戦国†恋姫 〜感染者が降りてきました〜 作:アンラッキー松茸
今月終わり前に投稿してよかったー!
ちとややこしいと思いますがどうぞ!
ー仁Sideー
オス。織田の武将達との闘いを終え安心して眠ってしまい、今目覚めた仁でーす♪(キュピッ!)
…え?可愛くない?キモい?…安心して。自分でもやっといてキモいと思ってたから。というかここどこ?久遠から借りている部屋っぽいが当たってる?ハズレだよね。
当たっとるわ! by 誰か
「あ、あの〜。」
ん?…うおぅっ!?びびったぁー。聞こえた方を向けばOrangeの髪にGreenな瞳、サイドテールに止められているあれは瓢箪でいいんだよな?それでちと派手?な服を着た少女が正座でこちらを見ている。…てか俺が周りを確認してないときに声掛けないでくれ。心臓に悪いから。
「あの私!木下藤吉郎ひよ子秀吉といいます!御殿様より仁様の元でお世話を命じられました!今後とも、よろしくお願いします!」
「…えーっと・・・・・よろしく?」
つい流れに乗って言っちまった。あー・・・名前なんつったっke…「木下藤吉郎です!」おおぅ、心読まないで。
「んでぇ、木下さん・・・?」
「はい!あ、でも仁様は私の主になりますので、ひよと呼び捨てになさって下さい!」
「…ピノ?」
「え?…ちっ、違います。ぴのじゃなくひよです。」
「…キノ?」
「違います。ひよです。」
「…ヒロ?」
「「ひ」しか合ってないじゃないですか!ひよです!」
「…伊勢?」
「有名地域じゃないですかそれ!ひ・よ・です!」
「…黄○?」
「それはキセ○の○代ですよー!ひーよーでーす!」
こんなやりとりを何分か続いていった。というかちみ、何故黒○ス知ってる?
「…すまんひよ。悪ふざけがすぎた。」
「はぁ…ひぃ…ふぅ…へぇ…ほぉ・・・ひどいですよ仁様ぁ。」
「本当にすまん。・・・ひよ。話が変わるが、さっき君が言っていたお世話とはどういうことで?」
「それは…ですね。ええと・・・・すみません。実はまだ御殿様より何も聞いてなくて・・・」
聞かされてない?何も言わずにただ俺の世話をしろと言ったのか?勝手じゃね?
「あ、でもでも!お掃除は得意です!料理はあまり得意じゃないですけど!仁様の家事のお世話なら料理以外はできます!」
惜しいなぁ…料理まで完璧だったら良い嫁さんになれて彼氏ができるのに・・・え?俺はできるのかって?馬鹿にしちゃあ困るで。俺は前の世界で1人暮らしでゴミ捨てや部屋の掃除、洗濯や料理だってできるんだぞ!本当だどぉ!
「…分かった。まぁなんだ。改めまして俺は上田 仁。迷惑をかけることがあると思うがよろしく頼む。」
「ひゃぁっ!?そっ、そんな滅相もない!頭を上げてくださいよぉ〜!!(アセアセ)」
俺は頭を下げて挨拶をするとひよは両手をパタパタさせ慌てはじめた。その時、
「あら、やっと起きたのね。」
聞いたことがある声が聞こえたので見てみれば、お盆の上にお茶を乗せて入ってきた帰蝶さんだった。
「あぁ、よく眠れた。…お茶、持ってきてくれたのか・・・ありがとな。」
「かっ!勘違いしないでよねっ!このお茶は…そう!久遠に頼まれたから仕方がなく、し・か・た・な・く!入れただけなんだからっ!?/// 」
ふっ、ツンデレめ。動揺しつつも無理に言い訳をしてくるところでなんかもう可愛いな。そう思いながら持ってきてくれたお茶を飲む。あちっ、でもこれくらいが良い。
「それにしても…織田家自慢の武将達が皆やられるなんてね。」
「偶然もあるだろうが、それでも勝ち上がってきたさ。・・・そうだ、帰蝶さん。俺が眠った後何かありましたか?」
「貴方が立ったまま寝てた時、家臣一同の検討の結果、認めるという形で決着がついたわ。」
さいで、認めてくれましたか。いがったいがった。
「私としては残念だけどね。・・・でも働かざる者食うべからず。衣食住が保障されている以上、それ相応に働いてもらいますからね。」
「あぁ分かってるさ。用意してくれる以上、俺も出来る限りのことは何でもする。」
「よろしい。…じゃあこの子のこと、お願いするわね。木下藤吉郎。通称はひよ子。親しい者のあいだでは、ひよって呼ばれてるわ。武士になりたいって言って久遠の雑司になった子なの。貴方付きの従者として、追い回してやって頂戴。」
「従者?世話役ではなく?」
「間違ってはいないけど、貴方が上司でその部下って扱いよ。」
「・・・ふーん。」
聞き流しみたいに言ったが、何となくわかったよ。俺中心に据えた部隊をつくろうとしてるのをな。まぁ仲間が増えるのは良いことだが・・・いいのだろうか、俺なんかで?
「あ、あの…お頭!よろしくお願いします!」
ちょっ、お頭って…普通に呼び捨てにしても構わないのだが・・・・いいや、そのまま流れに任せて。
「んで帰蝶さん。久遠はいずこへ?」
「まだお城よ。貴方の検分している最中、早馬が到着してね。それについて協議してるみたい。」
「それで御殿様は、お頭が目覚め次第城に来いっと仰ってました。」
「そうか。・・・よっこらせ。んじゃ城に行きますかひよ。」
「はっ、はい!」
俺の言葉に元気に頷くひよ。そうそう。女の子は笑顔が一番!・・・え?親父くさい?…ぎゃかましいわ。
さぁというわけで再びやってきました清州城。相変わらず大きいです。ひよと共に登城したはいいのだが・・・
「どうしたんですか?お頭」
「空気がざわついている感じというか、雰囲気が変というか。…何かあったのか、これからあるのか・・・」
「そうでしょうか?」
評定の間へ向かう途中、何人かの公家の者とすれ違ったが、妙に慌ただしく、落ち着きがない。早馬の内容がそんなにヤバイものなのかね?そう歩きながら考えていたら前から聞き慣れた声がしてきた。
「おっ、案外早く目が覚めたんだな。」
「佐々か。…おかげさまでな。壬月さんと麦穂さん、それに皆が手を拭いてくれたのが幸いさ。」
「へっ、よく分かってんじゃん。」
「佐々だって加減してくれたんだろ?ありがとな。」
「そーかそーか!うんうん。お前なかなか素直な奴じゃないか、気に入ったぜ!」
「さっきまではギャーギャー言ってたのにな。」
「あ、あれは!その・・・仕方ないだろ!僕じゃなくたってあんな紹介され方したらキレるっての!」
そうだよな。見ず知らずのやつが現れたと思ったら、いきなり自分の主の夫だもんな。そりゃ誰だって怒っても仕方がないもんな。当然の判断だ。…?ってことは、悪いのは久遠なのでは?・・・いや、やめよう。どう考えてもとばっちり食らうのは俺だ。間違えない。
「まぁ仕合ってみて、悪い奴じゃないってのが分かったから。一応は認めてやるよ。」
「ありがとな。・・・さて、和奏。この騒ぎはなんぞえ?誰か敗走でもしてきたか?それとも、先程の早馬に関係があるのか?」
「あぁ、気づいてたか。隣国の美濃に放ってた草から急報が入ってさ。今、てんやわんやの大騒ぎなんだよ。」
「はっ!?まさか斎藤龍興様が尾張に攻め入ってきたんですかっ!?」
「バカ猿ー。あのぼんくらにそんなことする度胸ある訳ねーだろー。ちょっとは頭を使えよ頭を。」
「へぅぅ~…すみません~。」
おいおい。馬鹿はねぇだろ馬鹿は。ひよはこう見えても歴史上に名を残す子(?)なんだぞぉ。ま、それは先の未来なんだけどな。
「とにかく、今から評定なんだ。仁も来いよ。」
「あぁ分かった。ひよ、行くぞ。」
「え、でも・・・・」
「どうした?来ないのか?」
「その…私はまだ御目見得以下の身分ですし・・・・」
「御目見得ぇ〜?」
「評定とかの公式の場で、殿に直接会える身分かどうかってことだよ。猿はまだ御家人として認められてないから、評定には出られないんだ。」
「はい。だからあの…お頭だけで行ってください。私は待ってますから。…はは。」
そかそか、身分か。まぁこの時代なら仕方ないわな。
「…ひよ。お前は俺の補佐役として評定に出てくれ。」
「え?・・・へぁ!?」
「はぁ!?お前何言ってんだよ!?御目見得以下の身分の者を評定にあげたら、家中の秩序が保たれなくなるだろっ!」
「和奏、君が言うのも最も。俺もそういうのにはされてきたからわからなくはない。けどな、俺はそういうのが気に入らないと思ってる。ひよ子は武士になり、俺の補佐役になったんだ。だから評定に出る資格は十分だと俺は思う。」
「けどまぁ、久遠がダメというなら仕方ないからここで待ってもらう。だから和奏から久遠に聞いてみてもらってはくれないか?」
「てめ!調子に乗ってんじゃねえぞ!それに人のこと勝手に呼び捨てにしやがって!」
「ダメだったか?親しみ安くて俺は好きだが?」
「す、すすすす好きって…ダ!ダメじゃ。ねーけどぉ…////」
「なら、済まないが頼む。和奏しか頼める者がいなくてな・・・」
「しっ…しゃーねーなぁ!分かったよ。ちょっと待ってろ、すぐに聞いてきてやるから。」
「ありがとな。さすが黒母衣衆を率いる佐々成政殿だ。」
「調子の良いこと言いやがって。だけど…へへっ、良いさ、頼ってるやつをほっとくなんて出来ないしな。ちょっとそこで待ってろよ!」
そう言い残し和奏は久遠の元へ行く。なんだろ…あれは二次で例えるとチョロインってやつか?見送った後ひよの方を向くとひよはほわー…と口を開けていた。え?なに?どうしたの?
「いえ、あの…佐々様ってすごく怖い人だって、家中で有名なんですけど・・・」
「あの子がか?」
「はい…」
「まぁ、確かに威勢は良いわな・・・けどだからって怯える必要はなかろうて。確かに外面そう言う想像はしてしまうかも知れないが、内面を見れば全く逆。根はまっすぐのいい子だ。前田利家と滝川一益を見る限り、仲間を大切にしてる子のようだし。」
「そ、そう言えるのはきっとお頭だけですよぉ…」
「そうか?」
「私とは身分も大きく離れていますし。あの…こんなこというのはよくないんでしょうけど、私、和奏様が苦手なんです・・・」
苦手かぁ…確かに、ひよの性格から見てグイグイくる和奏のタイプは合わないかもしれない。
「・・・聞いてくれひよ。そういう気持ちは確実に相手に伝わる。苦手だと思うならその原因を捉えて克服しなければならない。」
「こ、克服出来るんでしょうか…」
「苦手だと思えば思うほど緊張が相手に伝わってしまう。そしてそのまま接してると徐々に疲れて会話が億劫になる。すると相手との距離が広がってしまう。それが人間関係なんだと俺は思う。だからひよ、苦手という想いと緊張をできるだけなくして人と接してみるといい。そうすれば誰とでも仲良くなれる。(きっとな。)」
「はぁ~・・・そんな風に考えたこと、今まで一度もありませんでした。じゃあ、あの…頑張ってみます!」
「その意気だ。ゆっくりと頑張っていこう。」
「はい!」
ひよの元気付け(?)をしてたら和奏が戻ってきた。
「おーい!聞いてきてやったぞー!猿も評定に出て良いってさ!」
「すまない、助かった。っというわけだひよ。共に評定に出るとしよう。」
「はい!」
「御目見得が許されたってことは、これから特別に評定に出られるってことだからな?ボクのことは先輩なんだから敬えよ、猿!」
「はいっ!」
「・・・・・」
「?…どうした上田?」
「いや…それより、何故ひよを猿と呼ぶんだ?通称を交換していないのか?これから共に評定に出るんだ、ここはお互い通称で呼び合わないか?」
「それはわかってるけどさー。僕、猿の通称直に教えてもらってねーもん。」
「あ、あの!木下藤吉郎、通称ひよ子です!これからよろしくお願いします!」
「ひよ子って何か弱そうな通称だな。…まぁいいや。ボクは和奏。佐々内蔵助和奏成政!これからよろしくやってやるよ、ひよ!」
「はいっ!」
通称を交わし合い仲良くなった2人を見て俺は微笑んでいた。よかったな、ひよ。
「という訳で、僕についてこい猿!」
「はいっ!」
って結局は戻るんかーい。
ビシッ!ΣL(`д ´;)
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和奏の後へ続いた俺達は評定の間へ来た。相変わらず空気が変わる場所だ。ひよなんか先の笑顔はどこいった?と思うほど緊張してる。そんな彼女を見ずに和奏は襖を開けた。今朝方のと同じで久遠とその家臣達が座っていた。
「来たか。仁、前へ。」
「…ここか?」
「我の夫である貴様が下座に座るな。上段に来い。」
「…応。」
苛立ってるようだ。早馬の報告がそれほどのものなのだろう。久遠に従い彼女の隣に座る。
「では評定を始める。…まずは状況を整理する。五郎左、言え。」
「はっ。…先程、墨俣の地に出城を築くべく、現地に出向いていた佐久間様の部隊が壊滅。敗走してくるという早馬が到着しました。」
「な、なんだってーーーーーー!」
「いや、そこはそんなに驚くことじゃないでしょー和奏。」
「仕合の時に報せが来てたじゃん。」
「わ、分かってるよそれくらい!」
「墨俣は長良請願の中洲に位置する…長良の向こうは既に斎藤家の勢力圏なため、築城するのはかなりのこんなんが予想されていたが…」
「はい、まさかこれほどまでに早く、佐久間様の部隊が壊滅するとは…」
「困難は分かる。しかし美濃攻略のためには、是が非でも墨俣に城を築かねばならん。」
「しかし殿…」
「言うな。…蝮から託された美濃を、いつもでもあのうつけの龍興に任せておくなど、許せんことなのだ。」
「・・・・・・」
「佐久間のおばちゃんが失敗したってのは良いけどさー。じゃあ次は誰がやるんだろ?」
「雛は築城とか、あんまり得意じゃないから無理ー。」
「築城…となれば麦穂様の出番だけどなぁ。」
「いや、麦穂は出せん。未だ膠着状態である今川や、小うるさい長島にも備えんとならんからな。」
「ですよねぇ。じゃあ他に誰が?」
「和奏がやれば?」
「ボクができる訳ないだろー!」
「いやそこで威張られてもー…」
墨俣に築城するために警戒するべきは、やはり築城している最中、敵の攻撃があるということ。確かに、昼間敵の真ん前で堂々と築城などしよう物なら敵の奇襲を受け、一貫の終わりだろう。問題はいつ、どうやって築城させるかが問題である。秀吉が最初に武功を上げる墨俣築城・・・・
ここは、俺が行くしか他ないか。
「少し…いいでしょうか?」
「どうした仁。何か意見があるのか?」
「その墨俣築城戦…俺がやってやろうか?」
「………何だと?」
「俺に考えがある。もしかすれば…うまくいくかも知れん。」
「阿呆ぅ。素人が何をぬかす。貴様が考えているよりも、遥かに困難な任務なのだぞ?」
「そーだそーだ!ちょっと強い…じゃなかった、ちょっとだけ腕が立つ…でもない、ちょっと調子に乗れるからって調子に乗るなよー!」
「和奏、そのつっこみ意味がわからない…」
「まぁでも言いたいことは分かるかなー。和奏らしいつっこみだと思うよ?」
「うっせー、お前らちょっと黙ってろってば!」
「はーい。けど上田君、なんでまたそんなことを?」
「まぁ、何故失敗するのか、その原因がわかっているということだけ、今は言っておこうか。後はその原因を無くすための一手を打つ。それだけですね。」
「どういうことです?」
「今は言えません。もしやらせてもらえるのなら、成功させるための策は考えてありますから、後は下拵えと仕上げだけ。それにそろそろ勝っておかないと、久遠の名に傷がつくのは必定。その点俺はまだ、世間に名は知れ渡っていない。言わば弱卒以下の存在。よほど尾張に間者が居ない限りは。そんなやつが成功させれば久遠の評判も上がる。俺はそう踏んでいます。」
「…仁。」
「どうする久遠。」
「…やってくれるか?」
「任せろ・・・と言いたいところではあるが、俺のこと信じられるか?」
「正直わからん。…しかし我らとは違う考え方を持つお前なら、あるいは出来るのではないかと思えるのだ。だから我はお前に賭けようと思う。…頼まれてはくれぬか?」
困った顔をしながら俺を見つめてくる久遠。…もしかしたら初めてかも。久遠がこんな弱気になっているのを見るのは。
「言い出したのは俺だ。言動の責任は俺が取る。墨俣築城戦…必ず成功させるとしよう。」
「本当にやれるのか、小僧。」
「必ずできるという確証は今はありません。ですが、それを確証に変えるためにこれから準備を拵えるんです。まぁ見ていてください。」
「おいおい。簡単に言いやがって、失敗したら承知しないんだからなー」
「まぁ、何とかするさ。それにいざとなれば、和奏が助けてくれるんだろ?」
「なっ!ま…まぁしゃーねーなぁ。そうなったら手伝ってやるよ!僕に任せとけ!」
「…うーん、このチョロさ。さすが和奏だねー」
「ふわー和奏の扱い方うまいなー…」
「ありがとな。…さて、じゃあ俺は資材やら何やら、色々と揃えて置くから、詳しい策や資金何かは準備の目処が立ち次第伝えるから準備だけはしておいてくれ。」
「当然だ。…頼む、仁。」
「合点承知の助・・・ひよ、行くぞ!」
「は、はいぃ!」
評定の間を後にして城下町へと脚を運び築城準備を開始した。