学戦都市アスタリスク〖死神の戦い〗   作:KUSAN

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第19話

 

 

綾斗達は試合が終わり、控え室に帰ってきた。

 

 

「全く、外のマスコミ連中はしつこくていかん。これなら、うちの報道系クラブの方がまだましだな。」

 

 

そんなにしつこかったのか?

うわー、試合がめんどくさくなってきた。

すると、リースフェルトの言葉に矢吹が反応した。

 

 

「へぇー、そいつは嬉しいお言葉だね。」

 

 

「比較的マシだと言っただけだ。」

 

 

「はいはい。相変わらずお姫様は厳しいね。」

 

 

いや、でもリースフェルトの言っている事は正しいぞ。

俺が序列1位になった時も、凄いめんどくさかったしな。

すると、綾斗が矢吹に質問した。

 

 

「それでどうしたのさ?まさか、応援に来てくれたって訳でもないんだろ?」

 

 

「へへっ、あの程度の連中が相手なら応援するまでもねぇだろ?俺の今日の目当ては第三試合さ!」

 

 

第三試合?

何かあったか?

悩んでいると、リースフェルトが答えた。

 

 

「なるほどアルルカントか。」

 

 

え?

アルルカント?

確か機械を代わりに出場させるだけだろ?

 

 

「そりゃあ、あんな発表されちゃあ、ジャーナリスト魂がたぎるってもんよ!でまぁ、早速連中の控え室に行ってみたんだが。」

 

 

さっきまで、眠そうにしていた沙々宮が質問した。

 

 

「何か分かったのか矢吹?」

 

 

「それが完全シャットアウト。けんもほろろに、追い返されちまったよ。」

 

 

「なんだ。」

 

 

「ま、実際に見るのが一番だろ!だから皆で試合を見に行こうぜ!」

 

 

他の選手の情報収集も大事だよな。

それに矢吹がここに来た理由もわかったしな。

 

 

「所で矢吹、目当ては参加選手用パスか。」

 

 

「うっ。まぁまぁ早くしないと、試合が始まっちまうよ?」

 

 

やっぱり図星だな。

まぁ、見る人数が1人多くなるだけだから、別にいいけどな。

 

 

 

こうして俺達は第三試合を見るために、参加選手用の観客席に向かった。

観客席に着くと、解説の人が丁度喋り出した所だった。

 

 

「さぁさぁ、いよいよそのベールを脱いだアルルカントの新型パペット!実際の所どう見ますか?チャムさん。」

 

 

「そうすっね。戦闘用パペットは大抵外部から人間が操作するのが殆どなんすけど、それじゃあ反応速度の問題で絶対にジェネステラにはかなわないっす。」

 

 

「なるほどなるほど。今回のパペットは自律型ということですが…と、ちょっとすいません。……失礼しました!たった今エルネスタ・キューレ選手から新型パペットの情報が届きました!」

 

 

エルネスタ・キューレって言ったら、前に星導館に来ていたアルルカントの生徒だよな。

だとしたらこいつが、俺と綺凛を襲ったやつか?

 

 

「へぇそれはサービスが良いっすね。」

 

 

「なんでも、本日ただ今をもって情報解禁だそうです。」

 

 

「その情報によりますと、大きい方の名前が自律型パペット試作ARDこと通称アルビィ、女性型の方が自律型パペット試作RMCこと通称リムシィ!」

 

 

へぇー、結構強いな。

アイツ等と戦うときは、本気でやらないと勝てないかもな。

分析していると、綺凛が質問してきた。

 

 

「晴也先輩。あの新型パペットどう思いますか?」

 

 

「アイツ等は結構厄介だな。多分相当強いと思う。まぁこの戦いを見てみてだな。」

 

 

「分かりました。」

 

 

うん。

やっぱり、綺凛は素直で良いよな。

まぁいまは、戦いを見るのに集中するか。

すると、アルビィが喋り出した。

 

 

「そこの人間共、聞くがよい!我が輩はの本懐は勝利その物ではなく、マスターより授けられた、我が偉業を知らしめることにある。貴君等には一分の時間をくれてやる、その間我が輩は指一本すら動かさぬ。存分に攻撃を仕掛けてくるがよい!」

 

 

はははっ!

アルビィって面白いな。

この勝負はアルルカントの圧勝だろうな。

すると相手選手が怒り、攻撃をしようとすると、横からアルビィは打たれた。

 

 

「痛いではないか、リムシィ。」

 

 

「黙りなさい。全く、この愚図愚鈍で低脳無知の考え無しのポンコツ機が。今からでも、ラボに戻ってメンテナンスをしてもらいなさい。いいですか?頭のですよ。ですが、それではマスターの手を煩わせる事になるので、いっそこの場で壊れて果てなさい。」

 

 

「そうは言うがなリムシィ。我が輩達の優秀さを衆目に理解させるには何かこう効果的なパフォーマンスが必要だと判断したのだが。」

 

 

「確かに、マスターの偉業さを知らしめようというのは素晴らしいアイデアです。その点は評価しましょう。」

 

 

「うむ。そうであろう、そうであろう。いや、ならば何故貴様は我が輩を打ったのだ?」

 

 

「何となくムカついたからです。」

 

 

「ふーむ。ならば致し方ない。」

 

 

なんだアイツ等!

すげぇ面白いじゃねぇか!

アイツ等と試合してみたいな。

 

 

「さて、人間たちよ。欠陥駄作機の戯れ言とは言え、一度口にしたことを撤回したと言えば、マスターの顔に泥を塗りかねません。故に不本意ではありますが、私も一分間はあなた方に対して、攻撃を行わないことを約束しましょう。」

 

 

 

 

 

 

「はははっ!聞いたか綺凛。アイツ等面白すぎだろ。」

 

 

「でも、それだけ強いって事ですよね。」

 

 

「まぁそうだろ。この試合はアルルカントの圧勝だな。」

 

 

「え!相手はレブォルフのページワンなのにですか?」

 

 

「ああ。アイツ等は、俺達でも勝てるか分からないぞ。」

 

 

「「「「「「え!」」」」」」

 

 

あ?

全員俺と綺凛の会話を聞いていたのか。

でも、そんなに驚くことか?

アイツ等結構強いぞ。

 

 

「まぁ、この試合を見れば分かると思うよ。」

 

 

 

「さぁ、注目の一戦!果たして勝利はどちらが手にするのでしょうか!」

 

 

 

「一回戦一組バトルスタート!」

 

 

スタートと同時にレブォルフの2人は別れ、攻撃を開始した。

 

 

「おお!早くもモーリッツ選手!得意技のボレアスピアを展開!」

 

 

「応用の効きにくい能力だけど、単純な破壊力ではレブォルフでもトップクラスっす!」

 

 

「あっという間にスクラップにしてやりますよ!はは!良い的です。」

 

 

そう言ってアルビィに攻撃をしたが、アルビィの光の壁によって防がれた。

もう片方の戦いを見てみると、リムシィが相手の銃弾を銃で撃ち落としていた。

そして、残り30秒になったぐらいに、モーリッツが大技を仕掛けた。

 

 

『暴風の咬滅』

 

 

巨大な竜巻の龍を飛ばして攻撃をしたが、アルビィの光の壁を貫通することは出来なかった。

 

 

「一分、時間である。」

 

 

そして、アルビィとリムシィが攻撃をして決着がついた。

 

 

「試合終了ー!勝者!エルネスタ・キューレ&カミラ・パレート!」

 

 

 

 

 

 

「言ったろ。アイツ等は強いって。」

 

 

「川上の言う通り。あの光の壁が厄介。」

 

 

沙々宮も見てて思ったらしい。

 

 

「まぁな。並大抵の攻撃じゃあ、あの壁は破れないぞ。」

 

 

俺なら破れると思うけどな。

すると、沙々宮に電話がかかってきた。

相手は沙々宮のお父さんだった。

内容は新しい銃を送ったから税関に確認して欲しいらしい。

そして、沙々宮とクリスは税関に確認しに行った。

矢吹はアルルカントの情報を探りに、綾斗達は訓練しに行った。

 

 

「俺達はどうする?」

 

 

「じゃあ早いですけど、次の試合の準備でもしませんか?」

 

 

「そうだな。」

 

 

そう言って俺達の控え室に行くことにした。

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