学戦都市アスタリスク〖死神の戦い〗   作:KUSAN

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第16話

 

 

そして、放課後。

俺は待ち合わせ場所着いていた。

 

早く来てしまったな。

すると、綺凛が走って来るのが見えた。

 

 

「晴也先輩!遅れてごめんなさいです。」

 

 

「大丈夫。遅れてないから、俺が早く来ただけだからね。じゃあ行こっか。」

 

 

そう言って俺達は学園を出た。

学園を出て歩いているが特に目的地は決めてない。

 

 

「綺凛はどこか行きたい所あるか?」

 

 

「んーー。あ!では、お、お願いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか?」

 

 

綺凛は緊張しているのか、顔を赤くして言ってきた。

 

 

「なに?」

 

 

「あ、あの私に、泳ぎ方を教えて下さい!」

 

 

確か前に泳げなくて大変な目にあったしな。

まぁ弱点を無くそうというのは良いことだからな。

 

 

「分かった。じゃあプールに行こうか。」

 

 

そして、俺達はプールに行く事に決まった。

 

 

 

 

プールに着くと、以外と人が居た。

男の着替えは早いもので、俺は綺凛を待っていた。

 

 

「お、お待たせしました。」

 

 

後ろから綺凛の声が聞こえてきたので振り向くと、水着姿の綺凛が居た。

 

 

 

 

 

「あ、あの。大丈夫ですか?」

 

 

ヤバかった!

あまりにも可愛くて、みとれてしまっていたな。

 

 

「悪い。つい、みとれてしまった。凄い似合っているぞ。」

 

 

そう言って綺凛の頭を撫でた。

 

 

「はぅぅぅ。」

 

 

すると、次は綺凛が動かなくなったな。

俺は気づくまで頭を撫でることにした。

 

 

「あ!ごめんなさいです。つい…」

 

 

「別に良いよ。じゃあ泳ぎの練習しようか。」

 

 

そして、俺達はプールに入り泳ぎの練習をした。

ある程度練習したので、休憩をする事にした。

 

 

「じゃあちょっと休憩しようか。俺は飲み物を買ってくるから、ここで待ってて。」

 

 

そう言って飲み物を買いに行った。

 

 

あのままいくと、今日中にはビート版なしで少しは泳げるようになるかな?

 

そんな事を考えつつ、さっきの場所に戻ると綺凛が居なかったので、当たりを見渡した。

すると、近くで水しぶきが上がった。

そこを見ていると、綺凛が出てきた。

 

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

 

練習していて、他の人にぶつかったのか。

まぁ見ているか。

 

 

「いきなり何をしやがりますの?喧嘩ですの?この私に喧嘩を売ってやがりますの?いいですの、買ってやますの、表に出やがれですの!」

 

 

ははっ!

あいつ語尾に『の』ばっかだな。

しかも、綺凛と戦ったら負けるぞ?

 

 

「ごめんなさいです。ごめんなさいです。」

 

 

謝る綺凛も癒されるなー。

 

 

「いいえ、そんな謝罪は聞き遂げてあげませんの!せっかく人がくつろいで居たところを台無しにしてくれちゃって、怒り心頭ですの!こうなったら決闘であなたをぎったんぎったんに…ってあれ、あなた、もしや!あなた、疾風迅雷ですの?星導館序列1位の?」

 

 

ははっ!

あいつ面白いな。

綺凛の正体が分かるとオドオドしだしたぞ。

 

 

「はい。先日決闘で敗れたので、今はリスト外ですが…」

 

 

「コホン。まぁ決闘はちょっと言い過ぎましたの。でもいくら何でもあんな勢いでぶつかってくるなんて前方不注意にも程がありますの。」

 

 

「本当にごめんなさいです。私、まだうまく泳げなくて、その…」

 

 

まぁこれで許すだろう。

そう思い俺は近づこうとした。

 

 

「泳げない。……ふふ、あははは!冗談は止めてくださいですの!ジェネステラで、しかも元とはいえ序列1位がカナヅチ?まさかそんなみっともない!あははは!」

 

 

は?

今何て言ったコイツ?

 

 

「あら、気に障ったんですの。でも、生憎と私は今日ちょっとばかりお腹が痛くて決闘を受けるつもりはありませんの。悪しからずですの。」

 

 

駄目だコイツ。

一回痛い目に合わないと駄目だな。

 

 

「いえ、悪いのはこちらですから。」

 

 

綺凛、お前はもう謝ったから、謝らなくてもいい。

 

 

「ふふ!分かればそれで良いですの。ともかく泳げないなら大人しく隅っこで水遊びでもしていればいいですの。」

 

 

もう許さねぇ!

 

 

俺は顔面に向かってビート版を投げた。

そのビート版は見事、女の人に当たった。

 

 

「は、晴也先輩!」

 

 

「綺凛。こっちに来い。」

 

 

そう言うと綺凛はゆっくりこっちに来た。

 

 

「い、痛いですのー!誰ですの!いきなりこんな無礼な真似を!」

 

 

「こっちだアホ。これ以上綺凛をバカにするな!」

 

 

「こ、この私をアホですって!あなた誰ですの?」

 

 

「星導館学園の一年だ。それより俺と決闘しようぜ!」

 

 

「ふっ。これでも私はクインベール女学院序列35位、砲弾の魔女の二つ名を持つ、ヴァイオレット・ワインバーグその人ですの!」

 

 

序列35でそんなに威張っていいのか?

それとも、本当に強いのか?

いや、ないな。

 

 

「ん?ならやろうか。それとも、序列35位様が逃げる?」

 

 

「良い度胸ですの。あなたこそ逃げるんじゃありませんの!名前は?」

 

 

「川上晴也だ。」

 

 

気づくなよ。

俺がそう思っていると、綺凛がワインバーグに喋りかけた。

 

 

「あのー。お腹が痛いんじゃ?」

 

 

ナイス綺凛!

俺の名前が怪しまれずに済んだ。

 

 

「今この瞬間治りましたの!」

 

 

これでコイツと決闘ができる。

こうして俺とアイツは決闘場に移動した。

すると、周りに人集りができてきた。

 

 

「羨望の騎士たる名の下にヴァイオレットワインバーグは、汝川上晴也に、決闘を申請しますの。」

 

 

申請されたから、もう名のっていいよな?

 

 

「はは!一応俺も改めて名のるわ!星導館学園序列1位川上晴也!決闘を受諾する!」

 

 

『スタートオブザデュエル』

 

 

「え?い、1位ですの?そんなの聞いてないですの!」

 

 

そりゃあだって、名前はバレないように気をつけていたからな。

 

 

「はは!お前は綺凛をバカにした。俺のパートナーをだ。威力高めの奴で倒すからな!」

 

俺がそう言うと、ワインバーグは怯えてしまった。

 

 

「ひぃぃ!」

 

 

『破道の九十 黒棺』

 

 

この技は黒い直方体状の重力の奔流で対象を囲い、圧砕する。

だか、今回のは威力を弱めて、詠唱を破棄したので、威力は本来の黒棺とは比べものにすらならない。

多分これで十分だろう。

 

 

『エンドオブデュエル勝者川上晴也』

 

 

 

 

そして、俺達は決闘のあとも泳ぎの練習をした。

綺凛はビート版無しで、少し泳げるようになった。

今はプールサイドで休憩している。

 

 

「ところで、綺凛はあそこまで言われて、怒らないのか?」

 

 

「私が悪かったのも事実ですし。」

 

 

しかし誰だって、あれだけ言われたら腹は立つだろう。

 

 

「それでも、あんなにバカにされるような事ではないんだけどな。」

 

 

「そうなのですか。だとしたら、叔父様の物言いに慣れてしまったからかもしれません。」

 

 

そうゆうことか。

ここでも、あのジジイか。

 

 

「それは直した方がいい。綺凛はもっと自分に自信を持て。それに、綺凛の事を悪く言われて不快に思う奴もいるんだぞ。」

 

 

そう言って綺凛の頭を撫でた。

 

 

「分かりました。出来るだけ直していこうと思います!」

 

 

「俺も手伝うから、困った事があったら頼れよ!それに綺凛を助けるって約束したしな。」

 

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

綺凛は俺の唯一の癒しだからな。

落ち込んでいると、俺の心が落ち着かなくなるしな。

 

 

「じゃあもう遅いから、帰るか。」

 

 

「はい!」

 

 

こうして俺達のデートは終わった。

 

 

 

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