東方不明録 ー「超越者」の幻想入りー / THE TRANSCENDEND MEN(現在更新休止中)   作:タツマゲドン

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最近は戦闘描写描くのに一苦労な上にネタが切れかけ、ついでに表現力が悪くなった気がする...


42 黒い掃除機

 白玉楼には真っ黒なローブに全身を包んだ男が来ていた。

 

 迎え撃つのは幽々子と紫とその手下達。

 

 フードから良く見えない顔は不気味な笑みを浮かべていた。

 

「ここから先は通しませんよ。」

 

 一番先頭に立つ妖夢が警告する。

 

「......お前達は得体の知れない私を恐れている......。」

 

 妖夢が僅かに動揺した。

 

 妖夢の緊張が最高状態になり、妖夢が剣を男に振り下ろす。

 

 突然、妖夢の握る剣から火花が走ったかと思うと、妖夢が剣を放し、後ろにのけ反る。

 

 男が妖夢に向けて右手を伸ばす。

 

 妖夢の身体が痙攣した様に震え始めた。

 

「うああああ!!!!!」

 

「......私はこのままお前達を殺す事が出来る......。」

 

「藍、橙、妖夢を!」

 

「分かっていますよ!」

 

「はい!」

 

 藍と橙が男に向けて弾幕を放っていく。

 

「......攻撃など無駄だ......。」

 

 男が手を弾幕の大群に向け、直後、弾幕は火花を発すると共に消滅した。

 

「紫、私達も!」

 

「勿論よ!」

 

 幽々子と紫の放つ弾幕が男を囲う様に襲う。

 

 しかし、男を取り囲む弾幕も火花と共にすぐに散ってしまう。

 

「......攻撃の正体は電気ね。随分と射出速度が速いわ。ビームの様に発射する事で大量の弾幕を消すみたいね。」

 

「それで紫、良い作戦は無いの?」

 

「見た所身体能力とかは大した事は無さそうだけど......如何にか接近戦に持ち込めば......。」

 

「ならば、魂魄「幽明求聞持聡明の法」!」

 

 妖夢がスペルカードを唱え、半霊が妖夢の姿に変化し、長刀を握る。

 

 短刀を握った本体の妖夢は後方から剣を振って弾幕を放ち、半霊が男へ駆け込み、斬り込む。

 

 男から放たれたエネリオン塊は半霊にヒットして火花を発し、半霊を吹き飛ばした。

 

 男を襲う弾幕も電光と共にして散る。

 

「まるで隙が無い......。」

 

「光線ならどうだ。式輝「狐狸妖怪レーザー」!」

 

「藍様、手伝います。仙符「鳳凰展翅」!」

 

 男へ向かって藍が放った大量のレーザーが伸び、隙間を埋める様に橙の放った弾幕が飛び交う。

 

 男はその場から動じないまま目を瞑り、勢い良く見開いた。

 

 男を中心に弾幕が爆発の衝撃波にかき消される様に火花を散らしながら消滅していった。

 

 男の体表から放たれたエネリオンは弾幕を消滅させるだけに留まらず、周囲の紫達をも巻き込んだ。

 

 5人共如何にか体が痺れる感覚に耐えたが、男から更に電撃が放たれる。

 

「華霊「バタフライディルージョン」!当たりさえすれば。」

 

「手伝うわ。境符「二次元と三次元の境界」!」

 

 幽々子がスペルカードを唱えると大量の反魂蝶が男に向かって飛んで行き、紫がスペルカードを唱えると男に向かって衝撃波が放たれた。

 

 男が電撃を放ち、あっという間に反魂蝶を消し去っていくが、衝撃波はかき消せない。

 

 衝撃波が男に命中し、辺りに衝撃波が広がっていく。

 

「やった?」

 

「いや、手応えが無かったわ......。」

 

 突然、紫は背中に猛烈な激痛を感じた。

 

 怯み、その場に倒れる。

 

 幽々子が後ろを振り向く。

 

 同時に自身に電撃が襲い掛かり、紫同様に倒れた。

 

「幽々子様!何時の間に後ろに?!」

 

「紫様、しっかりして下さい!」

 

「読みが甘かったわね。奴は身体能力が無いんじゃなくて使おうとしなかったのね。」

 

 紫が起き上がりながら言う。

 

「まるで私達を舐めているみたいね......紫、これからどうするの?」

 

「......援軍が来るまで持ちこたえるしか無いわね......もっとも皆も苦戦中らしいし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 黒髪の男へナイフの斬撃の嵐を繰り出す。

 

 それに対してカミソリの様に小さいナイフで攻撃を全て受け止め、隙を見せたアダムへ蹴りを繰り出す。

 

 蹴りをしゃがんで避け、そのまま下段回し蹴りを黒髪の男へ仕掛ける。

 

 蹴りを飛び上がって避け、アダムへ回転踵落としを繰り出す。

 

 黒髪の男の足を受け止め、後ろへ投げ飛ばす。

 

 アダムに投げられたが、どうという事無く着地する。

 

 黒髪の男へ駆け込み、突進しながら2本のナイフと脚を利用し、連続攻撃を仕掛ける。

 

 アダムの連続攻撃を次々と避けていき、アダムへ1本のカミソリともう一本の腕と脚を利用し、連続攻撃を仕掛ける。

 

 アダムのナイフが黒髪の男の首筋を掠り、黒髪の男のカミソリがアダムの左胸を掠る。

 

 2人共続けて相手にミドルキックを繰り出し、互いの蹴りをぶつけ合う。

 

 軽く吹き飛ばされた2人だが、3m程距離を置いて着地する。

 

「......。」

 

「気に入った、久しぶりに面白い奴と戦ったものだ。」

 

 戦っているのはリョウ達も同じ。

 

 しかし戦い方が全く違う。

 

 リョウが相手3人に銃を乱射する。

 

 3人共銃弾を避け、金髪の男がリョウへショットガン型の銃を連射する。

 

 リョウが地面を転がって銃弾を避け茶髪の男へ蹴りを繰り出す。

 

 茶髪の男が蹴りを避け、トレバーへ2丁のサブマシンガン型の銃から大量の銃弾を放つ。

 

 トレバーの装備しているエネリオンによって強固さを増している籠手と脛当ては銃弾をブロックし、エネリオンで威力を増した手袋で赤髪の男にナックルを仕掛ける。

 

 赤髪の男がナックルを躱し、同時に自身の槍をトレバーへ突き出す。

 

 トレバーが籠手で槍の軌道を逸らし、がら空きの腹へカイルがスナイパーライフル型の銃から放った銃弾が赤髪の男を襲う。

 

 金髪の男がカイルの放った銃弾の軌道上に立ち、盾を翳して銃弾を防ぎ、茶髪の男が横からカイルへ銃弾の嵐を放つ。

 

 カイルが宙を舞いつつ体を回転させて銃弾を避け、リョウが茶髪の男へ銃を連射する。

 

 茶髪の男が銃弾を自身の放った銃弾で打ち消し、赤髪の男がリョウへ槍の先端の銃口から銃弾を発射する。

 

 リョウが銃弾を躱し、赤髪の男へパンチを仕掛ける。

 

 赤髪の男が槍の柄を立ててパンチを受け止め、リョウへ蹴りを繰り出す。

 

 リョウが蹴りをしゃがんで躱し、赤髪の男へローキックを繰り出す。

 

 赤髪の男が蹴りを跳び上がって避け、金髪の男からリョウへ銃弾の嵐が襲う。

 

 リョウが後方へ跳び上がって銃弾を避け、カイルが背後から金髪の男へ銃弾を発射する。

 

 金髪の男が後ろへ振り向き、盾で銃弾をブロックし、グレネードランチャー型の銃から1発銃弾を放つ。

 

 カイルが跳び上がり、銃弾が地面で爆発し、1秒間引いたままの引き金から指を離し、銃弾を1発放つ。

 

 金髪の男が銃弾を体ごと前方に避け、カイルへ跳び蹴りを繰り出す。

 

 カイルが飛び蹴りを横に避け、横から金髪の男へ回し蹴りを繰り出す。

 

 金髪の男が蹴りを放ち、カイルの蹴りと相殺させる。

 

 カイルが着地し、茶髪の男へ銃弾を連射する。

 

 茶髪の男が中国拳法の鉈と同じ様な形の剣を2本使い、銃弾をかき消していく。

 

 トレバーが茶髪の男へ駆け込みながら蹴りを連続で繰り出す。

 

 茶髪の男が次々と繰り出される蹴りを受け止めていき、トレバーの頭へ剣を突き出す。

 

 トレバーが刺突を横に逸らして躱し、茶髪の男へ威力を増加させる肘当てを付けた肘打ちを仕掛ける。

 

 茶髪の男が肘打ちを躱し、トレバーへ次々と斬撃を繰り出す。

 

 トレバーが後方に下がりながら斬撃を次々と捌いていき、茶髪の男の方に手を置いて跳び上がり、両手を支点に空中で弧を描く。

 

 同時に茶髪の男へ後方から両足蹴りを決め、吹き飛ばす。

 

 そして、6人はその場で対峙し合う。

 

「腕を上げたな、トレバー。流石だぜ。」

 

「......。」

 

「2人共、彼らの正体が分かった。「ブラッククリーナーズ」だ。」

 

「あの噂の対TMグループか。顔が黒い仮面で隠されているっていう管理軍の腕利きの殺し屋だと聞いた事があるぜ。」

 

「......現在は全員で8人と聞いたが、4人だけ来ているのだろうか......。」

 

「トレバーさんの言う通りだと思いますよ。大質量のテレポートはコストが掛かるし、外界の戦力を下げる訳にもいかないし。」

 

「ところでアダムの奴はどうした?」

 

「え?......居ない......。」

 

 そして、ブラッククリーナーズの3人はリョウ達3人に聞こえない方法で会話を取っていた。

 

 脳から検出された思念波をコンピューターが読み取り、味方の端末に信号を送り、送られた信号は仮面の裏側に付いている通信ユニットで再生する。

 

(ウァサゴ、マルバス、「バトルコンピューター」を集中的に攻撃するんだ。身体能力は劣っている。)

 

(ところでアガレス、ガミジンはどうした?)

 

(そういえばあの「アンダーソンシリーズ」と戦っていて気に入った、とか言っていたな。)

 

(ガミジン、ガミジン、応答しろ。)

 

(こちらガミジン、問題は無い、すぐ片付く。)

 

(そうか。ではそっちは任せた。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レックスが紅魔館に侵入し、床を突き破ってヴワル図書館へ侵入した。

 

「レミィ達が無力化されたみたいね。何とか時間を稼げると良いんだけど......。」

 

 ヴワル図書館にはパチュリーや小悪魔、その他多数の妖精メイド達と侵入者を待ち構えていた。

 

「立方体はここにある筈だ。出せ。」

 

「一斉攻撃よ!」

 

 妖精メイド達が弾幕を放ち、レックスを迎え撃とうとする。

 

 レックスは有無を言わず両手を伸ばし、迫り来る弾幕を衝撃波で吹き飛ばす。

 

 衝撃波は離れたパチュリー達をも巻き込み一瞬だが怯ませた。

 

 その間、数え切れない程肉を打つ音がパチュリーには聞こえた。

 

 後ろを振り向くと、妖精メイドの半数が床に倒れ、レックスは立っている内の一人に膝蹴りを喰らわしていた真最中だった。

 

「さっきのは風かしら。火符「アグニレイディアンス」!」

 

 レックスへ大量の火球が襲い掛かる。

 

 しかし、火球はレックスの眼前に集まり、やがてパチュリーの方向へ飛んで来た。

 

「火を操った?ならば、水符「ベリーインレイク」!」

 

 パチュリーから水弾が放射状に広がり、水のレーザーが火球をかき消しながらレックスに向かって飛んで来る。

 

 すると、レックスが躊躇う事も無く手を前に出した。

 

 水のレーザーと水弾はレックスの掌の前に集められた。

 

「水も操れるの?!」

 

「流体制御だ。」

 

 勢い良く水弾が発射された。

 

 パチュリーは辛うじて避けたが、後ろの本棚が崩壊した。

 

「恐ろしい威力ね......人の部屋に勝手に入って来て、その上部屋を滅茶苦茶にしないで頂戴。」

 

「戦争にプライバシーも糞もあると思うな。」

 

 レックスがパチュリーに向かって手を向ける。

 

 突然、横からレーザーが飛んで来た。

 

 如何にか避けたレックスはレーザーの飛んで来た方向を見た。

 

 レーザーを発射したのはフランだった。

 

「ほう、中々の威力だな。」

 

「私が相手してあげるわ。」

 

「死にたいらしいな。」

 

 突然、レックスの上下左右前後360度からナイフが飛んで来た。

 

 突風でナイフを飛ばすが、何処からか槍が飛んで来た。

 

 槍を手で受け止め、捨てる。

 

「私達も忘れないで頂戴。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神宝「ブリリアントドラゴンバレッタ」!」

 

「天呪「アポロ13」!」

 

 しかし、弾幕がレオに届く事は無い。

 

「ハハハ、何でこの世界には馬鹿な奴らしか居ないんだろう。僕には攻撃は効かないと言っているだろう?」

 

 しかし、レオは輝夜と永琳が放つ弾幕に気を取られていた。

 

「狂視「イリュージョンシーカー」!」

 

 だが、この弾幕もレオに届く前に霧散し、更には催眠術まで効かない。

 

「音楽は好きかい?そういや僕の兄さんはベートーウェンが好きだったな。何でも静けさが急に壮大な音楽になるってのが魅力だってさ。」

 

 レオがそう言うと、突然甲高く大きい音がレオから発せられた。

 

 ただでさえ耳の良い鈴仙とてゐは悶絶し、永琳と輝夜も怯むのだった。

 

「次はストロボでもどうぞ。」

 

 次はレオから激しい閃光が発し、鈴仙達は目を腕で覆うが閃光のダメージが多く見えにくくなった。

 

「どうした?これじゃあ全然楽しめないよ。」

 

(......何か弱点がある筈......。)

 

 そう思う永琳だが、次の瞬間衝撃波に吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早苗は神社のある山の麓に来ていた。

 

「......さっきまでは何人かここに居て......何処かへ別々に行って......一番近いのは......あっちですね。」

 

 早苗は妖怪の山の方向で何かエネルギーを感知した。

 

 しかも何か光弾や音がしている場所を発見した。

 

 直感は怯えや恐怖があったが、神奈子と諏訪子からの使命感によって負の感情は抑えられた。

 

 その方向へ飛んで行き、少女3人が戦闘の体勢を取っていたのを見た。

 

 突然、少女の内の一人の前に現れ、パンチを決めるや否や、姿を消した。

 

 そこへ降りていく。

 

「何が起こっているんですか?」

 

「貴方は?見掛けない顔ですが......。」

 

「さっきこちらに幻想入りしたのですが、何か不穏な気配を感じたもので。」

 

「......私にも何が起こっているかさっぱり分かりません......。」

 

 文が代表して答える。

 

「どうやら誰か来たらしいな。お前ら初対面なんだろ?自己紹介する時間くらい与えてやるよ。俺は優しいからな。」

 

「......東風谷早苗と言います。」

 

「わ、私は射命丸文。」

 

「姫海棠はたてです......。」

 

「......犬走椛と言います。」

 

「終わったらしいな。俺はサムだ。」

 

 早苗の目の前にサムが現れ早苗へ跳び蹴りを決めた。

 

「今のはほんの挨拶だ。言っておくが俺はお前ら”出来損ない”とは違うんだよ。」

 

 そして、サムは再び景色に溶け込んだ。

 




サブで「東方空科録集」って短編集書き始めました
SFが分からない人向けに一応分かりやすく書いたつもりです
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