仮面ライダーフォーゼ~IS学園キターッ!~   作:龍騎鯖威武

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最終Ⅲ部作
第38話「学・園・崩・壊」


仮面ライダー部の一同は、已む無くオフューカスを放置して学園に戻ってくる。

「宇月、大変!」

「分かってる、ISが使えないんだろ!」

フォーゼCS、メテオS、なでしこ、それぞれの仮面ライダーに変身し、過激派の攻撃に備える。

たどり着いた時点で、過激派の攻撃が始まっていなかったのは幸運であった。

ISが全く使えないのであれば、この学園は対抗手段を全く持っていないのだ。

あるのは、正式には所属していないが、なんども学園を守った仮面ライダー達。

ほどなくして…。

 

さまざまな武器を備えた過激派が押し入ってくる。

 

その数は、今までの比ではない。

「礼、ゆりこ、行けるか?」

フォーゼCSは戦える2人の仲間に問う。

「あぁ、こんなところでくたばるつもりも、学園を攻め落とさせるつもりもない」

「わたしも大丈夫!宇月とは、いつまでも一緒だよ!」

互いに頷きあい、敵を見つめる。一見、果てしない数だが、この3人ならば大丈夫。

きっと、そう信じあえた。

「いっくぜえええええええええええええええええぇっ!!!!!」

フォーゼCSの叫び声を合図に、3人の仮面ライダーは、立ち向かっていった。

 

 

 

だが…。

 

 

 

いくら信じ合えても、彼らも傷つき、苦しむ。

あっという間に限界は訪れた。

結果的に…数の勝利だった。

仮面ライダー達も過激派の攻撃の嵐に敗れ、地面に倒れ伏した。

そして、仮面ライダーが敗れたということは、IS学園は無抵抗状態になったといえる。

 

 

 

守る者のいないIS学園は、瞬く間に廃墟と化していった。

 

 

 

そして…。

緊急措置的に宇月達はラビットハッチに避難した。

幸い、ここはまだ過激派には気づかれておらず、隠し基地にするには最適である。

箒は体中に傷を負って寝込んでいる宇月の手を握る。

「…本当に、よく頑張ったな」

彼らの戦いは、凄まじかった。

人を殺めるまでには至らなかったが、むしろそれが戦いを困難にしていた。

手加減をしつつ、過激派の攻撃から学園を守るというのは並大抵の力では無理だ。

それで、あそこまで健闘したのは素晴らしかった。

ラウラは礼に付き添い続けている。

「礼…」

彼は最後、学園を庇うために自らを盾にした。

しかも、ラウラの目の前で。

変身が解除され、傷だらけの礼が倒れる瞬間の悲惨さは、今でも目に焼きついて離れない。

ゆりこもまた、ダメージが大きかった。

鈴音が看病しているが、相手は人間ではなくSOLU。どうすればいいのかが分からなかった。

「ゆりこ…わたし…」

「いいよ、鈴音…。心配してくれるだけで、嬉しい…」

彼女の笑みを見て、鈴音は心が痛む。

「ラウラさん、そろそろ休まないと…」

「…あぁ」

セシリアに促され、ラウラは心配そうに礼を見つめながらもラビットハッチの仮眠室に向かう。

彼らの看病は交代で行っている。

付き添い続けたラウラ以外は、一夏、シャルロットが見ていたのだ。

 

千冬と山田。

生徒達の安全を出来るだけ確保し、今後の対策を考えている。

「このまま、城茂達に任せきりというわけにはいかん。なんとかしなければいけないが…」

「でもIS無しでは、私たちは何も…」

ほとんど武器も何もない。手立てに困りきっていた。

そこへ…。

 

「やっほー、ちーちゃん!眉間にしわがよってるよ~?」

 

束が現れた。どういうわけか、気配も何も感じなかった。

「束か…!?」

「やだな~、つい最近あったばかりだから、確認しなくても大丈夫でしょ~」

この状況にも拘らず、束はニコニコと笑いながら千冬の顔を覗き込んでいる。

「おまえ、ISの事は…」

「知ってるよ。あのヘビのせいで、全世界のISがダメになったんだよね」

どうやら、オフューカスの事も知っているらしい。おそらく、どこかからフォーゼ達の戦いを見ていたのだろう。

つまり、美咲の死も知っているはずだ。

「分かっているなら…!」

「抵抗したんだよ?ハッキングやロック、いろいろ試したけど、手も足も出なかったから」

どうやら彼女でさえ、オフューカスに太刀打ちする事も出来なかったようだ。

手の打ちようがないというのに、彼女の顔には余裕が見える。

いや、余裕そのものであるといえよう。

「で、考えたけどさ…。あのヘビはコズミックエナジー以外を無力化したんだよね?」

「城茂君達の話だと、そう言ってました」

山田の答えを聞き、束はまたしても満面の笑みを浮かべた。

「なら、まだいけるかもね!」

「どういうことだ…?」

「簡単だよ~。ISがコズミックエナジーを使えるようにすれば良いだけ!」

まるで子供に明るく教えるように、束は人差し指を立てて答える。

コズミックエナジーを使ったISならば、確かにオフューカスの無力化の対象には入らない。

つまり対抗手段も増え、過激派との戦いも出来るというわけだ。

「というわけで、ラビットハッチへ案内してよ、ちーちゃん!」

 

オフューカスは、ダークネヴュラ越しに人間同士の争いを見ていた。

ISを失った学園は瞬く間に過激派に占領され、破壊され、廃墟と化していった。

「ふむ…案外、あっけなかったな」

彼自身、ISやそれを使う者達を多少なりとも評価しており、こんなにもあっさりと負けるとは少々想定外だった。

もっと何か抵抗すると思っていた。

「余興にもならなかったな…」

その事実に笑い、改めて見つめる。

そこへ…。

 

<LIMIT-BREAKE>

 

「うおぉりゃああああああああああああああああああああああぁっ!!!!!」

青白いワープゲートを潜り抜け、フォーゼが現れた。

「フォーゼか…?」

しかし、その姿は今までのフォーゼではない。

 

 

 

青い瞳、紫色のスーツ、メテオストームのアーマー、両手には銀色のロケット、両足には銀色のボードを備えている。

 

 

 

「新たなステイツ…」

「おらああああぁっ!!!」

銀色のロケットを構え、オフューカスに向ける。

ドガアアアアアアアアアァッ!!!!

「…ムッ!?」

オフューカスはその攻撃に驚いた。

痛みを感じる。いや、それどころではない。

「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!??」

彼の攻撃は、オフューカスに凄まじいダメージを残した。

「貴様…本当にフォーゼ…城茂宇月なのか…!?」

驚愕するオフューカス。だが、フォーゼは何も答えない。

ただ、この攻撃が有効である事を知り、バリズンソードを握って満足そうに頷く。

<LIMIT-BREAKE>

そして再び、ワープドライブで姿を消した。

「どういうことだ…?」

彼の謎は解けなかった。

 

同時刻。

宇月は未だ「ベッドで横たわっている」。

そこにラビットハッチの扉が開かれる。

「織斑先生、山田先生…」

その二人の後ろから現れたのは…。

「箒ちゃん、いっ君、宇月君!」

束だった。

「束さん!?」「姉さん…!」

一夏と箒は彼女の来訪に目を大きく見開く。

銀色の福音の暴走事件以来、長らく顔を見せなかった彼女が、再び彼らの前に現れたのだ。

「や~っぱり、仮面ライダーに頼りっぱなしになっちゃったか~。でも、大丈夫!ここからは、ISのターンだよ!」

「でも、ISは…」

一夏は俯き、呟くように言う。ISは今は使い物にはならない。

「まぁまぁ、何も言わずに…。お~い、宇月く~ん!」

宇月の顔をペチペチと叩いて、無理やり起こす。

「う、うぅ…!」

それは彼に無理を言わせるようなものだ。箒がとめようと束にしがみつく。

「やめてください、姉さんっ!」

「はい、下がって下がって。宇月君、起きた?」

箒を簡単に押しやり、宇月の意識を確認する。

「た、たば…ね…さん…?」

うっすらと目を開け、束の存在を認知した。

「早速だけど、パワーダイザーある?」

「それなら…あっちに…」

彼が指差す先に、調整室越しに見えるパワーダイザーがあった。

だが、これも既にキズだらけである。

鈴音やラウラ、本音が必死に戦った結果である。

「うん、ありがと!」

調整室に入り、パワーダイザーの目の前でパソコンのグラフィックを開く。

「これこれ~!」

彼女を見つめて、千冬はハッと気がついた。

「そうか…!パワーダイザーは元来、美咲さんが使っていたISのスクラップを改造したモノ…。つまりコズミックエナジーで動く、最初のISだ…!」

「正解~!これを元に、コズミックエナジーをISのコアに転用できれば、動かせるんだよ!」

パワーダイザーのデータは、3分とかからずに束のコンピュータメモリに記録された。

「よぉし、まずはいっ君とちーちゃんのISから!コズミックエナジーは…これから貰うね」

束はフォーゼドライバーにアクセスし、コズミックエナジーを吸収して、一夏と箒の待機状態のISに送る。

「これで…よし!部分展開してみて!」

束の言葉に2人は頷き、祈りをこめてISに手を当てる。

「来い、白式!」「紅椿っ!」

その言葉に呼応するように、2人の腕にはそれぞれのISが装備された。

「展開できた…!」「これなら…!」

「今は、この2つだけだね。残りは時間がかかりそうだし…」

そうは言っても、これだけでも大きな戦力になる。

なにしろ、この2機は合わせてコズミックステイツと同等なのだ。

「ありがとう…姉さん…!」

「どーいたしまして!箒ちゃんのためなら、何だって出来るよ!」

束は胸を張って自信に満ちた表情で述べた。

その姿を見ていた箒は、何かを決めたような顔をして、彼女に近づいた。

「あの…姉さん…」

「何?」

「二人だけで…話をさせてください」

「…いいよ!」

その言葉を聞いた千冬は、再び眠りについた宇月以外をつれてラビットハッチの別室へ移った。

 

その後、2人は久方ぶりにいろんなことを話した。それがどんな内容だったのかは、彼女たちだけしか知らない。

しかし、長年の関係の溝が埋まり始めた事だけを伝えておく。

 

シャルロットと本音は、楯無、簪、虚のいる場所に向かった。

彼女たちもまた、隠れ家のような場所に息を潜めており、過激派の攻撃は届いていない。

「簪…」

「今度は…ISで戦う事すら出来なくなっちゃった…」

拳を握り締めて、悔しそうに呟く簪。

一方の楯無は、まだいつもの調子を崩さずにいる。

「簪ちゃん、なんとかなるわよ。お姉さんを信じなさい」

「でも…」

「あら、信頼無いかしら?残念ね…妹に信頼されないなんて…」

「そ、そんなつもりじゃ…!」

「じゃあ、信じるわよね?」

相変わらず、上手く言葉で相手を丸め込む事に長けている。

「あ、ごめんなさいね、本音ちゃんとデュノアさん。ところで、一体どうしたの?」

「安全確認です~」「ISが使えない現状ですから、身の安全が大丈夫かどうかを…」

「大丈夫。生徒会長を見くびらないでね」

扇子には「問題なし」と描かれている。その調子なら大丈夫だろう。

「よかった…安心しました」

「でも…城茂君達が心配ですね」

虚は学園を守るために戦い、敗れた仮面ライダー達を思い浮かべる。

今の彼らは戦う事が困難だ。

同時刻にISが2機だけ復活したが、現在の彼女たちは知らない。

「ISがないと…ボクら、何も出来なかった…」

今まで、仮面ライダー部でさまざまな戦いを繰り広げてきた。だが、それは全てISに頼っていたのかもしれない。

事実ISが無いと、ここまで無力なのだ。

 

「戦うだけが、力になるって訳でもないわよ」

 

楯無がふとこぼす。

「そんなこと…」

本音は首を振る。今まで、彼女もパワーダイザーに搭乗するまでは全く戦わなかった。

それがどんなに苦しかったか…。危機が迫っているのに、仲間の中でも唯一戦えず、いつも後ろで応援する事だけで、何も出来なかった。

「最後の最後の戦いまで一緒に居てくれる。それだけで、一人じゃないって思えるから力になるんじゃないの?」

本音や簪の肩に手を置いたりしながら、楯無は熱っぽく語る。

「一緒に居るだけで…」

「そう。だから城茂君は仮面ライダー部を認めたし、辻永君も貴方達を信じたんじゃないの?」

ドガアアアアアアアアアアアァッ!!

耳を劈くような爆音が聞こえる。外を見ると、IS学園で爆撃が行われていた。

「行きなさい。きっと、フォーゼ、メテオ、なでしこだって立ち上がる。あの子達は仮面ライダーだから」

楯無に促され、シャルロットと本音は隠れ家から飛び出した。

簪、楯無、虚は2人を見送っていく。

 

IS学園では、過激派の攻撃が始まっていた。

その危機に現れたのは、ISをまとった一夏と箒。今、戦えるのは2人だけなのだから。

「準備は良いか、箒?」「あぁ、万端だ。いつでも行ける!」

過激派は2人を見つけると、武器を構える。

「…行くぞっ!!!」

<METEOR-READY?>

「ホアチャアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!」

2人が動き出そうとしたとき、上空からメテオが青い発光体でやってきた。

しかし、地面に足をついた途端からフラ付いている。

「礼!こんな状態じゃ…!」

「今無理をしないで、いつするというんだ…!?」

彼の身を案じた一夏を押しのける。

「この学園の絆を壊す愚かな者共…。その破壊衝動は、おれが受け止める!!!」

そう言い放ち、過激派に向かって走り始めた。

「…わたし達も行こう!礼が頑張っているんだ!」

「わかった。手を貸すぞ、礼!」

 

オフューカスは焦っている。

「フォーゼがあれ程の力を備えていたとは想定外だ…。見物している余裕は無いな」

重い腰を上げ、ダークネヴュラから脱け出していった。

 

コズミックと同等の力を備えた2機のISとメテオの善戦で、過激派も少しずつ撤退の色を浮かべ始めた。

「いけるぞ!一気に押し返すんだ!」

「アタアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!」

やはり人は殺さず、彼らの戦力だけを削っていくのは至難の業だ。だが、この調子ならばきっと勝機は見える。

だが…。

 

「そろそろ、余興はお開きだな」

学園上空にダークネヴュラが開き、オフューカスが下りてきた。

過激派たちはそれを焦りの目で見つめているが…。

「邪魔だ」

ドッ!!!!!

オフューカスが怠惰そうに手を翳すと、大蛇の火焔弾が過激派達を包み込み、あっさりと消し去ってしまった。

「なんてことを…!?」

「学園の危機は救えたのだ。ありがたく思うのだな」

悪びれもせずに言い放つオフューカスに対し、メテオは怒りに燃える。

「この惨劇を創り上げただけに飽き足らず…人を簡単に殺して、その言い分か…!?」

「オマエ達がテレビを見るのと同じだ。面白くも無い映像を見ても、何の感慨も湧かんだろう?」

本当に身勝手すぎる。

「きさまは…おれが命に代えて倒す!!!!」

<METEOR-STORM><METEOR-ON READY?>

体にかなりのダメージが残る状態でメテオストームスイッチを使用する事は、かなりの危険を伴う。だが、それすら今のメテオSにはかまう事はない。

ただ、目の前の敵を倒したい。それだけで動くのだ。

「戯言を…。オマエの命全て程度で、我を倒すなど…。己の限界を弁えろ」

<MAX-POWER><LIMIT-BREAKE>

「メテオストームパニッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

メテオSのエネルギー全てを使い、オフューカスに放つリミットブレイク。

「フンッ!!!」

だが非情にも、その攻撃は片手で意図も簡単に防がれる。

それでもメテオSはかまわずに拳を振るう。

「アタアアアアアァッ!!!ワチャアアアアアアァッ!!!!オオオオォアタアアアアアアアァッ!!!!」

「このおおおおおおおおおおおおおおおぉっ!!!!」「はあああああああああああぁっ!!!!」

一夏と箒も加勢し、オフューカスに挑む。光り輝く雪片弐式。零落白夜だ。

それも…。

「目的はフォーゼだ。奴を出せ」

まるで普通に会話をしているように、要件を述べながら攻撃を防いでいく。

「きさまに宇月は渡さんっ!!!!ホワチャアアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!」

その意思をはっきりと否定しながら、メテオSは拳を振るい続ける。一夏と箒も同様だ。

「ならば…退け」

「ヅアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!!」

痺れを切らしたオフューカスは、メテオSに向けて大蛇を放った。それは放たれた瞬間から大きくなり、その全長は10メートルを越していただろう。

ガギイイイィッ!!!!!

「ぐうううううううううぅっ!!!!?」

「礼っ!!」

大蛇は巨大な口でメテオSの腹部に噛み付き、上空へメテオSを持ち上げる。

遠心力で、腹部に突き立てられた牙が抉られていく。

「ぬああああああああああああああああああああああああああああああぁっ!!!!!」

それは凄まじい痛みだった。メテオSは堪らず悲鳴を上げる。痛々しい悲鳴だった。

「よせええぇっ!!!」「やめろおおおおおおおおおおおおぉっ!!!」

一夏と箒は、メテオSを救出するべく大蛇に向かって距離をつめていくが…。

「遊び相手はまだいるぞ」

「ズアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!」

またしても大蛇に行く手を阻まれる。

ゴオオオオオオオオオオオオッ!!!!

火焔弾の嵐の前に、二人は成す術も無かった。

程なくして、メテオSは大蛇の牙から解放され、地面に叩きつけられた。

その衝撃と今までの無理が祟り、メテオドライバーは破損し、変身が強制解除されてしまった。

「「礼っ!!!」」

一夏と箒も大蛇からの攻撃がやっと止んだことで、礼の元へ行くことが出来た。

「あ…が…」

彼の腹部から、出血が見られる。噴出しているといえるような勢いだった。

「すぐにラビットハッチに!!オフューカスはおれが食い止める!!」

「…わかった!」

箒は一夏の言葉にうなづいて、重傷を負った礼を運んで廃墟と化した学園の中へと消えていく。

「メテオの療養場所という事は…そこにフォーゼが居るのだな?」

「行かせないさ…!」

雪羅を発動し、オフューカスに立ちふさがる一夏。

「…鬱陶しい者ばかりだな…」

ふと、一夏の背後から人影が見える。

「来たか」

「…宇月!?」

それは、仮面ライダーフォーゼBSだった。

「一夏、一緒に戦ってくれ。もう、後が無い!」

「元からそのつもりだ!」

フォーゼBSと一夏は並び立ち、オフューカスを見据える。

「やはり、あの時のフォーゼではない…」

一方のオフューカスは、フォーゼBSを見ながら唸り、首をひねっている。

「どういうことだ…フォーゼが2人…?」

彼は自分の頭の仲だけで自問自答しているようだ。

「オフューカス!!!今度こそ、倒す!!」

そう宣言するフォーゼBSだが、彼も体が限界に近いはず。

後が無いとは、そういうことなのだ。

ここで負けてしまえば、もうフォーゼは戦う事が出来ないだろう。

最悪、死が待っているかもしれない。だからこそ、絶対に勝たなければならないのだ。

この学園、仲間、友達、大切な人、絆を守るために。

「ムゥゥゥゥ…!」

あたりからはダスタードが現れる。これらも相手をしなければならない。

だが、新たな協力者が現れる。

 

「ふんっ!!!」

 

ドガアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!!

「ヌオオオオオオオオオォッ!?」

ダスタードを薙ぎ払うように現れたのは、キズついたパワーダイザーだ。そのキズの多さから、どこか歴戦の勇者のような風格を漂わせる。

「一夏、城茂」

その声は、二人も良く知っている者の声であった。

 

 

 

「…千冬姉!?」

 

 

そう、織斑千冬である。彼らの担任の教師であり、一夏の姉である者だ。

「織斑先生!?マジかよ…!」

今まで、彼女と肩を並べて戦う事は全く無かった。いつも見守る側にいるか、彼らが戦えないときに学園を守る側として敵の前に立ちふさがる事ばかりだった。

「そんなに驚いている暇は無いぞ!!!」

パワーダイザーは腰を低く落とし、戦闘態勢に入る。

「あぁ!行こう、千冬姉、宇月!!」

「よっしゃあぁっ!!!」

3人は並び立ち、オフューカスに向かって雄雄しく立つ。

「どいつもこいつも…自分の身の程を弁えきれない愚か者どもばかりだな…!!」

オフューカスは自身の望んでいた結果が得られなかった事と、自分にたてつくもののあまりの多さに、苛立ちを少しずつ増していく。

 

「フォーゼ!!!今度こそ、倒す!!」

 

向かう場所は違うのに、皮肉にも同じ言葉を宣言した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回…

 

                         勝つには絆が必要だ。それも40もの

 

呼びかけるんだ…全員で!!!

 

                         おれ達の運命は…

 

フォーゼ…ここで終わりだ!!!

 

                         いや…まだ終わらない!!!

 

なぜなら、おれは…っ!!!

 

 

 

 

最終Ⅲ部作・第Ⅱ章

第39話「君・之・名・覇」

 

 

 

青春スイッチ・オン!

 

 

 





キャスト

城茂宇月=仮面ライダーフォーゼ

織斑一夏

篠ノ之箒
セシリア・オルコット
鳳鈴音

辻永礼=仮面ライダーメテオ
ラウラ・ボーデヴィッヒ

布仏本音
シャルロット・デュノア

ゆりこ/SOLU=仮面ライダーなでしこ

更識簪
更識楯無
布仏虚

織斑千冬
山田真耶
篠ノ之束

オフューカス・ゾディアーツ




いかがでしたか?
さぁ、遂に最終三部作に突入です!
実は、今回で仮面ライダーなでしこの出番は終了です。文章にありましたが、SOLUのダメージは人間の科学では癒せるものではありません。自己回復にも時間がかかるので、この戦いではもう参戦できない状態です。ゆりこは最終話まで出ます。
そして仮面ライダーメテオは…次回まで登場します。礼は、次回までボロボロになってもらう予定です。
次回は最終話前!
さまざまなゲストキャラの再登場を予定してます!

そして既に今回、最後のゲストキャラが新登場してます。

お楽しみに!
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