの光の玉はいったいどういう手妻(てづま)を使ったんだ?あれほどの強い光…我は初めて見たのだが・・・・」

 

 

少女は安心したかのように一息ついた後、俺に近づき次々と質問をしてきた。俺はいきなりの近づきに1、2歩下がる。いったい俺が目をさます間に何があったというのだ?

 

「ということはあれか?お前は仏教徒どもがいう大日如来(だいにちにょらい)とやらの化身とでもいうのか?それにしては貧相な身体つきに見える・・・貴様はいったい何者なのだ・・・どうした?何か言って見せよ。黙っているだけでは何が何だか分からんではないか。」

 

 

いや、貴女の質問攻めに戸惑う状態だったんですが。

 

 

「…貴女は誰ですか?」

 

「お前こそ誰だ?」

 

「・・・・・俺は上田 仁。」

 

 

人に名を尋ねるときはまず自分から名乗れ。という感じがしたので名乗ることにした。

 

 

「上田仁だと?上田仁氏なんて聞いたことがない生まれだな。」

 

「上田仁氏?…なんだそれ?ただの名前なんだが・・・」

 

「お前の出身ではないのか?いったいどこの出だというのだ。」

 

「…俺は日本、東京生まれの一般peopleです。」

 

一般は違うやろ自分。 by誰か

 

 

「とうきょう?ぴぃぷる?・・・意味が分からん。」

 

「・・・・・・・おぅ?」

 

東京を知らないはおろか、peopleまで知らないなんて・・・おいおい。何処の田舎もんだよ。

 

 

「とうきょうとは何処の村だ?京と付くから山城国(やましろくに)か何処かなのか?それに奇妙ていうよりもちょっと地味な服を着ておるが、都ではそのようなものが流行っているのか?」

 

いや、逆に君の方が目立つと思うんだが・・・

 

「それに、今言ったぴぃぷるというのもわからん。それも都で流行っていることなのか?わけわからんな。とにかく我の知らんことがあるのは不愉快である。全て言え。」

 

 

好奇心?を持つ少女は更に迫ってくる。これ以上くるとさすがの俺でも後ろに倒れるぞ。

 

「あっ、あのさ。俺もいくつか質問いいか?」

 

「ふむ?…まぁ良い、許す。言うてみよ。」

 

 

俺が言ったことにどうしよっかな?って顔をした後、発言許可をくれた。…てかさっきから偉そうだなおい。

 

「まず、貴女の名前を教えてくれないか?」

 

「嫌だ。」

 

「・・・・・おおぅ?」

 

 

いきなりの拒否に俺は間を空けてしまった。え、嫌だ?…why?何故?

 

 

「なぜ我の名を、どこの馬の骨とも知らん奴に教える必要があるのだ?」

 

 

そりゃごもっともだがな。じゃあ俺が話すとき君とか貴女なんて呼ばれたい?なんて言い返すと、

 

 

「ふ、口のまわる奴め。まぁいいだろう。教えてやる。」

 

 

ダンッ!

 

 

「聞いて驚け!我の名は織田三郎久遠信長!織田家当主にして夢は日の本の統一なりっ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

一旦離れた少女は仁王立ちをし、自信満々に名乗ってきた。一瞬イタい子だなと思ったよ。しかし織田か・・・女体化ってやつか?確かそんなのが小説かゲームであったような・・・

 

 

「えーと・・・信長、さん?」

 

「我のことは織田か久遠と呼ぶがいい。」

 

「あぁ、じゃあ織田さん。久遠ってのはなんですかい?」

 

「真の名と書いて真名と呼ぶ。通称とも言えるが…まぁどちらでもよい。」

 

「…じゃあ次、ここはどこなのか。俺が寝てる間に何があったのか聞かせてくれ。」

 

「まぁ、五日ぐらいも眠っていたのだ。是非も無し。我が教えて進ぜよう。ここはな、カクカクシカジカで・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・なるほど。ここは目の前にいる久遠の治めている尾張清洲の城下町で、この部屋は彼女の家の一室らしい。そんで5日前、此処清洲に向けて駿府屋形の今川 義元さんが進行してきて、迎え撃とうと田楽狭間に進出&奇襲をし、彼?の首級を挙げ勝利を得たその時に、俺が“天”から落ちてきたと。

 

・・・え?ちょっと待て。今川?それって戦国時代で知られている名前だよね?歴史教科書に載ってましたよね奥さん。それに“天”から落ちてきたって・・・転生ってやつか?神様のせいで死んで詫びとして転生させてくれるっていう、小説であるやつか?だが俺は神のせいで死んでるわけではない。いったいがったい何だってんだ?

 

 

「どうもこうも、我は事実を伝えてやっただけだ。それとも何か?我が嘘をついているとでもいうのか貴様。」

 

「…いや、そういうわけじゃない。今の状況をつかめていないだけさ。」

 

「ふむ?我を嘘つき呼ばわりしたわけではないんだな?ならば良い、許す。」

 

久遠は剣呑な表情から得意げな表情を浮かばせる。

 

 

「ところで仁。先程の続きといこうではないか。」

 

「続き、というと?」

 

「とうきょうとぴぃぷる…だったか?というのを教えろ。」

 

「あぁそれはna・・・」

 

 

俺は言いかけそうだった言葉を口閉じた。いやね、教えてもいいんだけど、実際信じてくれるかわかんないじゃん?俺も今の話はあまり信じたくないけど、目の前の織田と名乗る少女が嘘をついているとは思えない。なら話す?身体のことも。いや、言って見せたら我を殺そうとしたのか!曲者っ!なんて言われそうでいややわぁ。うーん、どうしよう?

 

「どうしたのだ?さっきの質問には答えられんのか?」

 

 

おおぅ、このままだと久遠さんが不機嫌になってしまう。

 

 

「あのな、織田さん。」

 

「なんだ?」

 

「話を変えるようで悪いが、どうやら俺はなにやら凄いことにおちいっているようなんですわ。」

 

「凄いこと?どういうことだ?もっと具体的に言わんと人には伝わらんぞ。」

 

そう言うと目をキラキラ煌めかせてまた俺に近づいてくる。なんだろう好奇心すぎるね、この娘。

 

 

「…実は、俺はこの世界の住人じゃないんだ。多分。」

 

「・・・・・・・」

 

 

あぁあああ、久遠さんが目を細めたぁー。あれはおそらく疑ってるぅー。いや、分かるっちゃあ分かるんだよ。俺もそっちの立場なら「何言ってんだてめぇ。」的な感じで思っちまうもん。

 

「ふむ。貴様の言う通り、にわかには信じられん話だ。貴様はそれをどうやって証明する?」

 

 

証明かー。どないしまひょう?ウイルスの方は隠したほうがいいから、それの他に証明…証明・・・・無い。証拠となる写真はおろかスマホや財布、身分証明書すら持ち合わせてない。

 

 

「…すまない。俺は証明できるものがない。ただ俺が言ってることを信じてくれっとしか言いようがない・・・」

 

「・・・・・仁。我の目を見よ。」

 

「え?」

 

「我の目を見よと言っている。」

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

俺は久遠の目を見ると久遠も俺の目を見つめてくる。俺から見て久遠の目は、まるで夜闇の中に燃え上がる炎のような瞳をしていて、俺は見惚れそうだった。

 

「…うむ、嘘の無い瞳をしておる。良かろう、貴様のいうことを信じてやる。」

 

「おおぅ、そんなにあっさりと…自分で言っておいてなんだが、突拍子もないことを言ってるんだぞ。んな簡単に納得していいのか?」

 

「なるほど、理屈としてはその考えは正しい。…だがな、人は理屈のみで生きくるにあらず、我のような立場のものはな、瞳を見ればその者がどのような人物であるか分かる。その者が卑屈なものか、阿諛追従の徒であるか、はたまた正直者であるか、それを見抜かなければ上は下に背かれ、下は上に潰される。それが下剋上渦巻く今の世の常だ。」

 

「下剋上・・・か。」

 

 

やはりここは戦国時代で間違ってないようだ。

 

 

「で、だ。貴様は違う世界…だったか、そういうところからやってきたというのは何となく理解した。なら何のためにここに来たというのだ?」

 

「え、何のため・・・うーん。」

 

 

俺が何故ここに来たのか聞きたい久遠。今のところ目的なんてない。あるといえるものは、奴もここに来てると分かれば殺ってやる。というぐらい。

 

 

「正直に言うと俺にもわからん。」

 

「…そうか。ふむ・・・・」

 

 

俺の返答に久遠は腕を組んで考え始めた。やがて、

 

 

「…貴様。行くあてはあるのか?」

 

「いいや。…とりあえずは金を貯めてこの世界を見て回ろうと思う。そこで困ってる人がいるのならば助ける。といったところかな?」

 

「なるほど・・・・・・・うむ、気に入った。」

 

久遠は満足そうな顔をした後、少しためてこう言った。

 

「仁。我の家臣となれ!」

 

「・・・・え?」

 

「我の家臣となれ。そうすれば飯も住む所も着るものも金も、我が何とかしてやろう!」

 

「・・・・・そいつは、なんとも良い提案だな。」

 

「であろう?どうだ?」

 

「・・・・いや、断ろう。」

 

 

久遠の案に俺は断りをした。それを聞いた久遠は驚きの表情をする。

 

 

「何故だ?貴様にとっては咽から手が出るほど魅力的な条件だと思うのだが。」

 

「確かに、破格な条件だ。それを断る奴は馬鹿でしかない。」

 

「では貴様は馬鹿であるのか?」

 

「どうだろうな。」

 

「…言え。」

 

「まず、家臣になるということは人を殺らなければいけないということ。だが今この世は弱肉強食。殺らなければ殺られることぐらい重々承知の上。」

 

「第2に、俺は体力には自信があり、あてなどなくても1人で生きていけることは出来る。」

 

「第3に、そもそも俺はまだ家臣になりたいなんて思ってもいない。そこらへんは保留ってことにしたい。…これでどう?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・分かった。」

 

そうか。ちと説明が下手でも分かってくれたか。

 

「家臣というのは撤回しよう。」

 

 

・・・あ?撤回?なんで?

 

「なら我が新たに貴様に提案する。」

 

「・・・なにを?」

 

「衣食住を満たしてやる。その代わりに・・・・」

 

久遠は一息貯めた後、

 

 

「我の夫となれ!」

 

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