俺達は試合の開始時間になったので、アリーナに入った。
すると、凄い大きな歓声がした。
「やっぱりうるさいな。何とかならないのか?」
「そればかりは、しょうがないですよ。」
俺は歓声の大きさにイライラして、綺凛に愚痴っていた。
すると、解説の人が俺達のことを紹介しだした。
「それでは、本日のLブロック一回戦二組、続いてイーストコーナーから入場するのは、星導館学園川上晴也、刀藤綺凛ペアです。」
「変幻自在の二つなを持つ川上選手は、なんと数週間前に序列1位になったばかり!」
「今回の出場選手では、唯一の序列1位です。出回っている動画を見る限り、かなりの強さなのは間違いないです。期待の注目選手です。」
「さらに、タッグパートナーは疾風迅雷こと刀藤綺凛選手。」
「こちらは、この間まで序列1位でしたが、川上選手との決闘で負けてしまい、今はリスト外となってしまいましたが、その実力は本物です。」
「まさに、優勝候補の一角と言っても過言ではないでしょう。」
優勝候補の一角か。
まぁ、やるからには優勝しか狙ってないけどな。
「綺凛作戦通り行けるな?」
「任せて下さい!」
「よし、じゃあ行こうか。」
「それでは、Lブロック一回戦二組バトルスタート!」
俺はスタートと同時に鬼道を使い、綺凛は敵に向かって走っていった。
『縛道の二十一 赤煙遁』
この鬼道は煙を発生させるだけだ。
まぁこれで、目くらましには十分だからな。
そして、俺は見聞色で相手の位置を把握し、狙いをつけた。
『破道の四 百雷』
「なに!」
煙の向こうで、驚いている声が聞こえたということは、校章に当てることができたんだろう。
すると、バッチが破壊された合図がなったので、これで1人倒すことができた。
「おい!どうなったんだ!」
もう1人が煙の中で叫んで、何があったのかを聞こうとしているが、それじゃあここにいるって教えているもんだろ。
あとは綺凛が倒してくれるしな。
「なに!」
煙の向こうからまた声が聞こえたので、もう1人の奴が倒されたんだな。
ビーーーーー!
「試合終了!凄いですね!開始一分もたたずに終わってしまいました。」
「はい。しかも、川上選手はスタート開始時から一歩も動いてませんでしたからね!」
それはめんどくさかっただけだからね。
「なんと!これは次の試合が楽しみですね!」
うっわ!
何か凄いめんどくさい事になってしまった。
俺ってうるさいのって嫌いなんだよね。
控え室に戻って休憩をしていると、インターホンがなり、誰かと思い見てみると綾斗達がいた。
応援に行くと言って、来なかったから開けずにいようかとも思ったが、開けることにした。
「一回戦突破おめでとう。それと、応援に間に合わなくてすまん!」
開けると綾斗が入ると同時に謝ってきたので、許してやることした。
「しょうがないから、許してやる。まぁ、あの程度なら応援はいらんけどな。」
「では、お前が応援が必要と言えるレベルの相手は誰なんだ?」
リースフェルトが俺に質問をしてきた。
今の所、アルルカントと綾斗達だけだな。
でもそんな事いったら、ほとんどの対戦は応援する必要がなくなってしまうな。
「うーん。冒頭の十二人が相手だったらかな?」
「ふふっ。ほとんどの応援は要らないって言っているようなものだぞ。」
リースフェルトが笑いながら言ってきた。
これでも少しは増やした方なんだけどな。
こうして俺達の第一試合が終わった。
五日後
フェニックスの一回戦全ての試合が終わり、二回戦が始まった。
俺達は今控え室で試合の開始時間まで待機している。
すると、綺凛が喋りかけてきた。
「天霧先輩達の試合はもう終わったのでしょうか?」
綾斗達か。
確かクインベールとの試合だったな。
ならもう終わっているだろう。
「終わったと思うぞ。まだ時間あるし、他の選手の試合でも見るか。」
「そうですね。」
俺達は面白い試合を探していると、レスターの試合が今から始まりそうだったので、見ることにした。
「確か、序列9位のレスター・マクフェイルさんでしたよね。晴也先輩のお知り合いでしょうか?」
「知り合いだけど、うーん、知り合い以上友達未満って感じかな?」
「そうなのですか。相手はレブォルフの冒頭の十二人のイレーネ・ウルサイスとその妹のプレシア・ウルサイスですね。」
「そうなのか。」
スタートの合図がなったので、俺達は喋ることを止め、見るのに集中した。
「走れ!ランディ!」
そう言ってレスターとランディはイレーネの周りを走り出した。
「さぁ、先に仕掛けてきたのはレスター、ランディ組です。」
「レスター、ランディ両選手ともイレーネ選手から距離を置いていますが、彼等の狙いはどこにあるのでしょう。」
「グラヴィシーズは重力制御の能力を持つ、強力なオーガルクスです。ただ、場所に対して能力を発揮するタイプですから、常に移動することで受けないようにしているのでしょう。」
へぇー
そうなのか。
すると、ランディが妹のプレシアを狙いに行った。
「どいつもこいつも同じ用な事しやがって。」
イレーネはグラヴィシーズを地面に突き刺し、能力を発動した。
すると、突き刺した所から紫色の波が立ち、ランディを捉えた。
「ランディ!」
そう言ってレスターは、イレーネに攻撃を仕掛けた。
それは多分愚策だぞレスター。
「だからさぁ、在り来たりだって言ってんだよ!」
イレーネはレスターの攻撃を防ぎ、顔面に蹴りを入れた。
やはり防がれたか、中々動けるんだな。
「アンタは後回しだ。」
そう言って、ランディの方に歩いていった。
「ギブアップするかい?」
「だ、誰が…」
「そうかい…」
すると、重力の威力が上がり、ランディは気を失ってしまった。
イレーネは、ギブアップをするか聞くって事は以外と優しかったりするのか?
「まず1人。おお!さすがにタフじゃねーの!コルネフォルス。」
「なめんじゃねーぞ!くらいやがれ!ブラストネメア!」
レスターはプラーナを高め斧の光の刃を巨大化させて攻撃をした。
イレーネはその技を防ごうと防御したが、吹き飛ばされてしまった。
「お姉ちゃん!」
「どうだ!」
「いつつつ。しょうがねぇ。アンタの実力に免じて、少しだけ本気を見せてやるよ。」
そう言ってプレシアに近づき、プレシアの血を吸った。
何だあれ?
吸血鬼じゃねーか!
「グラヴィシーズは能力の代償に血液を要求してくる。普通に使ってたんじゃあっという間に干からびちまう。だから、こうして使い手の体を変化させて外から血を取り込めるようにしてやがんのさ。」
え?
天然の吸血鬼じゃないの?
それに、オーガルクスって何か要求してきたりするもんなの?
あとで、千本桜にも聞いておこう。
「文字通りの吸血鬼って奴か!」
「そんじゃあ行こうか!」
すると、イレーネが 3つの重力球を展開させてレスターに攻撃を仕掛けた。
「少しばかり重力を強めたぜ!逃げられねぇよ!」
レスターは一個目は避けたが、あとの二つは避けられず、煌式武装に重力球があたり壊れてしまった。
「へへ。あたしの重力球を受け止めるなら、オーガルクスくらい持ってこなきゃな。」
そこからは武器を失ったレスターは、何も出来ずにさらに重力を上げられ、膝を着いてしまった。
そしてレスターは負けを認めた。
イレーネって中々強かったんだな。
「イレーネって奴強いな。」
俺はそう呟いた。
「はい。あの妹さんのコンビが結構厄介ですね。」
おお!
びっくりした!
話し掛けたつもりは無かったんだけどな。
まぁ真剣な表情も可愛いから許す!
「でも、みた限り俺のオーガルクスで重力球は防ぐことが出来そうだし、何とかなるだろう。」
「そうですね。まだ、当たるとは決まってませんしね。」
「じゃあそろそろ時間だから、アリーナにでも向かうか。」
「はい!」
こうして、俺達はつぎの試合をするために、アリーナに向かった。
読んでいただいている皆さんにお知らせがあります。
去年の12月末で学戦都市アスタリスクの放送が終わってしまいました。
私はアニメを見て書いていたので、今回の投稿で当分は投稿しなくなると思います。
しかし、学戦都市アスタリスクは分割2クールらしいので、アニメの放送が始まったらまた書こうと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。
また、書き始めたら読んでくれると嬉しいです。