東方不明録 ー「超越者」の幻想入りー / THE TRANSCENDEND MEN(現在更新休止中) 作:タツマゲドン
ストーリー上重要な部分も多数ありますが蛇足な部分が多いので、紅魔郷と妖々夢は飛ばすか目を通す程度で良いです
1 紅い霧
アダムの幻想入りから1週間が経った。
そして、幻想郷では「異変」が起きていた
「これは雲、いや霧か?何れにせよ随分と赤いな。」
アダムの言う通り幻想郷では赤い霧が発生しており、その霧は幻想郷中を包んでいた。
「どうやら異変みたいね。」
「異変?良く起こるのか?」
「何者かの目的によって自然や環境が乱れたりする事よ。今回は今までにないタイプだから新参者の妖怪かしら?」
丁度魔理沙が博麗神社に来た。
「霊夢、やはりこれって異変か?」
「その通りのようね。」
「ブン屋から聞いたんだが、この霧が出る前に魔法の森のさらに北に赤い洋館が出現したんだってさ。」
「間違えなく異変の元凶ね。それじゃあアダム、異変解決に行くからあなたはここで待っていて。私たち専門家の出番よ。」
「分かった。二人とも気を付ろよ。」
「ああ、私たちは大丈夫だ。絶対戻ってくるからな。」
霊夢は宙に浮き、魔理沙は箒に乗り、2人は何処かへとと飛んで行った。
「二人とも信じているぞ。さて、何しよう。」
アダムは神社内で暇を潰すのだった。
1時間後、アダムは霊夢達を助けようかと行こうか行くまいか考え込んでいた。
「嫌な予感がしてならない。やはりここは行くべきか。」
何故ならアダムは外が異様に暗い事に気が付いていた。
それは霧が少しずつではあるが黒くなっているからだ。
先程までは異様なほどに鮮やかな赤さだったが、時間の経過と共に赤に黒が混じっていった。
「霧がこれ程黒くなるという事は......すまない霊夢、待つと言ったが、やはり僕は行く事にする。」
アダムは腰に銃とナイフを下げた。
そして、アダムは神社を飛び出し、そして霧の濃い方向、霊夢達が行った方向へと走って行った。
アダムは魔法の森を駆け抜けていた。
その猛烈な速さは時速72kmにも達する。
短距離走選手の2倍の速度に相当するが、エネルギー量で言えば2乗して4倍だ。
勿論”普通”の人間にはこんなスピードは出せない。
その事についてはアダム自身も驚いていた。
「かなり遠い様だな。しかし僕にこんな能力があったとは。それに疲れをあまり感じないし、これ以上も出せそうだ。」
突然、アダムは立ち止まった。
少女がボロボロの姿で倒れていたのだ。
少女は金髪で見た目は10歳かそれ以下か。
「大丈夫か?」
アダムは声を掛ける。
しかし、その返事は予想だにしなかったものだった。
「グギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
少女はいきなり起き上がり、アダムを襲って来た。
アダムはすぐさま躱す。
「妖怪か。思っていたより強そうだ。」
少女は爪を立て、アダムを斬り裂こうと突進した。
しかし、アダムにはかすりもせず、全ての攻撃が躱された。
(躱せる、これが、僕の力か。勝てるかもしれない。)
アダムは少女の薙ぐ腕ををしゃがんで避けると同時に少女にローキックを喰らわした。
少女がバランスを崩し、それをアダムは空中に蹴り上げた。
さらに、アダムは空中へ跳び上がり、連続で蹴りを決め、止めに1発、踵落としを決めた。
少女は成す術もなく地面へ叩きつけられた。
「終わりか?」
しかし、少女は何事も無かったかの様に起き上がり、またアダムを襲い始めた。
「まるで効いてない。」
驚くアダムだが冷静さは保たれていた。
少女から連撃が繰り出され、しかも攻撃は前よりも速くなっている気がした。
少女の爪がアダムの膝をかする。
「くっ!」(戦いに慣れない。記憶が無いからか。)
少女はさらに追い打ちを掛けようと攻撃を仕掛ける。
襲い掛かる腕を掴み、肘打ちを炸裂させる。
突き出される爪をスウェーで避け顎へアッパーを決める。
アダムは避けるに避け、隙を突いては自分も反撃してみたが、まるで効かなかった。
アダムは少女の腕を横に反らしながらストレートを少女の腹に喰らわし、その隙に腕の連撃であらゆる箇所に攻撃を仕掛けた。
「ガッ!」
1つだけ少女が怯んだ箇所があった。
後頭部である。
「よし。一気に決めるか。」
アダムは少女が怯んだ隙に背後に回った。
ストレート、フック、アッパー、回し蹴り、蹴り上げ
アダムは更に空中に跳んだ。
肘打ち、裏拳、手刀、ナックル、一回転して飛び蹴り。
ちなみに、今までの攻撃は全て少女の後頭部に当たった。
少女はまた地面に叩きつけられた。
少女は起き上がったが、少女の視界にアダムの姿は無かった。
「はっ!」
アダムは背後から両足蹴りを決めた。
少女は成す術も無く吹き飛ばされ、俯せに倒れた。
「終わったか?......息はある様だが、別にどうでも良い。」
少女は生きてはいる様だが、起き上がらなかった。
「妖怪がこれ程の力を持っているとは、予想だにしなかった。さて、先を急ぐか。」
アダムは再び走り始めた。
1時間後、少女は起き上がった。
「......いてて。頭のうしろが痛い......あれ?紅白と白黒の人間とほかにだれか戦ったような気がするけど、まあいいか。」
少女は気ままに何処かへと行った。
ちなみに、この少女はルーミアという人食い妖怪である。
アダムが走り始めて10分後、アダムの前には青髪の少女がいた。
少女には羽が生えていた。
「最強のあたいの陣地に勝手に入って来てただですむと思うなー!」
「今度は......霊夢から聞いた情報からすると......妖精か。」
少女は右手にカードらしき物を持った。
「凍符「パーフェクトフリーズ」!」
少女がそう叫ぶとカードが光り、カードからは大量の光弾が出た。
アダムはそれらを難なく避けていき、少女に急接近したかと思うと、腹に肘打ちを喰らわした。
少女は何も言わず、その場で気絶し、倒れたのだった。
「ん?」
アダムは先ほど戦った少女に苦戦した事もあり、この少女が思ったより弱い事に拍子抜けし、呆然としていた。
「チルノちゃーん!」
すると、何処からか別の少女が来た。
見たところ敵意は感じられなかった。
その少女は緑の髪をしており背中に蝶のような羽が生えていた。
「チルノちゃんったらまた人に迷惑を掛けて仕方がないんだから......あの、すみません。この子が迷惑を掛けませんでしたか?」
緑髪の少女が尋ねる。
「この子の友達かい?僕は大丈夫だけど、すまない、それ程重症では無いが、君の友達を気絶させてしまって。」
「大丈夫ならよかったです。チルノちゃんもこれでいきなり戦おうとする事に懲りて欲しいです。」
緑髪の少女は苦笑しながら言った。
「あの......私、大妖精と言います。それとこの子はチルノちゃんです。」
「そうか。僕はアダム。外来人だ。そうだ。大妖精、君に聞くが、黒髪で紅白の服を着た子と金髪で白黒の服を着た子を知らないかい?」
「あ、その人たちなら確か向こうの方へ飛んでいきましたよ。」
大妖精が指を指した先は他の場所よりも霧が濃く、色はまだ赤かった。
「そうか、ありがとう、大妖精。僕は今ちょっと急いでいるんだ。また機会があったらよろしく。」
アダムは先を急ぐ事にして先程よりも速く、濃く赤い霧の方へ走って行った。
霧が黒くなった事については後で大事なのです...