学戦都市アスタリスク〖死神の戦い〗   作:KUSAN

17 / 20
第17話

 

 

俺と綺凛はあれから連携などを増やし、着々とフェニクスの準備をした。

それに、俺が最近練習していた、奥の手もやっと使いこなせるようになった。

 

 

 

 

そして、俺達は今フェニクスの開会式に参加している。

 

 

『ではこれより開会式を始めます。』

 

 

やっと始まるのかと思っていると、周りから凄い歓声がした。

 

 

「うるさっ。開会式だけでこの騒ぎようかよ。」

 

 

「晴也先輩。しょうがないですよ。観客の方々は楽しみにしているんですから。」

 

 

綺凛がそう言ってきた。

まぁ確かに年に一度の行事だからな。

すると、1人の男が喋りだした。

 

 

「諸君おはよう。フェスタ運営委員会委員長、マディアス・メサだ。」

 

 

若いな。

 

 

「あの人が委員長?随分若いね。」

 

 

綾斗も俺と同じ事を思ったらしい。

すると、リースフェルトが驚いた顔をした。

 

 

「彼はうちのOBだぞ。学生時代にはフェニクスを制したほどの実力者だ。」

 

 

リースフェルトが綾斗に教えていた。

俺も一応こういうのは聞いておこうと思い、耳を傾けた。

 

 

「へぇー。星導館OBってことは銀河の幹部って事だよね?」

 

 

「名目上はな。彼はフェニクスを優勝した際、卒業後の運営入りを望みとしたそうだ。中々に食えない男だそ。アレは。」

 

 

へぇー。

そんな奴なんだな。

あ?

今アイツ綾斗を見ていなかったか?

まぁ気のせいか。

 

 

「これから諸君に重要なレギュレーションの変更を伝える。従来、煌式武装には制限を設けていなかったのだが、色々と不都合な部分が出てきた。具体的に言うと自立起動した武器をどう扱うかだ。武器の数に制限を設けるのは論外だ。自立起動兵器の使用を禁止すれば、それはこの大会の衰退を招くことになるだろう。ここで、今回に限っては代理出場という形をとる事にした。」

 

 

代理出場か。

てことは機械が相手って事だろ?

手加減しなくて済むから別に問題はないな。

 

 

「賢明なる諸君にはこれが特定の学園を有利にするものではなく、むしろ、近い将来の平等性を確保するためのもだと分かって貰えると思う。そして、フェスタを愛し、応援してくださっている皆さんには、これがより進化した、新たなフェスタに繋がるものだとご期待いただきたい。」

 

 

こうしてフェニクスの開会式は終わった。

俺は今綺凛と会場を歩いている。

綺凛と今からどうするか話し合った結果、綾斗達の所に行き、もう昼なので一緒にご飯を食べようと思い、綾斗達を探している。

すると、前方に綾斗を取り合っているリースフェルトと沙々宮、そして傍観している知らない人がいた。

 

 

「綾斗!一緒に飯くわね?それにこの人だれ?」

 

 

「晴也。丁度よかった。じゃあ一緒に食べようか。ああ晴也とは面識がなかったよね。」

 

 

「私はクリス・ヨーリアスです。沙耶のパートナーをしています。これからよろしくお願いします。」

 

 

敬語って事は年下か?

まぁいいや。

 

 

「よろしくな。俺は川上晴也だ。」

 

 

「じゃあ自己紹介も済んだし、ご飯を食べに行こうか。」

 

 

綾斗がそう言ったので皆移動しだした。

 

 

「ちょっと待った!」

 

 

俺は皆が移動しようとしたので、声をかけた。

 

 

「晴也先輩。どうしたんですか?」

 

 

綺凛が理由を聞いてきた。

 

 

「なに、俺が今日弁当作ってやったからな。全員が本戦に行けるようにと思ってな。」

 

 

「「「「「え!」」」」」

 

 

まぁ本当は綺凛と一緒に食べたかったが、張り切りすぎて、作る量を間違えてしまったからな。

 

 

「川上。お前料理作れるんだな。」

 

 

リースフェルトが意外そうな顔で言ってきた。

 

 

「は?余裕だろ。料理は作れないと男にモテないぞ。なぁ綾斗?」

 

 

リースフェルト、沙々宮、綺凛は顔色がおかしくなった。

あれ?

俺はリースフェルトと沙々宮が焦ればいいと思ったのに、綺凛がなんで焦っているんだ。

 

 

「まぁせっかく晴也が作ってきてくれたんだ。俺達の控え室で食べよう。」

 

 

綾斗がそう言ったので移動して食べることにした。

 

 

 

 

「「「「「ご馳走様でした。」」」」」

 

 

「お粗末様でした。」

 

 

食べ終わったら、リースフェルトと沙々宮が近くに来た。

 

 

「「料理を教えて(くれ) 」」

 

 

「まぁまた今度な。」

 

 

そういうと喜んで戻っていった。

まぁあの顔は面白かったからな。

思いだし笑いをしていると次は近くに綺凛がいた。

 

 

「あ、あの。晴也先輩は料理のできない女性はどう思いますか?」

 

 

綺凛は顔を真っ赤にして質問をしてきた。

あれ?

これって完全に脈有りだよね。

 

でもまぁ今はフェニクスに集中だな。

 

 

「料理?ああ綺凛は作れないの?」

 

 

「はい。私は剣しか握ってこなかったので。」

 

 

「じゃあ今度一緒に作ろっか。」

 

 

「はい!お願いします!」

 

 

凄い元気になったね。

よかった。

あ!

さっきの質問答えてねーや。

まぁいいか、綺凛が元気になったしな。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。