FAIRY TAIL 〜another story もう1つの物語 〜   作:詩音と愉快な仲間達

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皆さん。だぃぶ期間が空いてしまい申し訳ないです!



第3章〜ギルド〜

 

転移した先は魔法を使った場所から数十キロ離れた港町だった。

魔法が成功したのはいいが、多少まだ使い慣れてないが為に放り出された先が数十メートル上空だった。俺はそのまま落下した。

だが、しかし痛みが全くなかった。

 

シオン「あれ?痛くない?」

 

??「あの〜。どいてあげてもらえると〜。」

 

ふと俺は声のした方に顔を向ける。するとそこにはスタイルの良い金髪美少女が目の前に立っていた。

 

シオン「えっ?どく?」

 

下にはサクラ色のツンツン頭の男が下敷きになっていた。

 

シオン「やっやべっ!おっおい!大丈夫か?」

 

慌ててどいて声をかけてみるとその男は何事もなかったのように立ち上がった。

 

??「なにすんだー!おまえっ!」

 

シオン「俺もわざとじゃないんだ。ごめんな!。」

 

素直に謝ったらサクラ色のツンツン頭はすんなり許してくれた。

そのあと俺たちは自己紹介をし合った。金髪美少女はルーシィ、

ツンツン頭はナツ、というらしい。

 

ルーシィ「ねえーシオン。さっき空から降って来たのはどうして?」

 

シオン「まぁー色々あってな。」

 

俺はその時に色々思い出してしまい、いつの間にか涙が出ていた。

 

??「シオン。オイラのサカナあげるからさ、元気だしてよ。」

 

シオン「えっ!猫がしゃべったーー!!!」

 

俺は猫がしゃべったことに驚愕していると猫が自己紹介してきた。

 

ハッピー「あい!オイラの名前はハッピーって言うんだよ。」

 

俺は涙を流したまま猫がしゃべったことに少し笑ってしまった。

ルーシィもナツも涙を流している俺を見て心配そうな顔をしている。

 

シオン「みっともない所を見せちゃったね。2人もデートの途中だったんだろ?邪魔して悪かったな。」

 

ルーシィ「ち、違うわーーーーーーー。私達もさっき初めて出会ったばかりなのよ。私魅了(チャーム)の魔法にかかっている所をナツに助けてもらってそのお礼にご飯でも奢ろうと思って店に向かってる最中だったの。」

 

ナツ「腹減ったー。早くいこーぜルイージ。」

 

ルーシィ「ルーシィよっ!」

 

シオン「あはは。とりあえず色々悪かったな。それじゃまたどこかで。」

 

俺はナツ達と別れ、1人海岸に来ていた。

それは今日の宿代やご飯代など色々お金が必要なので魔法で作ろうと思い、魔法の創造に集中出来るような場所を探して歩いていたからである。

 

シオン「ここら辺なら大丈夫そうだ。」

 

俺は海岸で1人魔法の創造に集中した。目を閉じ頭の中でお金や他にも色々な物を精製するイメージをひたすら繰り返し魔力を頭に集中させるのを何分も維持させた。今回も転移の魔法と一緒でとても時間がかかった。終わる頃には辺りは真っ暗になっていた。俺は目を開けて驚いた。向こうの海岸では大きな船が打ち上がっていて、横に倒れていたのだから。まるで大きな津波がきたあとのように。

 

シオン「これはどうなってんだ?!ちょっとあの船に行ってみるか。」

 

行ってみるとそこにはルーシィとハッピーそして火の魔法?を使ってるおじさん、そしてその火魔法を食べてるナツの姿があった。

 

ナツ「まずい。おまえ本当に炎の魔導士か?こんなまずい火ありえねえー。ふぅ、ごちそうさまでした。」

 

ハッピー「ナツには火は効かないよ。」

 

ルーシィ「あんな魔法見たことがない。」

 

ナツ「食ったら力が湧いてきた!いっくぞー火竜の咆哮!」

 

ナツはホッペを膨らませ、息を吐くように炎を吐いた。それはまるで本物のドラゴン、火竜のように。

 

シオン「火を吹くだとっ!ありえねー!本当に人間か?」

 

おじさんのしたっぱ「俺はこいつを見たことがあるぞ!サクラ色の髪にウロコみてぇなマフラー!こいつが本物の!」

 

ルーシィ「火竜《サラマンダー》!!」

 

ナツ「よおぉく覚えとけ!これが本物のフェアリーテイルの魔導士だ!」

 

ナツはそう言って両手に火を纏っておじさんの顔を思い切り殴った。

 

ルーシィ「火を食べたり、火で殴ったりこれは本当に魔法なの?」

 

ハッピー「竜の肺は炎を吐き、竜の鱗は炎を溶かし、竜の爪は炎を纏う。これは自らの身体を竜の体質へと変換させるエンシェントスペル。つまり、太古の魔法。」

 

ルーシィ「なにそれ?」

ハッピー「元々は竜迎撃用の魔法だからね。」

 

シオン「す、すげーな。なぁー、さっき言ってたフェアリーテイルってなんだ?」

 

ルーシィ「うわっ!いきなり背後から話しかけないでよっ!もう。まぁー、フェアリーテイルっていうのはねものすごい魔導士が集まったものすごい魔導士ギルドよ。」

 

シオン「ギルド................。」

 

ハッピー「それでね、あれは滅竜魔法って言ってイグニールがナツに教えたんだ!」

 

(滅竜魔法かー。すげーな。あとで俺も創造してみよっ!)

 

ナツ「もうそろそろ終わりにしてやんよっ!ぶっとべ!火竜の鉄拳!」

 

ナツの片手に火が纏い、ナツはおじさんに向かってその手でぶん殴った。火の魔法のおじさんはナツの滅竜魔法にあっけなくぶっ飛ばされた。いつの間にか港町がものすごいことになっていた。

 

ルーシィ「すごい。すごいけどやりすぎよっ!」

 

ハッピー「あい!」

 

「見つけた!見つけたわよ!シオン!!」

 

背後から声がして振り返るとそこには母、アリスの仇シーラが立っていた。シオンは彼女を見た瞬間ものすごい殺意が、憎しみが、怒りが心の奥底から込み上げてきた。

 

シーラ「そこのドラゴンスレイヤー!邪魔よ!」

 

シーラは右手をナツの方向に突き出す。すると彼女の周囲に複数の魔法陣が展開して魔法陣につき一本その中から鎖が出てきて物凄い勢いでナツに向かってく。だがナツはいきなりの事で反応出来ないでいた。動けなかった。誰もが当たると思った。ナツ本人でさえ、死んだと思った。だが、当たりそうになる直前瞬間移動して目の前に現れたシオンがナツを庇った。

 

ナツ「シオン!おまえ大丈夫か?!」

 

シオン「ぐはっ、大丈夫なように見えるか?」

 

シオンの身体は複数の鎖に貫かれ、血が流れ出ていて重傷だ。

普通の人間だったら死んでいるだろう。だが、それは普通の人間だったらの話だ。鎖が抜けた瞬間あっという間に貫かれた傷口が治っていく。それを見たナツ、ルーシィ、ハッピーは驚きの顔をしている。

シーラは知っていたかのような顔だ。

 

ナツ「シオン。おまえ」

 

シオン「悪いな。ナツ事情はまたあとでな。あと絶対に手を出すなよ。こいつは俺の知り合いで、俺の問題だ。」

 

ナツ「わかった。」

 

俺はシーラの方に向き直す。彼女を見た瞬間物凄い殺意がまた湧き始める。その殺気にルーシィとハッピーは震えている。

 

シオン「俺はおまえだけはゆるせねー!。絶対に!」

 

俺はしゃがみ、地面に手を当てる。

 

「独創《オリジナル》魔法 "精製"」

 

俺の目の前の空中に一本の槍が精製される。そして、片手でシーラを指差すと槍は勢い良くシーラに向かって飛んでいく。だが、シーラはそれを得意げな顔で避けた。

 

シオン「あめぇ。砂糖菓子のようにあめぇよ。」

 

シオンが今度は指をくいっくいっと挑発するときのような感じで動かすと槍は方向転換をし、背後からシーラに向かって飛んでいく。

つまり、精製されたその槍はシオンの片手と連動しているのだ。

シーラはそれに気付かず背後から槍が貫く。だが、彼女もまたものすごい勢いで傷口が治っていく。

 

シーラ「避けたのになぜ!」

 

シオン「俺のこの魔法はありとあらゆる物質を精製し操る魔法。だから壊されない限りはてめえに向かって攻撃するぜ。」

 

俺は左手で槍を操作してシーラを猛攻する。シーラも鎖の魔法でなんとか防いでいる。

 

ルーシィ「シオンの魔法もすごい!」

 

ハッピー「でも、オイラあの女の人もシオンも傷があっという間に治っちゃうからちょっと怖い。」

 

ルーシィ「................うん。」

 

シオン「悪いけど終わらせる。独創魔法"精製"針地獄。」

 

シーラの周りに100本近い槍が精製される。

 

シオン「消え失せろ。」

 

シオンは指をパチンと鳴らす。一気に100本近いの槍がシーラに突き刺さる。シーラは傷は治っても痛みはあるからその痛みで気絶したみたいだ。戦いは終わった。騒ぎを聞きつけた兵隊が俺たちを捕まえようと向かってくる

 

シオン「ナツ。お願いがある。俺をナツのギルド、フェアリーテイルに連れて行ってくれ。」

 

ナツ「おう!一緒に行こう!ルーシィも!」

 

ルーシィ「えっ?」

 

ナツ「入りたいんだろ?俺たちのギルドに!」

 

ルーシィ「うんっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シーラの鎖の魔法はストライクザブラッドのなつき先生を参考にさせていただきました。よかったら魔法の名前が決まってないので考えてください!ちなみにシオンの槍の魔法は7つの大罪のキングを参考にさせていただきました。(^ー゜)

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