何かやっべぇ吸血鬼が来た   作:*時雨*

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すまぬ、更新が遅れてしまって。
更新を遅れた言い訳をするとFGOで空の境界コラボと刀剣乱舞のイベントをやっていた為である。

すまぬm(_ _)m




第4話

ああ、私の愛しい愛しい我が子よ。

 

お前はそちらの星で元気にしているのだろうか。

 

誰よりも優しい心を持つお前のことだ、傷ついておらぬか私は心配だ。

 

本当は私がずっと傍についてあげたいのだが今の私ではお前の星に行くことが叶わない。

 

ああ、私の愛しい愛しい枢よ。

 

()はいつまでもお前のことを見守っている。

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

貴様っ、見ているな!!

 

 

何やら視線を感じてジョジョごっごをしていた今日である。

 

やめよ、恥ずかしくなってきた。これって誰にも見られてないよね?見られてたら恥ずかしすぎて死ねる自信があるんだけど。

 

いやーしかし、今日もこの街ではありえない程の綺麗な晴天だな。眩しいけど気持ちいい、とくに庭にいるとより一層太陽に当たるのでポカポカして気持ちいい(吸血鬼のくせに)

 

まぁ私が作り出したけどね。

 

太陽が昇り始め、庭にある花達は生命の源である光を浴びて美しく大輪に咲かせてくれる。先ほど花達に感謝水やりをしたため、より一層美しく、水滴が反射してまるで宝石のように輝いた。

 

ああ、めっちゃ綺麗だな。何だかショタレオとロリミシェに会ったことを思い出すなぁ。

 

そしてこの光景を見ながらの朝ごはんはとってもおいしく別格だよね!

 

あ、そうそう。言うのを忘れてたけど私は未だにあの豪邸に住んでます。

 

え、一泊するだけだって?いやいや、これにはふかーい深い訳が………ていうのは嘘です。

 

ただ単に住み心地良すぎて。もうこのヘルサレムズ・ロットから出なくてもいいかなぁと思うくらいに良すぎるのだよ。

 

だってフェムトから仕送りで見たことの無い札束の量やめっさオシャレな服、新鮮な食料(中には見たことも無いものもあったが)。私が今これが欲しいなと思ったら魔術で即届けてくれるしそのおかげでわざ死亡フラグだらけの外に出る必要がない。

 

まさにNEET状態が出来るのだ!

 

え、外に出なくてもこの街は危険だって?

 

ノンノン、私の能力忘れたのかね。今の私はチート能力を持っているんだぞ!

 

その名は空想具現化(マーヴル・ファンタズム)

 

空想具現化で私の住むこの豪邸の周りを固有結界にしたのだ。正確には固有結界で囲まれているのだが。

 

そう、今の私は吸血鬼で尚且つ真租だ。それにチート能力を持ってるのにわざわざ逃げるのって……そりゃあ此処から逃げたら死亡フラグはめちゃくちゃ減るに違いないけどこんな住み心地のいい所があるなら動きたくないだろ?だからこの案が浮かんだのだ。

 

固有結界の中に常にいるから星が壊れない限り大丈夫のはずだ。

 

多分こっちの世界からしてみれば一種の異界みたいなものだと思う。もし私に害をなす者がこの結界に入り込んだら私の所にたどり着かないよう永遠に迷うようにしてるし、逆の場合は私の所にすぐたどり着けるようになってるから。

 

ふふふ、これで私の平穏な生活ライフは守られるぞ!

 

 

 

 

 

そこ!フェムトと知り合ってる時点で平穏な生活が送れないとか言うんじゃない、そんなこと一番私が分かってるんだよ!!

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

朝ごはんを食べ終え、日課となりつつある本を読んでいる。

 

本といっても物語が書かれているものではなく、様々な魔術、魔導、呪術や錬金術、さらには陰陽術などファンタジックなものが書かれているものだ。

 

枢の肉体に憑依?した影響で以前の私ならまったく読めないものでも読めるようになってるし、尚且つ頭も良くなってるいる為に難しいことを考えるのに苦にならない。

 

何故そんなものを読んでいるかというと、私がこんな状態、つまり玖蘭枢になってしまった原因や、どうしたら元の私に戻れて帰れるのかを調べる為だ。

 

十中八九あのアンケートのせいなのだろうが何故私に届いたのかは分からない。そもそもあれが誰に作られたのかが分からない。

 

多分神様的な存在が作ったのだろうと思うが作る理由がなぁ………気まぐれと言われればそこまでだがもし意図的に作られたものなら何故私だったのか、そもそもあのアンケートは私だけに届いたのか?他の人にも同様届いている可能性だってある。私のように答えた人もまたどこかの二次元の世界に居るのか。そうするともしかしたらこの血界戦線の世界にもいるかもしれない。

 

様々な結論にいたるが、全ては推測の枠に過ぎない。

 

私が枢になった原因は、今の私でもお手上げ状態だった。

 

しかし元の世界に帰れる方法はあった。それは―

 

 

―ピンポーン―

 

 

あれ、こんな時間に誰かな?はいはい今出ますよ。

 

一端本を読むのをやめて玄関にへ行き、扉を開けるとそこには

 

 

「やぁ枢、また君は馬鹿げた能力を使ってるねぇ。まぁそんなことはどうでもいいか」

 

 

そこにはフェムトがいた。

 

 

―あれ、どったのぉ変人野郎。こんな時間に来てわざわざ嫌味でも言いに来たのか?………はっ、まさかエロ同人誌みたいに私を○※△★□●しにきたのか!?―

 

本来ならこんなことを堕落王にでも言ったらブチ殺されるのだが、彼女が玖蘭枢であったこととあのアンケートでイケメン変換にしたことが救いだ。

 

まったく口から違う言葉が出ているが本人はそれに一生気づかないだろう。何せイケメン変換したことを忘れているのと、彼女自身がお馬鹿なのだから。

 

「どうしたのフェムト、こんな時間帯に来るなんて珍しいね」

 

「ああ、そうそう。君にどうしても会いたいっていう人がいるから連れてきたんだ」

 

私に会いたい?どゆこと?

 

すると突然、とてつもない衝撃が腹に来て危うく先ほど食べた朝ごはんを吐きそうになった。

 

―何が起きた!何が起きた!!うげぇ、何か締め付けられてるんだけど。苦しいから、マジで朝ごはんリバースしちゃういそうだからからそんなにしちゃらめぇぇえええ!!!-

 

「苦しいよ…」

 

「こらこら、彼に会えるのが嬉しいからってそんなに抱きしめたら圧迫死するだろう、絶望王?」

 

 

は?今フェムト何て言った。絶と望と王って言ったような気がするんだけど気のせいかな?気のせいだよ、うん。

 

このめちゃくちゃ抱きしめてくる金髪でゲジゲジな眉毛で、青いコート着ているとっても見覚えのある少年が絶望王なわけないじゃないか。何いってるんだよフェムトったら、そんな笑える冗談は止してくれよHA☆HA☆HA☆HA

 

「だって千年ぶりの再会なんだぞ?嬉しすぎて殺しちまいそうだよ」

 

あ、鈴○ボイスやんけ。しかも聞き捨てなら無いこと言ったんだけど、何この子、ヤンデレですか?そうなんですか?

 

 

 

 

 

◇◇◇◇

 

 

 

 

 

むかしむかしあるところに、月と星から生まれた吸血鬼がいました。

 

その吸血鬼はとてもとても優しい心の持ち主でした。

 

ある日のこと、優しい吸血鬼は一人の人間の少女に恋をしました。世に言う一目惚れというものでした。

 

その少女もまた、優しい吸血鬼に一目惚れをし、恋をしていました。

 

そうして彼らは、お互いを深く、愛し合っていました。

 

優しい吸血鬼はその少女を通して、人という生き物が愛おしいと思い、彼らを未来永劫守りぬこうと決意したのです。

 

月はその吸血鬼を愛しており優しい吸血鬼が傷つかないようならば自由にさせていた為、人間を愛した事については何も言いませんでした。

 

しかしそれをよく想わない者がいました。それはもう一人の親である星なのです。

 

星は人がいずれ己を滅ぼす存在だとを解っていた為、優しい吸血鬼に人を守ってほしくなかったのです。それは(自分)を守らないということなのだから。

 

だからどうにかして人を守らなくなるようになるか考え、考え、考えつきました。

 

それは優しい吸血鬼が愛した少女を殺すこと。

 

元を辿ればこの少女がいたせいで優しい吸血鬼は人を守ることを決意してしまったのだから、少女を殺してしまえばまた自分を守ってくれるのではないか、という結論にいたったのです。

 

だから星は月と優しい吸血鬼の目を掻い潜り、少女を殺しました。

 

 

 

優しい吸血鬼はいつものように、いつもの場所へ少女に会いに行くとそこには息をしていない死体となってしまった少女がいました。

 

優しい吸血鬼は嘆きました。泣いて、泣いて、ないて、ないて、優しい吸血鬼の心は大切なものを失った事で壊れかけてしまったのです。

 

心が壊れそうになる前に気づきました。少女を殺したのは自身の親でもある星だったことを。

 

優しい吸血鬼は星を怨みました、幾度も憎悪に駆り立てられることもありました。

 

しかし星を滅ぼすことはしなかった、否、出来なかったのです。

 

元々自分は星を守る為に生まれた存在だ、星がやったことは間違ってはいないかもしれないが許されることではない。しかし感情のままに星を滅ぼしてしまえば愛する人間が死んでしまう。

 

優しい吸血鬼は迷いました。愛していた者を奪った自身の親である星を、未来永劫守ろうと誓った人間共々滅ぼすか。

 

()の言うことを聞いて抑止力として彼ら人間を殺すか。

 

また前のように人間を守ろうとして星に愛する者を殺されるという過ちを繰り返すか。

 

迷いに迷った末、優しい吸血鬼は決めました。

 

 

 

この星を出て行くことにしたのです。

 

優しい吸血鬼のそれに星はおおいに慌て、阻止しようとしましたが月がそれをさせなかったのです。

 

月は我が子を想い、どうかこの子の行く〈世界〉が優しいことを祈りました。

 

余談だが、月が最初で最後の心の底から祈った瞬間でもある。

 

こうして、優しい吸血鬼は自身の故郷を出て行き新たな未知なる世界へと旅立ったのです。

 

 

 

優しい吸血鬼が出て行ったあと、星が我が子を傷つけたことに月は激怒し、星を滅ぼしかけたのはまた別のお話。

 

 




型月の星って残酷。アラヤのお仕事事情を見るとブラック企業やもん。

アチャ男、お前はよくやってるよ。

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