東方不明録 ー「超越者」の幻想入りー / THE TRANSCENDEND MEN(現在更新休止中) 作:タツマゲドン
サボっている訳じゃねえぞ!
「夜符「バッドレディスクランブル」!」
「禁忌「恋の迷路」!」
レミリアとフランから迫り来る弾幕に対し、レックスは弾幕の嵐の中に突っ込んで行く。
レックスの思念とエネリオンはレックスの体表に圧縮空気の鎧を作り出し、弾幕を防ぐ。
レミリアは、レックスが接近し放った蹴りを体ごと横に避け、鉤爪を突き出す。
突き出された鉤爪に対し、手首を掴んで受け止め、手を引き寄せながらレミリアへ裏拳を決める。
背後からフランがレックスへ鉤爪を振り下ろす。
鉤爪の勢いを咄嗟に放った圧縮空気で減速させ、隙を見せたフランへ蹴りを決める。
吹き飛んだフランの後方から衝撃波が吹き付け、レックスが動きの止まったフランを掴む。
後方から飛んで来るレミリアへフランを投げ飛ばす。
レミリアが飛んで来たフランを避けるが、突然襲った衝撃波は躱せず、吹き飛ぶ。
吹き飛ばされた2人は空中で体勢を整え、スペルカードを唱える。
「神槍「スピア・ザ・グングニル」!」
「禁忌「レーヴァテイン」!」
レミリアの手には槍が、フランの手には炎の大剣が握られ、レックスへと突進する。
レミリアの刺突を槍の柄を掴む事によって受け止める。
続けて来るフランの横薙ぎをレミリアの槍を動かす事によって防ぐ。
槍を引き寄せながらレミリアへ蹴りを繰り出す。
レックスの放った蹴りを腕でブロックし、そこへフランが大剣を振り下ろす。
しかし、大剣はレックスに当たる前に消え去り、フランの目の前には炎の塊があった。
「炎はプラズマの一種、そしてプラズマは流体の一種だ。お前の仲間が炎攻撃をして効かなかっただろう。」
炎はフランへと襲い掛かり、ヒットする。
レミリアが槍を手放し、レックスへ鉤爪を突き出す。
鉤爪がレックスに届く前に、レミリアが手放しレックスが持った槍がレミリアの腹へ突き刺さった。
レックスは勢いを失ったレミリアへ膝蹴りを決め、そのままレミリアへバックドロップを決めた。
小野塚小町は仕事を放っておいて昼寝していた。
彼女は赤い髪をツインテールにし、青を基調とした着物と身長以上ある鎌が特徴的な死神で、本来はこの世から三途の川へ死んだ者達を送る役割をしている。
「......ムニャムニャ......もう食べられないよ......。」
「小町、何をしているのですか。」
「へっ?......え、映姫様......。」
小町は自分の上司の映姫の姿を認め、硬直した。
「全く、何時になったらその癖は治るのですか。早く仕事に戻りなさい。」
「へーい......あたいだって以前よりは眠らない様になったんだけどな......。」
「言い訳は無......」
ズドーン!
映姫の台詞を遮る様にして何かが落下して来た。
落下音の直後、吸血鬼が落下地点から川に投げ落とされた。
「うごっ、あ、あちゃちゃちゃちゃ!!!!!」
水は吸血鬼の弱点の1つであり、それ故にレミリアは全身が焼ける様な感覚に襲われた。
急いで川から上がるが、レックスの放った衝撃波がレミリアを容赦無く襲う。
「映姫様、これは......」
「ええ、嫌な予感しかしないわね。」
レミリアに手を向けていたレックスの視線は映姫達2人の方を向き、手も同じ方向に向ける。
次の瞬間、川から水柱が立ったかと思うと水が2人の方へと勢い良く飛んで行く。
高圧の水を避けた2人だが、水の当たった地面の箇所は抉れていた。
「死歌「八重霧の渡し」!」
「審判「十王裁判」!」
レックスに向かって大量の弾幕が飛んで行く。
しかし、弾幕はレックスに当たる前に突如出来た水の壁によって遮られた。
水の壁は弾幕を防ぎ終えるとレックスの目の前に集合し、レックスが手を横に薙ぐと水は鞭の様に横方向に広がりながら2人目掛けて飛んで行く。
慌てて回避行動を取る2人だが、水の鞭は2人を捉える。
「うあっ!」
水の鞭は大した速度では無いが、密度が空気より重い為、2人を怯ませるには十分だった。
2人を怯ませた水は2箇所へ球体となって集まり、2つ共2人へとぶつかり、吹き飛ばす。
「私を忘れないでよ!禁忌「フォーオブアカインド」!」
空中から降りて来たフランがスペルカードを唱えると、フランの姿が4体となった。
「「エネリオン体」か?少なくとも攻撃力は持っていると見て間違い無いだろう。」
2体のフランが襲い掛かろうと突進し、残る2体は遠方から弾幕を発射する。
1体がレックスの頭へ、1体がレックスの足へ鉤爪を振る。
対するレックスは片腕を前に突き出し、片足を前に突き出す。
頭を狙った引っ掻きは腕をレックスの腕に受け止められ、脚を狙った引っ掻きは腕をレックスの足に受け止められる。
頭を狙ったフランの腕を掴み、脚を狙ったフランへ叩き落とす。
今度は2体のフランからの弾幕が迫っている最中だった。
しかし、弾幕は水の壁によって防がれ、水の壁は大量の礫となってフラン達へと飛んで行く。
2体のフランは姉のレミリアに劣りはするが、相当な空中機動力で水の礫を躱していく。
だが、水の礫は速度こそ劣るが数量、密度に長けており、その為、フラン達は避ける事で精一杯で後ろで起こっている事など気付いてもいなかった。
何のガードも無い2体のフランの背中へと川から水の柱が叩きつける。
2体のフランは水を浴びると悶え苦しみながらあっという間に消えた。
そして、レックスの足元に居る2体の内1体のフランの姿が消え、残ったフランが立ち上がる。
「まだまだ......秘弾「そして誰も......」
「お前と遊んでいる暇など無い。」
レックスがそう言うとフランへと衝撃波が吹き付け、反動でレックスは飛んで何処かへと行った。
フランも姉と同じ様に自身を傷つける様な発言に敏感なのか、
「......私の事、コケにして......許さない!」
フランは怒りを身に任せ、レックスを追った。
地球から約1億5000kmも離れた所から発生した秒速約30万kmの「波」が上空で屈折し、エネルギーの高いレーザーとなってカイルと早苗を襲う。
カイルはエネリオンを感知したデータから光の屈折度合いを計測する事でレーザーの軌道を予測して避け、早苗はカイルから脳へ直接送られるメッセージによって躱す。
レーザーは数を増し、あらゆる方向から2人を襲う。
カイルの処理速度であっても予測が遅れ、更には早苗への思念の送信も遅れ、2人は攻撃が全く出来無い程追い込まれていた。
「さあどうする、もはや俺が勝ったも同然だ。」
サムの声が聞こえてくるが、姿が全く見えない。
(このままじゃ......一体どうすれば......。)
『考えるんじゃない。自分が感じた事をするんだ。見えない物を認識するのは難しいが、それはそこにある。』
「ほらほら、気を抜くなよ。」
カイルへと何十本ものレーザーが集中的に襲う。
瞬時に体を捻って躱そうとしたカイルだが、数本のレーザーがカイルの体を掠める。
「カイルさん!」
「余所見はいけないぜ、お嬢さん。」
気を逸らした早苗へと大量のレーザーが襲い掛かる。
「そちらこそ。」
サムがそうカイルに言われると、自分に向かってエネリオンの銃弾が飛んで来ているのを確認した。
銃弾を躱す代わりに光線の屈折を乱し、奇跡的に早苗には当たらなかった。
『奴はエネルギーを使い、光を屈折させる。問題はそのエネルギーが何処から来ているかだ。』
そう言われた早苗は反射的に目を瞑った。
『世界は高から低へ、広がる。エネルギーとは言うなれば世界に逆らう流れの事だ。低から高へ、一点に集まる。それを見極めるんだ。』
サムの手は早苗に向けて伸ばされ、上空では太陽光が屈折し始める。
しかし、その姿は2人には見えていない。
それでも早苗は自分に向かって何らかの物が発射されようとしているのを感知した。
「奇跡「客星の明るすぎる夜」!」
サムに向かって光弾とレーザーが大量に向かって行く。
(短時間でエネリオン感知を覚えやがった?)「だが、そんな程度の攻撃が当たると思うな。」
早苗の放った弾幕は上空から降って来るレーザーに次々とかき消され、当たる事は無かった。
「確かに君には通じる程の攻撃では無いだろう。」
カイルからそう言われるとサムは声のした方向からエネリオン弾が次々と飛んで来たのを確認した。
それでもサムは難無く銃弾を避ける。
「裏を突いたつもりか?」
「いや、違う。」
カイルの答えを聞いたサムは反射的に正面を振り向く。
早苗の掌はサムに向けられていた。
次の瞬間、衝撃波がサムを後方に吹き飛ばした。
「あ、当たりました!」
「その調子だよ。」
「調子に乗るなよクソッタレ!」
サムからそう言われた2人は声のした方向を向く。
サムの姿はカイルの眼前に居た。
サムの拳はカイルの頭目掛けて繰り出され、カイルは拳を避けようと体ごと避けようとする。
拳はサムから見てカイルの頭からほんの数cm右に離れた所を通過していた。
しかし、
「俺の能力を忘れたか?それとも音も波の一種だという事を忘れたか?」
次の瞬間、音速に達した拳が衝撃波を発する。
サムはエネリオンを送り、衝撃波に方向性を与える。
衝撃波はカイル目掛けて飛んで行く。
カイルの左側頭部を激しい衝撃が襲い、カイル自体を吹き飛ばした。
トレバーの籠手と男の腕がぶつかり合う。
続けて同時に膝蹴りを繰り出し、打ち消し合う。
トレバーの手袋の機能で強化したパンチと男の何も強化されていないパンチが衝突する。
トレバーの拳が押され、後方に吹き飛ぶ。
霊夢の放った弾幕が正面から男を襲う。
男は装着している鎧の防御力を頼りに弾幕を被弾しながら霊夢へと駆け込む。
続けて後方から魔理沙の放った弾幕が男を襲う。
男は後方からの攻撃にも耐え、依然として霊夢に向かって行く。
男の行く手をトレバーが遮り、背後からはアリスの操る人形達がカミソリを斬り付けて来る。
トレバーの連続攻撃を腕で次々と弾き、人形達を余った足で次々と蹴り飛ばす。
足を後ろから前に反転させ、トレバーへ蹴りを繰り出す。
男から繰り出された蹴りを両手で掴み、後ろから霊夢がスペルカードを唱える。
「回霊「夢想封印 侘」!」
霊夢の周辺に弾幕が発生し始めるが、男はトレバーから逃れようとトレバーへもう片方の足を繰り出す。
トレバーは手を離す事で男からの蹴りを避け、今度は別の方向から魔理沙が弾幕をヒットさせる。
不意の出来事に一瞬怯んだ男はすぐに魔理沙へと銃を向けたが、引き金を引く前に霊夢の発生させた弾幕が男へと炸裂した。
発生時間が掛かった分だけ威力が増した弾幕は男を怯ませる。
怯んだ男へトレバーの刃が突き出された籠手が振り出される。
男はトレバーの手首を掴む事によって攻撃を防いだが、背後からアリスの人形が手に持ったカミソリを突き出している最中だった。
空いたもう片方の手で人形を払いのける様に吹き飛ばした男だが、トレバーがもう片方の腕の籠手に伸びた刃を突き出した事に気付く。
気付いたは良いが避ける暇も無く、刃は男の胸を覆う鎧を剥がした。
トレバーは一旦離れて距離を置き、他の3人も弾幕を放つ体勢になる。
男は攻撃して来なかった。
それどころか防御力のある鎧を自分で剥がし始めたのである。
「様子がおかしいわね。」
「背水の陣って奴か?」
「防御力を捨てて素早さを手に入れようというのかしら?」
「......違う......。」
上から順に霊夢、魔理沙、アリス、トレバーの順の台詞である。
男が鎧を剥がし終え、全身を覆う黒いボディスーツの姿だけになった姿で霊夢達を睨む。
「......。」
「......防御は兼用だ......。」
「え?」
「それってどういう......」
魔理沙が疑問を全て口にする前に男の姿が消えた。
4人が慌てて振り向くと、今度はトレバーの姿が消えた。
ドゴーン!
3人が音のした方向を振り向くと、男から顔を鷲掴みにされ、地面に顔を叩きつけられるトレバーの姿があった。
「全く見えなかった?!」
「トレバー!」
「こうなったら、「グランギニョル座の......」
次の瞬間、男のスピードに驚いていた霊夢も、トレバーを助けようと駆けつける魔理沙も、自身の最高の技を発動しようとしたアリスも、強い衝撃と共に後方に吹き飛ばされた。
最近自分で書いていて、この作品は何時になったら終わるんだろう、って思いました...