俺と刀藤さんは、あれから毎日朝と放課後訓練していた。
うん。
最高だ!
綾斗がリースフェルトや、沙々宮、そしてクローディアに好意を持たれいて、羨ましいとか思っていた時期もあった。
だが、今は違う!
最高だね。
これで刀藤さんと、フェニクスに出れたらいいんだけどね。
とまぁ、そんな事を考えつつ、俺は刀藤さんと一緒に朝の訓練をしていた。
「今日は随分霧がこいな。」
「そうですね。あ!でも、冬なんかはもっとすごい日もあるそうなんですよ。」
マジでか。
今でも前方が何となく見えるくらいだから、どれだけすごいんだ?
「そうなんだ。走っていると、はぐれそうだな。あ!じゃあはぐれないためにも、手をつないで走る?」
「…じゃあ。」
そう言いながら、刀藤さんはゆっくりと手を握ってくれた。
マジか!
冗談半分で言ってみたけど、手を握ってくれる何て思ってもみなかったぜ!
テンション上がるー!
「これで、はぐれないね!」
俺はテンションが上がっているのが、バレないように話しかけた。
「はい!」
刀藤さんは笑顔で返事をしてくれた。
すると、近くから微かに敵意を感じた。
俺は気にせずに手を繋いでいようと思っていたが、刀藤さんが敵意に気づき、手が離れてしまった。
そして、刀藤さんは戦闘態勢に入った。
おい!
誰だよ!
俺の至福の時間を奪ったのは!
「川上先輩。」
はぁー。
こんな場面、頑張るしかないじゃないか。
「1人じゃないな。っていうか、これは人なのか?」
「そうですよね。人というよりはむしろ…」
刀藤さんが話している時に、敵が現れた。
その正体は、トカゲが犬の大きさになった感じの生物だった。
しかも、5体くらい出てきた。
めんどくせぇな。
「あっ、ちょっと可愛いですね。」
えっ?
これ、可愛いか?
それに、相手も敵意丸出しだし、可愛いとは思えないよな?
刀藤さんの発言に疑問を持っていたら、トカゲが跳びかかってきた。
まぁ気づいていたので、トカゲの攻撃を避けて、剣でトカゲの頭を斬った。
「川上先輩!大丈夫ですか?」
「おう。気にしなくても大丈夫だぞ。」
一気に終わらそうと思い、トカゲを見てみると、斬った頭がゲル状になり、再生していた。
「うっわ。復活した。」
「どうも斬撃、突きの類はあまり効果がないようですね。」
やっぱりそうゆうことだよな。
じゃあ、コイツ等倒すのめんどくさいな。
「少し、試してみていいですか?」
すると、刀藤さんに襲いかかったトカゲを、刀藤さんは一言謝り、真っ二つにした。
相手はすぐにゲル状になり、再生しようとするが、刀藤さんは細かく斬っていった。
斬っていくと、ゲルの中に丸いコアみたいのがあり、それを真っ二つに斬った。
すると、再生はせず倒すことが出来た。
そして、一体が倒されたことで、他のトカゲも逃げていった。
「やっぱりコアになる部分があるみたいですね。」
刀藤さんはやっぱり強いね。
ちゃんとした場所で、もう一回戦いたいな。
「それにしても、よく分かったね?」
「プラーナの流れが妙でしたから。…私、昔からそういうのに敏感なんです。」
「刀藤さんの強さの一端が分かった気がするよ。それにしてもすごかったね。」
そう言って刀藤さんの頭を撫でた。
和んでいると、さっきのトカゲの鳴き声が聞こえた。
ねぇ?
何でいつも邪魔ばっかするんだ!
イライラしていると、相手は遠距離から、火の玉を放ってきた。
「クソッ!ちょっと待てよ!不意打ちはずるいぞ!」
やっとトカゲの攻撃が止んだと思ったら、地面に穴があいた。
は?
こんなの気づくはずないだろ!
「川上先輩!」
下に落ちると思ったが、刀藤さんが手を掴んでくれた。
「大丈夫ですか?川上先輩。」
「悪い。助かった。」
「今引き上げます。」
そう言って刀藤さんは俺を引き上げようとしたが、刀藤さんの所の地面が崩れた。
「「うわぁぁぁぁ!!」」
そして、二人で穴に落ちることになった。