東方不明録 ー「超越者」の幻想入りー / THE TRANSCENDEND MEN(現在更新休止中) 作:タツマゲドン
ネタに注意
「詰まんなかったぜ。」
「い、いてててて......ま、まだこれからよ!覚悟なさい!」
「これだから気の強い女は......まっ、抵抗するのを更に追いつめるってのも良いけどね。」
リョウ目掛けて直径10cmから20cm程の要石が大量に飛んで行く。
対する量は2つの拳をフルスピードで動かし、要石を砕いていく。
「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」
勿論後ろからこっそりと迫って来る要石にも気を配りながら。
リョウが後方へ回し蹴りを4連続決め、要石を砕く。
今度は左右両方から直径1mの要石がリョウを挟み潰しにするべく飛んで来る。
両肘を左右それぞれに突き出し、両方とも破壊する。
今度は前後から大きな要石が飛んで来る。
後方へ跳び、後ろの要石を踏み台にして反対側へ跳ぶ。
要石同士で衝突し、砕ける。
「剣技「気炎万丈の剣」!」
天子の持つ剣が輝きを一層増し、刀身が伸び、炎の様な常に燃えている様な形になる。
剣を薙ぎ、リョウの足元を狙う。
リョウがそれを最小限、ほんの30cmの跳躍で躱す。
空中に舞ったリョウへ剣を叩きつける。
体を捻り、ギリギリで剣を躱す。
身を翻したリョウの胴目掛けて剣を薙ぎ払う。
体を捻り、俯せの体勢で着地する。
俯せ状態のリョウを地面もろとも斬り上げる。
地面を転がり、切り上げを避け、同時に天子へローキックを決めた。
起き上がり、バランスを崩した天子へ踵落としを決めた。
勢い良く地面に叩きつけられ、僅かにバウンドした天子へ、体重の乗った肘打ちをクリーンヒットさせ、吹き飛ばす。
空中で体勢を整え、着地した天子だが、目の前にはリョウが駆け込み、自分へパンチを繰り出そうとしている最中だった。
それでも如何にか駆け込みナックルを横に避け、リョウへ剣を突き出す。
間一髪の所でリョウが白刃取りを成功させた。
そのまま暫く対峙する。
天子が剣を押す力を強め、リョウも受け止める力を強める。
そして、剣が炎の様に激しく輝きだした。
「......熱っ!......うおおおおお!!!!!」
「はあああああ!!!!!」
(......そうだ、この状況なら”あの”能力はバレない。まあ「灼熱」はバレても問題無いがな。)
剣がリョウへ伝える熱エネルギーはリョウの掌から吸収され、リョウの体内でエネリオンに変わる。
「......おらよっと!」
リョウが掛け声と共に掌から、物質に衝突すると熱エネルギーに変化するエネリオンの塊を放出する。
結果、リョウの剣を掴んでいる箇所が爆発し、天子が後ろにのけ反る。
その隙を逃がさず、天子の腕を掴み、ジャイアントスイングを決め、空中へ吹き飛ばす。
「さて、第2ラウンド始めっか!」
飛行マシーンを着て天子の吹き飛んだ方向へ飛んで行く。
(アレやってみるか。)「か......め......は......め......」
そう言いながら両手を重ねる様に合わせ、
「波―――――!!!!!」(一度やってみたかったんだよな、コレ。)
掛け声と共に両手を突き出し、掌から衝撃波を放出する。
衝撃波は天子にクリーンヒットし天子を更に上空へ吹き飛ばす。
体勢を整え、空中で停止し、リョウも天子と同じ高度に留まる。
「......あんたソレが無ければ空飛べないのね......ださっ。」
「当たり前だ。オオカミや魚が空を飛べると思うか?それと同じ事だ。」
「どうでも良いからさっさと決着着けるわ。要石「カナメファンネル」!」
天子の周囲に要石が出現しリョウに向かって要石の大群が迫って来る。
「ファンネルってニュータイプかお前は......。」
掌、足の裏から衝撃波を連射させていくが、要石の数量に間に合わない。
体も捻りつつ要石を砕いていくが、それでもリョウが押され気味であった。
「隙ありー!」
リョウへ1発の巨大な要石が飛んで来た。
(やべっ!いや、待てよ......。)
両手で要石を受け止め、足の裏でジェット気流を最大限発生させ、そのまま前進していく。
「WRYYYYY!!!!!ぶっ潰れよおぉ!!!!!」
天子はリョウが押し返した要石を如何にか避けるが、
「グミ撃ちは失敗フラグだが、俺はやってやるぜ!だだだだだだだだ!!!!!」
リョウが掌から物凄い勢いで衝撃波を撃ち、全て天子へヒットさせる。
後方へ吹き飛んだ天子を掴み、地上へと落下速度とジェット噴出による反動の速度を加算したバックドロップを仕掛ける。
リョウから離れようと必死にもがく天子だが、まるで離れない。
「......こうなったら、「全人類の緋想天」!」
天子から至近距離のリョウに向かって極太のレーザーが発射された。
至近距離からのレーザーを避けられる筈も無く、リョウの体は吹き飛ばされた。
追い打ちに吹き飛んだリョウへ更にレーザーを放つ。
しかし、すぐに体勢を立て直したリョウには簡単に避けられた。
今度はレーザーが2発と更に多数の針弾幕が飛んで来る。
飛行マシーンはリョウからエネリオンを受け取り、高機動力と緩急を付けた動きと衝撃波で弾幕を躱しリョウを守る。
反撃に天子へ衝撃波を放つが、天子の握る剣に打ち消される。
(畜生、「クラッシャー」(リョウの銃)を持ってくるべきだったな......仕方ない、”あの”能力が知られるよりはマシだ。)
掌に付けたジェット噴出装置を外し、右手を天子に向ける。
掌からエネリオンの塊が放出された。
天子はエネリオンを知らないが、直感的に危機を察知し、エネリオンの塊を躱す。
リョウが開いている掌を握る。
エネリオンの塊が熱エネルギーに変換され、熱は周囲へと広がる。
当然天子も巻き込み、高熱で天子は一瞬怯む。
隙を逃さず、天子へナックルを決め、下へと吹き飛ばす。
追い打ちに衝撃波を連発し、更に下へと吹き飛ばす。
「これがリョウ様のビック・バン・アタックだ!!!!!宇宙の塵になれー!!!!!」
「させるかー!!!!!」
ドゴーン!
リョウの放った衝撃波と天子の放った要石が衝突し合い、相殺する。
同じ頃、先程までリョウと天子が戦っていた場所にて。
「この辺りか、音がしたのは。」
「誰も居ないみたいですけど、岩の破片らしき物が散らばってますね。何か戦った跡の様な......。」
魔理沙と衣玖が来ていたが、既に誰も居なかった。
ドゴーン!
何かが衝突した様な音が鳴った。
「何だ今の?下から聞こえた様な......。」
「まだ戦っているみたいですね。行きましょう。」
リョウ達は空中戦を続ける内に高度を下げ、やがて花畑らしき場所へ足を着いた。
「地符「不譲土壌の剣」!」
「うらあああ!拳舐めんな!」
天子の斬り裂きとリョウのパンチが正面でぶつかり合う。
しかし、リョウの力が勝り、天子が押され、吹き飛ばされる。
リョウが駆け込みながら天子へナックルを仕掛ける。
天子が拳を刀でブロックし、リョウの拳を払いのけながらリョウの腹へ斬り付ける。
リョウがほんの1m程跳び上がり、攻撃を避け、両足で天子の首を掴んだ。
そのまま手を地面に着き、手を中心に足が弧を描き、天子を投げ飛ばす。
「天気「緋想天促」!」
リョウを囲む様に弾幕が襲ってくる。
エネリオンの塊でかき消し、体を翻し、宙に舞い、地面を転がる。
天子の足元を狙う様にエネリオン塊を連射する。
宙に浮き、それを回避するが、リョウの目的は阻止されなかった。
リョウが更に地面へエネリオン塊を撃ち込む。
地面には、大きくは無いが大量の花が生えている。
エネリオン塊はそれに衝突し、熱エネルギーへ変換され、熱は植物へ伝わっていく。
植物の自然発火温度はおよそ300℃前後。
熱は植物を燃やし、炎は周囲の植物をも巻き込んでいく。
「あ、熱っ!な、何なの?!」
「俺は熱など効かない。だがお前はどうだ?」
天子が無言で、しまった、と言うような顔をした。
リョウは高熱を前にしても汗など大してかかず、逆に天子は大粒の汗を流し始めていた。
天子へエネリオン塊を数発放ち、自分も天子の方向へ跳んで行く。
迫り来るエネリオン塊を剣で弾くが、リョウの両腕ナックルを頭上から受け、炎の絨毯の上に叩き落された。
「あちゃちゃちゃちゃ!!!!!」
炎から抜け出そうとするがリョウの降下キックを喰らい、再び叩きつけられる。
「うぎゃあああああ!!!!!」
俯せの状態から抜け出そうとするが、リョウにのしかかられ、動けない。
「どうだ?俺は炎など効かないし、この炎も消せるのも俺だけだ。そろそろ参ったか?」
「気符「無念無想の境地」!」
天子は返事代わりにスペルカードを唱え、馬鹿力でリョウから抜け出し、リョウへ怒涛の剣攻撃を掛ける。
攻撃を受け止め、躱し、隙を突いて反撃する。
しかし、ダメージを受けている様な手応えを感じない。
「成程、痛みは効かないらしいな。しかし、それでは知らずの内にダメージを喰らう事だろうよ。」
「やあああああ!!!!!」
剣を振り下ろす天子の腕を掴み、地面に叩きつける。
「そうだ、脱臼させれば......」
しかし、リョウの思考は後方から飛んで来た弾幕に遮られる。
エネリオンを察知し、弾幕を避け、相手の姿を確認する。
「人の花畑を荒らし、しかも跡形も無く燃やすだなんて......この世から消えて頂戴!!!!!」
「誰かと思えば、幽香の奴か。漁夫の利って奴かい?だが俺はハマグリを突くシギでは無く人間を襲うプレデターってとこだがな......いや、ハンニバル・レクターだろうか......。」
リョウも幽香の事はある程度知っている様だった。
幽香がリョウへ弾幕の嵐をばら撒き、リョウが幽香へエネリオンの塊を連射する。
「......そうだ、今の内に......」
「させるか!」
逃げようとした天子へエネリオン塊を当て、爆発する。
天子はその場で力尽き、倒れた。
丁度魔理沙達も来た。
「......これは、まるっきり焼野原じゃないか。あれはリョウと幽香?あの倒れているのは......天子って奴か?」
「そうです!天子っ!しっかり!」
衣玖が天子の元へ飛びつき、容体を確かめる。
「気絶しているだけみたいですね......ところで魔理沙さんはリョウさんを止めなくて良いのですか?!」
「リョウ!幽香!2人とも落ち着けって!うおっ危なっ!」
2人を止めようとする魔理沙だが、2人は言う事を聞くどころか更に攻撃を激しくしている。
そんな中、魔理沙は焼野原の中で戦うリョウの中に何か抑制しようとしている気持ちが感じられた。
もっと深く知ろうとするが、何か恐怖を感じ、魔理沙はリョウの思考を探る事を止めた。
そんなリョウは、
(殺しては駄目だ!止めろ「フロスト」!お前はもう居ない!俺は柏リョウだ!)
孤独に、そして必死に何かを抑えていた。
リョウ君には恐らくこの作品のキャラの中でも最もダークな過去を持っていると思います