東方不明録 ー「超越者」の幻想入りー / THE TRANSCENDEND MEN(現在更新休止中) 作:タツマゲドン
「誰だチミはってか?そうです、私が柏リョウです。あんたこそ誰だ?」
「じゃあ私の計画を邪魔しないでよ!」
少女は腰の剣の柄らしき物を手に取る。
次の瞬間、柄の上底部から1mの長さの緋色に輝く刀身が現れた。
「......ジェダイかよ......そっちがルーカスフィルムなら俺はマーベルだ!」
そう言いつつ戦闘の体勢を取る。
少女の姿を良く見てみる。
青のロングヘアーと対照的な赤い目。
青いロングスカートとブーツとエプロンの様な上着。
「私は比那名居天子。天人の長の娘よ。悪いけど異変の邪魔をしないで頂戴。」
そう言い終え、リョウの面に斬り掛かる。
天子の斬撃を体ごと横に躱し、駆け込みながらパンチを繰り出す。
リョウのパンチをしゃがんで躱し、立ち上がりながら胴へ斬り込む。
天子の斬撃を両手で受け止め、2人は暫くそのままの姿勢で対峙し合った。
「今異変がどうとか聞こえたが、異変を起こすつもりか?」
「そうよ。それがどうしたのよ?!」
「......それじゃあ、俺が勝ったら異変を止めてもらう。ただし、俺が負けたら......お前は何をしたい?」
「それじゃあ、私の奴隷として一生働きなさい!」
「交渉成立だな。それと一つ分かった事がある。」
「なによ。」
「女の態度のデカさは胸のデカさには関係ないって事だ。」
天子は以前から自分の胸が小さい事を気にしていた。
そのうえ、天子は自分のプライドを失うような発言に怒りやすい。
「むっ、胸の事を言わないで頂戴!!!!!」
天子の押す力が増し、炎の様に輝く剣は更に輝きを増した。
「あ、熱っ!」
リョウも負けじと剣を受け止めている両手の力を増し、押し返した。
天子が後ろによろめき、リョウは飛行マシーンを脱いだ。
「やっぱアイアンマンみたいな社長キャラじゃなくて俺にはジョークが得意なスパイダーマンとかデッドプールが向いているかな。でも今はジャッキー・チェンで行くぜ。蛇拳舐めんな!」
右手と右足を前に出し、両手の先を手刀の形にし、左手を右肘に付ける。
「蛇?じゃあ私はヤマタノオロチを倒したスサノオノミコトね。覚悟なさい!」
剣を体の向きと同じ縦に構える。
「シャイ=チョーか。成程、シンプルイズベストって訳か。」
天子が頭の上に剣を振り上げ、駆け込みながら振り下ろす。
リョウが体ごと横移動して避ける。
振り下ろし終えた剣を横へ逃げたリョウの胴へ振る。
それをしゃがんで避ける。
振り終えた剣を今度はリョウの足元へ振る。
バク転して避け、同時に距離を取る。
リョウが天子へ駆け込み、掌を伸ばしきった右手を頭へ突き出す。
天子が首を曲げて避けるが、リョウが手首を曲げ、天子を軽く押し、僅かに怯ませる。
ミドルキックを決め、指先の連撃を何発もヒットさせ、蹴り上げ、空中回転蹴りを決めた。
両者とも着地し、リョウが右手を顔面に突き出す。
天子が腕をかがめ、ブロックする。
続けて左手を胸に突き出す。
これもブロックする。
ブロックされた左手を上に突き上げ、顎にヒットさせる。
続けて右の”握り拳”を喉に突き出す。
天子が慌てて手首を受け止める。
次の瞬間、リョウが握り拳を開き、指先を喉に突きつけた。
「ぐっ!」
そのままリョウが天子へ下段回し蹴りを決め、そのまま距離を取る。
「どんなもんだ?少なくとも俺は蛇に苦戦する様な剣士は聞いた事無いね。」
「まだ本気じゃないわよ!」
天子がリョウの面を狙って剣を振り下ろす。
リョウはしゃがみながら間合いを詰め、天子の手首を掴む。
天子が押す力を強め、リョウが体を後ろに向き、腕を引く。
結果、天子が弧を描いて地面に叩きつけられる。
ついでにリョウは空き缶を蹴るかのように天子を1発蹴った。
顔を真っ赤にした天子が起き上がり、リョウの心臓を狙って剣を突き出す。
突きを体ごと避け、続けて来る横薙ぎをしゃがんで避け、そこで腕の構えをそのままであぐらをかく。
座り込んだリョウへ剣を振り下ろす。
しかし、リョウが天子の足首を掴み、引っ張って地面に倒す。
起き上がり、天子へ回転踵落としを繰り出す。
間一髪の所で体を転がし、避ける。
天子が起き上がり、リョウは構えを解く。
そして、リョウはその場に頬杖をついた姿勢で寝る。
「来いよ天子。どうした、この俺が怖いのか?」
「誰が貴方なんか!こいつっ、ぶっ殺してやるわ!」
天子が高く跳び上がり、リョウへ向けて剣を振り下ろす。
対するリョウは足を勢い良く回転させ始める。
両手を支点に体を持ち上げ、両手で体を飛ばす。
振り下ろされる剣を体を捻って躱し、天子の腹に両足蹴りを決め、空中へ吹き飛ばした。
起き上がったリョウは天子へ追撃を掛けるべく跳び上がる。
天子も負けじとリョウへ剣を横に振る。
しかし、リョウが体を後ろに反らし、横薙ぎは不発に終わる。
リョウのサマーソルトキックが決まり、天子が更に上空へ吹き飛ばされる。
天子は空中に浮き、リョウは着地する。
「要石に潰れなさい!」
天子の周囲に大小様々の岩が出現した。
リョウ目掛けて、天子が加えた移動スピードの上に更に自由落下加速を加えられた要石が飛んで来る。
「......そういやフリーザ戦でこんなシーンあったな。」
指を伸ばした手を握り、迫り来る要石を殴り、蹴り、砕き、跳ね除け、躱していく。
要石は相変わらず飛ばし続けているが、リョウには全くヒットしない。
「要石「天地開闢プレス」!」
直径3mはあろうか要石が出現し、天子がその上に乗り、リョウに向かって落ちていく。
「超能力の次はデスボールかよ。いや、その上に乗るってロードローラーかよ。どっちでも良い、受け止めてやるぜ!」
「やれるものならやってみなさい!」
リョウが手を突き出し、要石を受け止める。
「うおおおおお!!!!!」
その場に留まった要石だが、天子が絶えず移動エネルギーを加える。
「諦めなさい!そもそもこの天子様に勝負を挑んだ事が間違いなのよ!」
(何とか、せめて”あの”能力だけでも知られたくはない......あの方法ならばれないだろうな......やるか。)
リョウは自身のエネリオンを変換し、掌から岩へ熱エネルギーを送る。
「あ、熱っ!一体何なの?!」
そして、リョウは岩へ送り込んだ熱エネルギーを掌から吸収し、エネリオンへ戻す。
「あれ?戻った?」
これを数回繰り返す。
すると、岩が勝手に崩壊した。
岩には僅かな空洞があり、空洞には空気がある。
その空気に熱を加え、体積を増やす。
その空気の熱を奪い、体積を減らす。
空気は熱による膨張収縮の体積差が大きいが、岩は熱による膨張収縮の体積差が少ない。
空気の膨張収縮に耐え切れなくなった岩は空洞部分にヒビが入り、崩壊する。
「もらったぜ!」
要石の崩壊でバランスを崩した天子へ、リョウが跳び掛かる。
天子の背後を取り、背中を抱える。
ジャンプの勢いが残っている為、リョウと天子は暫く上昇し続ける。
「ちょっと、何をする気?!」
「決まってんだろ、俺が勝つんだ。」
最高到達点に達し、上下逆さま、天子の頭を地上に向けた態勢、バックドロップで落下していく。
「は、放しなさい!」
「ヒョー!ヒャーッホゥ!ヨーロラヨーレヒー!」
天子が離れようともがくが、リョウの力には勝てなかった。
ドガッ!
そして天子にバックドロップを決めた。
「リョウ!どこだー?!」
魔理沙はリョウを探すべく上空を飛び続けていた。
「地上の方ですか?如何されたのですか?」
その場に止まり声がした方向を振り向く。
青いショートヘアーに長いリボンの付いた帽子、黒いロングスカートにフリルの付いた長い羽衣が特徴的な女性だった。
「友人と一緒に飛んでいたんだが、見失ってしまって探している。ところで私は霧雨魔理沙、あんたは?」
「永江衣玖です。見れば分かると思いますが天人です。実は私も人を探していまして......ところでその方の特徴とかは?」
「ええと、柏リョウって名前で長い茶髪に茶色い目、身長は6尺よりちょっと大きいかな。あとは背中に変な機械を背負ってる。見かけたか?あとあんたの探している奴はどんな奴だ?」
「......見掛けなかったですね。特徴......比那名居天子と言います。青く長い髪に青いスカート、ピンクのエプロンみたいな上着を着ていて身長は5尺位。心当たりありますか?」
「知らないな......なら一緒に探そうぜ。」
「どうもありがとうございます。」
その時、
ドガッ
遠くで何か重い物体が高い所から落下した時の様な音が聞こえた。
「な、何の音だ?」
「結構近くでしたみたいですね。行きましょう。」
二人は音のした方向へ飛んで行った。
タイトルは天使(Angel)と天子を掛けました
どうでも良いけどSF映画並みにカンフー映画大好きです
それにしても今回色んな作品の要素が多すぎるな...