俺と綺凛はあれから連携などを増やし、着々とフェニクスの準備をした。
それに、俺が最近練習していた、奥の手もやっと使いこなせるようになった。
そして、俺達は今フェニクスの開会式に参加している。
『ではこれより開会式を始めます。』
やっと始まるのかと思っていると、周りから凄い歓声がした。
「うるさっ。開会式だけでこの騒ぎようかよ。」
「晴也先輩。しょうがないですよ。観客の方々は楽しみにしているんですから。」
綺凛がそう言ってきた。
まぁ確かに年に一度の行事だからな。
すると、1人の男が喋りだした。
「諸君おはよう。フェスタ運営委員会委員長、マディアス・メサだ。」
若いな。
「あの人が委員長?随分若いね。」
綾斗も俺と同じ事を思ったらしい。
すると、リースフェルトが驚いた顔をした。
「彼はうちのOBだぞ。学生時代にはフェニクスを制したほどの実力者だ。」
リースフェルトが綾斗に教えていた。
俺も一応こういうのは聞いておこうと思い、耳を傾けた。
「へぇー。星導館OBってことは銀河の幹部って事だよね?」
「名目上はな。彼はフェニクスを優勝した際、卒業後の運営入りを望みとしたそうだ。中々に食えない男だそ。アレは。」
へぇー。
そんな奴なんだな。
あ?
今アイツ綾斗を見ていなかったか?
まぁ気のせいか。
「これから諸君に重要なレギュレーションの変更を伝える。従来、煌式武装には制限を設けていなかったのだが、色々と不都合な部分が出てきた。具体的に言うと自立起動した武器をどう扱うかだ。武器の数に制限を設けるのは論外だ。自立起動兵器の使用を禁止すれば、それはこの大会の衰退を招くことになるだろう。ここで、今回に限っては代理出場という形をとる事にした。」
代理出場か。
てことは機械が相手って事だろ?
手加減しなくて済むから別に問題はないな。
「賢明なる諸君にはこれが特定の学園を有利にするものではなく、むしろ、近い将来の平等性を確保するためのもだと分かって貰えると思う。そして、フェスタを愛し、応援してくださっている皆さんには、これがより進化した、新たなフェスタに繋がるものだとご期待いただきたい。」
こうしてフェニクスの開会式は終わった。
俺は今綺凛と会場を歩いている。
綺凛と今からどうするか話し合った結果、綾斗達の所に行き、もう昼なので一緒にご飯を食べようと思い、綾斗達を探している。
すると、前方に綾斗を取り合っているリースフェルトと沙々宮、そして傍観している知らない人がいた。
「綾斗!一緒に飯くわね?それにこの人だれ?」
「晴也。丁度よかった。じゃあ一緒に食べようか。ああ晴也とは面識がなかったよね。」
「私はクリス・ヨーリアスです。沙耶のパートナーをしています。これからよろしくお願いします。」
敬語って事は年下か?
まぁいいや。
「よろしくな。俺は川上晴也だ。」
「じゃあ自己紹介も済んだし、ご飯を食べに行こうか。」
綾斗がそう言ったので皆移動しだした。
「ちょっと待った!」
俺は皆が移動しようとしたので、声をかけた。
「晴也先輩。どうしたんですか?」
綺凛が理由を聞いてきた。
「なに、俺が今日弁当作ってやったからな。全員が本戦に行けるようにと思ってな。」
「「「「「え!」」」」」
まぁ本当は綺凛と一緒に食べたかったが、張り切りすぎて、作る量を間違えてしまったからな。
「川上。お前料理作れるんだな。」
リースフェルトが意外そうな顔で言ってきた。
「は?余裕だろ。料理は作れないと男にモテないぞ。なぁ綾斗?」
リースフェルト、沙々宮、綺凛は顔色がおかしくなった。
あれ?
俺はリースフェルトと沙々宮が焦ればいいと思ったのに、綺凛がなんで焦っているんだ。
「まぁせっかく晴也が作ってきてくれたんだ。俺達の控え室で食べよう。」
綾斗がそう言ったので移動して食べることにした。
「「「「「ご馳走様でした。」」」」」
「お粗末様でした。」
食べ終わったら、リースフェルトと沙々宮が近くに来た。
「「料理を教えて(くれ) 」」
「まぁまた今度な。」
そういうと喜んで戻っていった。
まぁあの顔は面白かったからな。
思いだし笑いをしていると次は近くに綺凛がいた。
「あ、あの。晴也先輩は料理のできない女性はどう思いますか?」
綺凛は顔を真っ赤にして質問をしてきた。
あれ?
これって完全に脈有りだよね。
でもまぁ今はフェニクスに集中だな。
「料理?ああ綺凛は作れないの?」
「はい。私は剣しか握ってこなかったので。」
「じゃあ今度一緒に作ろっか。」
「はい!お願いします!」
凄い元気になったね。
よかった。
あ!
さっきの質問答えてねーや。
まぁいいか、綺凛が元気になったしな。