Fate/idea by reflection   作:mu-san

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初投稿なので生暖かく見守ってください。


第1話 日常を非日常へ

たくさんの人が周りで死んだ。焼かれ、潰され、切り裂かれ、崩れ行く建物の中でたくさん悲鳴がこだまする。その声は頭の中にまで入り込んでくる。脳が押し出されるようだ。だか拒めない。死を目に焼きつけろ。永遠に記憶しろ。そう言われてる気がした。

 

「そんな気がしたんだ。」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「、、、輩、起きて、、さい。どうしよう、あ、藤、先生、、!」

 

 

「コラーッ!!!シロー!!オキロー!!!」

 

怒号が響く

 

こんな感じで起こされては起きようにも体がだるく感じる。いや、こんな蔵の地べたで寝たからだろう、つまり文句は言えないのだが、、

 

「藤ねぇ、朝から大声でご近所に迷惑だろ。」

 

 

「あんたが起きないからでしょう!いつもより早めに来てみればっ、桜ちゃんを困らせるんじゃないわよ。」

 

そう言いながら幼馴染であり、担任でもあるショートカットの女性は家の中へ戻って行った。

 

 

「先輩、おはようございます」

 

そんな優しい声をかけてくれる黒髪の後輩に少し癒される、家から味噌汁の匂いがするのはきっと彼女の手作りだろう、それだけで起きなければいう気になるのだ。

 

 

「ああ、おはよう桜。マズイなまた途中で寝てたのか、集中が足りないってことだな、、、」

 

そんなことをブツブツ言う姿を後輩に笑われていることに彼は気付かず後輩の後をついて食卓に着いた。

 

 

 

いつも通りの朝

 

「いただきます!」

 

いつも通りの朝食

 

「もうっ、士郎は桜ちゃんいないとダメだなぁ。」

 

いつも通りの会話

 

「藤ねぇに言われたくないよ。いつもよりちょっと早く起きれたからって、、、」

 

いつも通りの人々

 

「まあまあ、先輩も先生も落ち着いて、、、」

 

 

このいつも通りの日常が、彼の非日常の始まりだった。

 

 

 

「やっぱりどこかぶつけたのかな?昨日は無かったし、蔵で寝ぼけてぶつけたかぁ」

 

手には痣と言うにはあまりに整えられた模様を不思議に思いながら彼、衛宮士郎は友人の間桐眞二に頼まれた、もとい、押し付けられた道場の清掃に没頭していた。

 

掃除は嫌いではない、周りが綺麗になれば自分も不思議と浄化される気がする。心の奥にある支えが少し緩む気がするのだ。だからと言って押し付けを断らないのは彼が超を超える、究極のお人好しだからだろう。

 

「今日も特に変わりない平和な日だったなぁ。朝起きてご飯食べて、授業を受けて、一成と昼を食べて、備品の修理。そして今に至るとっ」

 

最後の一言と同時に床を拭き上げ清掃が完了した。

 

「平和が一番だよなぁ〜」

 

そんなのんきなことを言いながらバケツの水をひっくり返そうとした時だった、彼の日常を壊す爆発音が響いた。

 

「なんだ!今のっ、、!」

 

耳の中にキィーンと嫌な音の耳鳴りがする。その中で彼は走り出していた、咄嗟のことだが彼の体は音の方向へ向かって、誰か怪我してないだろうか、学校に火の手が回っていないだろうか、彼の頭は他人の心配ばかりであったが、次の瞬間そのことすら忘れるほどの光景を目にし瞬時にここにいてはいけないと思った。

 

それは最早見慣れた学校の校庭では無かった。爆弾でも落とされたかのような破壊痕が所々にあり、その中心では目で捉えることのできない速さで火花が散っていた。それは紛れもない殺し合いの場であった。

 

「なんだよ、!あれ、、、とにかくここから逃げないと!明らかにヤバい!」

 

士郎は剣道を嗜んでいたがかじった程度、その彼にすらわかるほど戦う二つの気配が尋常じゃない殺気を放っていた。人間とは思えないようなその気に気圧されその場から逃げようとしたが足がうまく回らない。一歩ずつ歩を進めた。が、足元にあった段差につまずき無様に転倒してしまう。

 

それは刹那だった、気付けば血のような深紅の槍が胸を貫いていた、意識がなくなる中で士郎の目を一際引いたのはその槍の持ち主が中学生ほどの少年ということではなく、その少年のこちらに何か言っている口でもなく、その額に不気味に鈍く光る眼だった。

 

 

 

 

 

「こいつ人の顔を物珍しそうに見ながら死んでいきやがった。気分が悪いぜ」

 

たった今刺し殺した少年の胸から手にした槍を引き抜きながら額に眼のある学生服の少年は眉間にしわを寄せていた。槍に着いた血を払うと先ほどまで戦っていた赤い衣服を着た銀髪の男を向き直った。

 

「興が覚めた、また遊ぼうぜ。じゃあな」

 

そう言い残すと三つ目の少年は去って行った。

 

「ちょっとこれどうゆうことよ!!!こんなのっ、、、」

 

自分のマスターの絶叫により先ほどの少年に眼を向ける銀髪の男。

マスターが何かしているようだが興味はあまりない、そう思うと男はけむりのように消えていった。

 

 

 

 

この出来事が衛宮士郎の日常を非日常へ引き込むのだった。

 

 

 

 

 




初投稿なので短めです。
これから話を組み立てていくのでよろしかったらお付き合い頂きたいと思っております。
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