次の日俺と綾斗は、アルルカントの情報を、矢吹に聞いていた。
「アルルカントは、煌式武装を研究するクラスと、星武際で闘う実践クラスに分かれているんだ。で、研究クラスの方が力が強い。さらに、その研究クラスは派閥に分かれてて、研究施設やら、有力学生やらを取り合っているんだ。で、今の最大勢力はフェロビアス。」
「「なるほどね。」」
バチン!
何だ?
音のした方を見てみると、この前ぶつかった刀藤さんが、叩かれたみたいだった。
あの糞ジジイは誰だ?
一体なにしてんだ?
「綾斗。手を出すなよ。」
「え?」
綾斗は珍しそうな顔で驚いていた。
おい!綾斗!俺も怒ったりするからな!
まぁ、今は綾斗はほっとこう。
俺は綾斗に忠告し、刀藤さんをもう一回叩こうとしているジジイの手を止めた。
「おい!いい加減にしろよ!」
「何だ?貴様は?」
「事情は知らんが、女の子に手を出したら駄目だろ?」
「ふっ!今のは叔父としての躾だ。部外者が口出しをするな!」
「叔父?」
「私は刀藤鋼一郎。そこの刀藤綺凛は私の姪だ。」
コイツは、何を言ってるんだ?
叔父なのに家族を叩くのか?
「分かったらそこをどけ!そもそも、貴様等ジェネステラがこの程度で、どうこうなるわけがないだろう。」
「それなら、暴力を許して良いって言うのか!違うだろ!」
「貴様名前は?」
何だ?
何を考えているんだ?
俺は疑問を持ちつつ答えた。
「川上晴也」
「川上。ふっ、ネームドカルツ入りもしていない、雑魚か。まぁいいだろう。貴様が私を気にくわぬというなら、どうして欲しいか言え!」
「じゃあ、刀藤綺凛に暴力をふるうな!」
「ああかまわん。ただし、貴様が決闘に勝ったならな。」
「決闘だと?」
お前と決闘だと?
簡単に俺の勝ちだろ。
「貴様の相手はこれだ!」
なに?
刀藤綺凛、本人とだと?
「叔父様!私は「綺凛!まさか私に逆らうつもりか!」いえ私は。」
「ならばいい。弱い奴が吠えるなど、気にくわん!」
「ごめんなさいです。私は、刀藤綺凛は、川上先輩に決闘を申請します。」
「何で、俺と刀藤さんが決闘しないだめなんだ?」
「ここで、先輩が引いてくださればそれで収まります。」
「じゃあ、その後の刀藤さんはどうなるんだ?」
「私の事は、別に良いのです。どうにもならないことですから。」
はぁー。
あんな悲しい顔より、俺は刀藤さんの笑顔の方が、癒されていいと思うんだがな。
まぁ、ここで勝って少しでも笑顔を取り返そう。
「なら引けないな。だって俺は、刀藤さんを助けるために出てきたからな。」
「川上先輩は優しいですね。では、仕方がありません。私も負ける訳にはいかないのです。」
剣を抜いてやる気満々って感じだな。
あれ?刀藤さんって強いんだっけ?
まぁ、原作に出てきたって事は、ネームドカルツには入っているだろう。
なら、気合いを入れてやらないと駄目だな
そして俺は剣を抜いた。
「決闘を受諾する。」
「参ります!」
そう言って、刀藤さんは突きを放ってきた。
俺はそれを剣で弾き返した。
すると、次は右から斬りかかってきたので、しゃがんで避け、刀藤さんの足を斬りにかかった。
すると、ジャンプして避けられた。
『破道の四 白雷』
空中で身動きができないので、当たると思ったが、剣を地面に刺し、足場を作り避けられた。
「今のは当たると思ったんだけどね。」
「今のは危なかったです。それに、川上先輩お強いです。ビックリしました。」
「刀藤さんも中々強いよ。」
そう言って俺達は剣を交えた。
おいおい!
中々当たらんな。
さっきから隙をついて白雷を打っているんだが中々当たらない。
周りには結構人がいるから、蒼火墜は使えないしな。
どうする?
じゃあ賭にでるか。
次の鍔迫り合いの瞬間に、俺は千本桜を解放した。
「え?」
刀藤さんは、いきなり刀身が無くなったのに驚き、体制を崩した。
よし!そのまま千本桜で攻撃して俺の勝ちだ!
刀藤さんは、体制を崩した状態で剣を振ってきたが、もう剣筋が見えていたので、避ける必要がなかった。
ビーーー!
『勝者 刀藤綺凛』
「は?なんで?」
すると、胸の校章が真っ二つになっていた。
え?
これが壊れると負けるの?
そういえば、クローディアもそんな事言っていたような気がする。
てことは、俺は負けたのか。
「綺凛!行くぞ。」
あの糞ジジイに負けたってことになるのか。
ショックだな。
「はい!ごめんなさいです。」
負けたのに、謝られると何か悲しいな。
決闘の後、矢吹に質問とかされたけど、答える気力が無かったので、寮に帰ることにした。