戦国†恋姫 〜感染者が降りてきました〜   作:アンラッキー松茸

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「待ってたよっ!」や「遅いんだよっ!」っと思った読者へ。


すいませんでしたぁああああああああああああっっっ!!!(バクテンDO☆GE☆ZA)


四話 : 俺はこいつ(手)を使うっ!

 

よ、皆。上田 仁だ。

 

昨晩のことがあってなかなか寝れずにいて暇になった俺は障子を開け庭に出て、外の空気を味わった後、前の世界でもやっていた筋トレを始めた。ちなみにメニューは素振り1000回、ランニング100週(屋敷の大きさを測った結果)、能力発動時の素振り(?)1000回、腕立て1500回、両脚上げ腹筋(ゆっくりと)1500回、その場で指1本の逆立ち900秒(15分)。全部を2セット…と、こんな感じだ。

 

筋トレを始め、気がつけば陽が昇っていた。時間の流れってのは恐ろしいものだな。すると部屋の方から襖が勢いよく開く音と「起きろ!仁!」という声が聞こえた。見れば昨日会った久遠と帰蝶さんがいた。

 

「っと、なんだ。起きているではないか。」

 

「おぅ、おはよう久遠。それに帰蝶さん。」

 

「うむ、おはようだ!昨晩は眠れたか?」

 

久遠の元気な挨拶の後、帰蝶さんもおはよう…っと聞こえるか聞こえないかくらいの挨拶をした。

 

 

「お陰様で。…起きるのが早いな。」

 

「惰眠を貪るほど、無駄なことはないからな。」

 

流石は織田信長。無駄を省くのがお得意なようで。

 

「んで、今日は久遠の家臣達に紹介をするん…だったっけ?」

 

「その通り。今日はお城で久遠を前にして評定が開かれます。あなたのことはその時に、家中の者にお披露目することになるでしょう。」

 

「お前を夫にする。とお披露目するのだ…ふふっ、」

 

「なんだよその笑い方は。」

 

目を細めニヤリとこちらを見る久遠。嫌な予感がして怖いんですけど。

 

 

「織田の家中は武闘派が多い。納得のいかないことは腕っ節で解決するのが常だ。覚悟しておけ?」

 

「・・・了解だ。まぁ頑張るよ。」

 

「うむ!それでよい!…では行くぞ。」

 

「・・・朝飯は?」

 

「そんなもの、評定の後で食えば良い。…ほら、早くせい、行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久遠に連れられて城下町を歩いていると、道行く人達は皆、久遠の姿を見るとすぐに頭を垂れて恭順の意を示す。改めて見ると、ここ尾張を収めているのだということを実感した。

 

「久遠。評定って領地の統治をするために、皆に話し合いで決めたりする場所だよな?」

 

「そうだ。主に家老や侍大将が意見を出し、その意見を下に最終的に我が決断をするのだ。」

 

「ほぅ・・・んでぇ、侍大将ってのは主にどんな役割なんだ?」

 

「立場や役職…ということになるか。大まかに言えば、足軽がいて、その足軽を数人から数十人纏めるのが、足軽組頭という。その足軽組頭を数人まとめるのが侍大将で、その侍大将を纏めるのが家老や武将…というところか。」

 

「なるほど。」

 

「ほかにも納戸役や祐筆、台所役など多くの役職があるが、当家ではそんな感じだと思っておけ。」

 

「他のお家では違うところがあると?」

 

「当然だ。他家には他家の状況があれば事情もある。それに即した組織になっているだろう。我が織田家は室町よりの慣例である寄親寄子(よりおやよりこ)に頼らず、迅速に動けるように体制を変えたからな。他家とはかなり違う形になっているであろう。」

 

「寄親寄子?」

 

「寄親とは、大名に協力している有力豪族のことだ。その下に、更に規模の小さい勢力がつく。それが寄子だ。寄子は普段、小作人を使って田を耕したり、領地の運営をするのだが、一朝事あるときは、小作人を足軽にして寄親の下に集う。寄親はその寄子をまとめ、大名の下に集う。それを大名がまとめて軍とするのだ。」

 

「・・・なるほど。人を雇うのも相応の銭がかかる。今のご時世、そんな豪族の家は少ないだろう。ってことはより一層寄親の権力が高くなる。尾張みたいな小国にとってはやりにくいことこの上ないな。」

 

「聡いな。そういうことだ。だから我はその制度を撤廃したのだ。」

 

「てことは尾張はそれなりに蓄えはあるということか?…まぁ駿河、遠江、三河が手に入ったんだからそういうのもできなくはないだろうけど。」

 

「それだけじゃないがな。尾張は地味肥え、八方に道が繋がっている。米もできれば人も動く。人が動けば銭も動く。銭が動けば矢銭が入るからな。特に尾張は津島という、銭のなる木を持っておる。他家よりは銭は豊富だ。」

 

「恵まれているな、尾張は。」

 

「恵まれてるからこそ、他家に翻弄されぬように力を持たねばならんのだ。」

 

「そこで俺を夫にすることで、他家の尾張の豊かな土地と権力、そして兵糧を好き勝手させないよう、先手を打ったという訳だな。」

 

「他家の糸がついた夫など、ぞっとする。」

 

「…まぁ俺は名だけのただのお飾りだ。俺の名でよければ好きに使ってくれても構わん。」

 

「デアルカ。では城へ急ぐか。そろそろ心構えをしておけよ仁。」

 

「応。」

この後も、久遠と雑談をしながら歩いていたら、前方これは立派な城が見えてきた。

 

 

「ほぅ…これが清洲城か。立派なものだ。」

 

「ふっふっふっ。そうだろうそうだろう。清洲の城は尾張でも一、二を争う名城だからな。」

 

そんなに城を褒められたのが嬉しかったのか、まるで自分のことのように胸を張って喜ぶ久遠。もう一度外見を見回してみる。

 

「しかし、見た感じ他の城とは違って小ぶりだな。普通は二の丸、三の丸などがあってもっと入り組んでると思うが…」

 

「確かに大きいとは言えんが、それでもかなりの広さがあるんだぞ?」

 

「なるほどね。中に入るのが楽しみになってきた。」

 

「呑気なことを…これから家中の猛者達との喧嘩しようという時に。」

 

「まぁ緊張してても仕方がない。相手の力量がわからないうちに緊張しても、いざって時に力が発揮できないからな。」

 

「全く、大物なのか馬鹿なのか…」

 

「大物と言うなら大物なんだろうし、馬鹿と言うなら馬鹿なんだろうよ。」

 

「うつけめ。…では行くぞ。」

 

 

清洲城門前で久遠は中に入り、俺も後に続いて入った。…ふむ、流石は日本の建築。屋内もなかなかなもので木の香りがほのかにする。感心してたとき久遠は止まり、一室の襖を開けた。

 

「しばしここで待っておれ。時が来れば呼ぶ。」

 

 

そう言われ入れば久遠は襖を閉め何処かへ行った。

 

さて、1人になった俺はその部屋で横になりこのあとの模擬戦を考えた。予想としてはあの柴田さんと丹羽さんは確実だろう。あと他にいるのは佐々内蔵助成政、滝川一益、前田利家、竹中と黒田の両兵衛…はないな。この2人は桶狭間の戦いが終わって早々は出ないだろう。…そういえばあの人、豊臣秀吉もいるのかな?つけたすと6人も相手をしないといけないのか。・・・萎えるわ。

 

「…よし!そんなときは寝るっ!」

 

6人対立すると思うと現実逃避したくなる。それに眠くなってきた…というわけで、おやすみー。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「・・・・・の・・・・・んどの・・・」

 

んあ・・・?誰だぁ?俺の安眠を邪魔する奴ぁあ?

 

 

「・・・んどの・・・、・・・きて…ください・・・!」

 

・・・何処かで聞いた声だな。ずいぶん最近なきがするが・・・・

 

 

「仁殿、仁殿!」

 

「ふごっ・・・麦穂さんか…くぁーーーーー・・・・」

 

そうだよ、この声は麦穂さんのだ。そりゃ聞いたことあるわな。

 

 

「おはようございます仁殿。よく寝てらしてたようですね。」

 

「おはようございます。昨晩あのことがあってなかなか寝つけませんでしたから」

 

「ふふ♪とても可愛らしい寝顔でしたよ。まるで子供のようでした。」

 

oh、見られてしまったか。なんか、恥ずかしいな・・・

 

 

「そっそれで、何か用ですか?」

 

「あ、っとそうですね。大変失礼しました。久遠様がお呼びでございます。お早く。」

 

「…いよいよですか、わかりました。」

 

そう言って立ち上がり、部屋を出る。麦穂さんの後をついて行き久遠と猛将達の待つ評定の間に足を運んだ。なんだろう…緊張するね。プレゼンでの発表みたいだ。

 

 

「…緊張してますか?」

 

「そう・・・ですね。いろんな意味で緊張してます。」

 

「ふふ。そう緊張せずとも、壬月様は織田家一の家臣の責任感もあって、仁殿にはきついように見えますけれど…本当はお優しく、面倒見の良い方ですよ。他の家臣達も皆優しく、良い子達ばかりです。」

 

「・・・半信半疑ということで。」

 

「あら。私の言葉をお疑いなられるのですか?」

 

「いえ。貴女が嘘つくような人ではないと信じているのですが、・・・まぁ百聞は一見に如かず。自分の目で見とかないと、どういう人なのか分からない。というとこですかね?」

 

「それはそうですね。うふふ。」

 

「・・・!そういえば麦穂さんは…」

 

「仁殿。私のことは“麦穂”と呼び捨てにしてくださいませ。貴方は久遠様のお側に仕える方なんですから。」

 

「いやそれは・・・逆に俺の方が呼び捨てでいいのでは・・・・」

 

「いえ、それはなりません。久遠様の夫ということになるのですから、私からすれば主筋にあたります。今まで通り、仁殿とお呼びさせていただきます。」

 

「・・・・・・わかりました。ならばそう呼ばせてもらいます。」

 

実感がわかないんだが、本人がそうしてくれと言うならそうさせてもらうか。

 

 

「ふふふっ、」

 

「?…どうしたんです?」

 

「その・・・好青年だなと思って、少し可愛ku…い、いえ!なんでもありませんよ!」

 

「・・・さいで。」

 

「そっ、…そういえば仁殿。先ほど何か私にお話をしたかったのでは?」

 

「あ、そうです。麦穂sa…麦穂は俺が久遠の夫になるのを反対だったのでは?」

 

「そう…ですね。当初は反対でしたけど、今になれば久遠様が仰っていた言葉の意味がわかります。」

 

「それはなんと?」

 

「久遠様は、仁殿の瞳は他の者とは違うと、その目を見れば仁殿の為人がわかると」

 

「なるほど。それで俺の為人を見た麦穂の評価は?」

 

「仁殿も向き合い、言葉を交わして直感的に悟ったのです。この方は悪い方でない、と。」

 

「逆に言うと良い人でもないってことですか?」

 

「そ、そういうこと言うの、意地悪です・・・」

 

「ははは、それは失礼しました。まぁここは信用されたということで今は喜んでおきます。」

 

「はい。そうしてください。」

 

 

そんな会話をしていたらある部屋の襖の前に麦穂は止まる。

 

「では、こちらが評定の間でとなります。…仁殿、準備は宜しいですか?」

 

「ええ。緊張はほぐれました。行きましょうか。」

 

「では参りましょう。」

 

そう言うと麦穂は評定の間の襖を開き中へ入っていく。俺も続いて入った瞬間、見知った顔や見知らぬ顔…見るからに好意的ではない殺気のこもった目をした者が一斉にこちらに向いてきた。

 

おそらく俺の予想では、久遠は壬月と麦穂以外…つまり俺の見知らぬ3人の少女に教えてなどいないといったところだろ。てかこっち見んなよ。恥ずかしいだろ?

 

「おぉ来たか仁。どうした?そんなところに立ってないでこちらに来ぬか。」

 

 

おいおい。こちらって家臣たちが座ってる場所じゃなくて久遠の隣かい。しかもニヤけてやがる。くそぅ、この後起こることに楽しんでやがるなぁ?覚えてろよぉ〜(°᷄д°᷅ )

 

しかし、今は何を言っても無駄な気がするんで、仕方がなく久遠の言った通りに壇上に上がり久遠の横で腰を下ろす。

 

 

「皆の者。こやつが我の夫となる男。上田 仁という。存分に引き回してやってくれ。ほれ、貴様も自己紹介せい。」

 

「・・・ただ今、織田久遠信長殿より紹介申し上げられた通り、名は上田 仁といいます。織田家の双璧、柴田権六勝家殿、丹羽五郎左衛門尉長秀殿はご存知の通りでしょうが、まだ俺の顔を知らぬ者もおりましょう。本日よりこの織田久遠信長殿の夫と相成り申した。以後お見知りおき願いたい。」

 

「ふざけるなぁぁぁーーーーーーーーーーーっっっ!!!」

 

 

まぁ、こんな反応するわな。いやだってこんな紹介したところで「そうかっ、歓迎するぜっ!」なんて思わないもんな。そこは俺も同意したくなる。

 

「例え殿がお認めになっても僕は認めないぞぉっ!!」

 

「控えよ和奏。御前であるぞ。」

 

「でも壬月様!いきなり出てきたこんな奴が、殿の夫とかって、どう考えてもーーー!」

 

「その件については後にしろ」

 

「むー・・・」

 

必死に抗議した少女を壬月の冷静さに抑えられ、仕方なくと言った様子でこの場は黙る。

 

 

「まぁ確かに佐々殿も意見もわかりますよー。雛もそう思いますしー。」

 

「佐々殿、滝川殿の意見に犬子…じゃなかった。この前田又左衛門犬子も同意見だよ!」

 

「犬子ちゃん。無理して言葉を改めなくても良いですからね?」

 

「えへへ、ごめんなさーい。」

 

「という訳で、我ら三若は反対の立場ってことでー。」

 

「そうそう!やっぱ雛も犬子もわかってるなー。流石相棒だ!」

 

 

ほぅ。あの紫髪でほへーっとしてそうな子が滝川一益。んで尻にある尻尾…でいいのかなあれは。のような物を付けた子が前田利家か。とするとあの赤毛の子が佐々内蔵助成政だな。この三人はとても仲がいいらしい。

 

「まぁ、久遠様がお決めになったことだから、認めるしか無いんじゃないかな~って雛は思ってるけどね。」

 

「なに軽く言ってんだよ雛ぁ!久遠様の夫といえば、政戦両略で尾張にとって重要な位置にあたるんだぞ!それをどこの馬の骨ともわからない奴が、いきなり出てきて夫になるとか、そんなの認められるかー!」

 

「そうだそうだー!」

 

「というのが、家中の意見ですが・・・」

 

「ふむ、まぁそうなるだろうとは思っていたが…おい和奏。」

 

「はい!」

 

「どうすればこやつを認める?」

 

「僕より強ければ認めてやります!」

 

「え、結局それなの和奏ぁ~・・・」

 

「まぁ和奏だし。」

 

「強ければ、か…ならば簡単だな。仁、和奏と立ち合え。」

 

「結局そうなるんだ・・・( ´Д`)」

 

まぁ避けられないことぐらい分かってはいたさ。・・・だが、

 

「(やるのはいいが…大丈夫なのか?)」

 

「(心配ない。あの和奏という奴は曲がったことが嫌いなだけだ。それに貴様なら何ら問題はあるまい?それにあやつは真っ直ぐにぶつかってくる奴のことを気に入る傾向がある。だからまっすぐぶつかって熨されてしまっても問題は解決するであろう)」

 

 

くそぅ、他人事のようにいいやがって…

 

「…分かった。それじゃ佐々殿の胸をお借りして、俺の力を存分に試せ。」

 

「望むところだ!」

 

「うむ!よくぞ申した。それでこそだ。…あぁ、言い忘れておったが。」

 

「なんだ?」

 

「死なんようには気をつけろよ?葬式は好かん。」

 

「それは佐々殿に言ってくれや。」

 

 

俺の言葉に久遠はふふん♪っとニヤる。アドバイスの1つもくれないのかよこら。

 

「ではさっそく始めるが…庭でいいか?」

 

「あぁ!問題ない!」

 

「ならば我が屋敷の庭にすれば良い。…あぁ、この際だ。他に立ち会いたい奴がいれば進み出よ。」

 

「私も…立ち会いとうございます。」

 

 

ぐぼほぅっ!?まさかの壬月さんもやるのっ!?…いや、予想してたけどね。

 

 

「犬子も!犬子もやりたいです!」

 

「じゃあ雛も一応、参加しまーす。」

 

「では私も参加させていただきます。」

 

 

oh・・・やはりここに居る全員が参加か。やっぱり萎えるわ・・・ん?秀吉の姿がないな。この時はまだ草覆取りでいないんだったっけ?…でも萎えるわorz

 

「壬月は分かるが、麦穂もか?」

 

「私と壬月様は竜司殿のことを認めてはおりますが、武士として一度お手合せ願いたく…ね?壬月様。」

 

「あぁ、確かに私もこやつのことは認めている…だが、その力を己自身の肌で感じとうなったわ。」

 

「えぇええええええええええ!!壬月様!こいつのことを認めてるんですか!?」

 

「あやや~これはびっくりー。」

 

「わんわん!壬月様、麦穂様!この人ってそんなに強いんですか!?」

 

「まぁ一度も手合わせをしたことはないが…私は此奴の力を一度見ている。それは麦穂も一緒だ。お前たちも、精々励むのだな。」

 

ちょっ、あまり刺激を与えないでほしいんだけど…

 

「なぁに、たかが五人だ。何とかせい。…仁も納得したところで、時間が惜しい。さっさと移動するぞ。」

 

 

目線で俺の嫌顔を見たのか、目を細めてニヤける久遠。簡単に言ってくれるよこのお偉いさん。あと心読むのと勝手に納得した感じにさせるのやめてくれない?

 

「よーし!僕がサクッとぶっ飛ばして、お前なんか追い出してやるからな!」

 

「まぁ、別に出て行ってもいいけど…」

 

「駄目に決まっておろうが。このうつけめ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ久遠の屋敷に戻ってきた俺は唖然とする。何故かって?だって池のある庭が試合場のようになってんだもんよ。てか準備早くね?

 

「先程先駆けが参りましたもので、まぁ精々頑張ればいいんじゃない?」

 

おぅ…チクッと棘が刺さる感じの言葉を発してきたな。だが俺はそんなの気にしなーい。

 

 

「…なら早速始めようじゃないか。」

 

「なんなのよ。もぅ・・・」

 

「現状、信用されてないんならそうなる努力はする。けど、今はそれどころではないんでな。貴女にはこれからの俺を見てもらって判断してもらうだけさ。」

 

「…えぇ。しっかり見せてもらうわ。」

 

「ありがとな。んじゃ久遠、始めよう。」

 

「両者!位置につけっ!」

 

「謝るなら今のうちだぞ。」

 

「ご親切どうも。だがそうもいかないのでね。」

 

「ふんっ!その程度じゃ僕に勝てる訳がないだろ!黒母衣衆筆頭、人呼んで織田の特攻隊長!佐々臓助和奏成政!」

 

「上田 仁。」

 

「へへっ、いい度胸だよ。そこは認めてやる!」

 

褒め言葉として貰っておこう。それで、そっちの獲物は?

 

 

「見て驚くな!おい猿!僕の槍を持ってこい!」

 

「は、はひぃぃぃ〜!」

 

猿なんて呼ばれてる少女が槍らしき物を持ってきた。

 

「なんだその槍?見たことがないぞ?」

 

「ただの槍だと思うなよー!この槍は国友一貫斎の絡繰り鉄砲槍!」

 

 

国友一貫斎。

 

近江の国の国友村出身の鍛治職人。

一貫斎はそこの9代目にあたるが、特に著名であるため説明なく彼を指して「国友藤兵衛」と呼ぶことが多かったらしい。初代・辻村(国友)藤内は美濃国の鍛冶師の出身であり、永正年間に近江国国友村に移り住んだと言われている。

 

 

「お前の獲物は?」

 

「悪いが俺には獲物はない。強いていうならこの手ぐらいだ。」

 

「ふん!ただの拳で僕に勝てると思うなよっ!」

 

構えると佐々は俺をバカにしたのち鉄砲槍を構える。

 

「では尋常に…始めっ!!」

 

「一発で仕留めてやるっ!どりゃぁーーーーーーーーーーーっっ!!!」

 

パァァァンッ!!!

 

 

おぃぃっ!!いきなり銃口を俺に向けて発射させんなよぉっ!!だがここでくたばるわけにはいかんっ!!俺は発射された弾を擦れるかのように躱した。

 

「あっぶねぇなぁ。ならこっちも容赦しne・・・何やってんだお前。」

 

「ん、一発撃ったから、筒の中を掃除して玉薬を籠めなきゃ駄目なんだよ。んしょ、んしょ。」

 

「・・・・・・・」

 

 

スタスタスタ…

 

ツー…( ˙_˙)σ( ;゚Д゚) !?

 

 

「うひゃぅっ!!?あああ!玉薬がこぼれたー!!何するんだよぉ!!」

 

 

背中を指で縦になぞったら佐々はビクンッ!となって怒りだした。いやぁ、あまりにも隙があったものでつい…

 

「ちくしょー!舐めた真似しやがって!本当に倒してやるぅー!!」

 

年頃の女がそんなこと言ってはいけません!そんなふうに育てた母親の顔を見てみたいわ!追いはらうかのように攻撃を繰り出す佐々をひらひらと躱す俺。

 

 

カクッ!

 

「うおっ!?」

 

だが忘れちゃならねぇ、この庭には池があるということを。池と地面の境目で俺はバランスを崩した。

 

「隙ありっ!!」

 

佐々もこの機会を見逃さず突きを繰り出した。

 

「んなっ!?なんだとっ!?」

 

「…とぅ。」

 

しかし俺は佐々の獲物の上に乗ってバランスをとり、その場でジャンプし彼女の後ろに着地した。すると振る音が聞こえたので躱し後退する。

 

「お前!逃げてないで堂々と闘えっ!!」

 

そうはしたいけど、懐になかなか入れないんだよね。どないしまひょか・・・考えてたら佐々は向かってきたので左腕で防ぎ、弾いた衝撃で佐々はバランスを崩した。

 

 

「!(隙発見っ!)てぃっ!」

 

ベシッ!

 

「ぎゃんっ!」

 

隙ができた佐々にデコピンを喰らわせると彼女は倒れ…なかった。何故かというと俺が衝突を防いだからだ。しかし彼女は気絶している。おかふぃいな?気絶するほどの力は入れてないんだがな?

 

 

「「「「「ッ!!」」」」」

 

「そこまで!勝者仁!よい手際なり!」

 

まぁとりあえず1勝か。あと4戦やるんだっけ?・・・俺倒れないかな?

 




さぁというわけでいかがでしたでしょうか?

何故投稿が遅れていたかというと、学校の課題に集中してました。というより進級出来ない状況だったんです。(本音)

次の投稿は早くできると思います。多分…

というとこで次回も楽しみに?待っていて下さい。ではでは。
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