Fate/idea by reflection 作:mu-san
なかなかこれからの展開に悩みますねー。
どうぞごゆっくりと。
「私と同盟を組みましょ衛宮君」
凛のこの一言、その理由は小一時間前に遡る。
ランサーを退け落ち着きを取り戻した士郎は、凛に聖杯戦争について詳しく教えられていた。サーヴァントの種類、聖杯戦争の目的、令呪、教会、難しい話ではあったが、凛の分かりやすい説明で理解することができた。さすがは学校トップの学力と言ったところか。
「つまり俺のサーヴァントの彼はセイバーで、遠坂のはアーチャー、ついでにさっき襲ってきたのはランサー。」
「そうよ後残りは4組、キャスター、ライダー、アサシン、そしてバーサーカーよ。私の見立てではキャスターが厄介じゃないかしら、既にもう陣地を持ってるとすればたとえサーヴァント2人でも難しいと思うわ。」
「なるほど分かりやすいな流石は遠坂だ。」
本気で感心する士郎に凛も満足そうだ。
大体のことが頭に入った所で、お互いのサーヴァントの話になった。
「私のサーヴァント、、このバカそうな男は悪魔狩りのダンテよ。日本ではすこし知名度は低いかも知れないけど、それなりの知名度よ。」
「おい坊主、コレが日本で言う、ツンデレってやつだな。」
「違うと思うぞ、アーチャー。」
このバカバカしいやりとりに慣れてしまった自分のことを凛は恨めしく思っていた。そんな中で一際静かな男が部屋の隅で座っていた。
「で、あなたのことよセイバー、あなた『黒の剣士 ガッツ』でしょ。」
アーチャーも知っていたようで少しだけ反応した。それは士郎もおなじでその禍々しい名前には聞き覚えがあった。
''黒の剣士 ガッツ'' その昔傭兵から成り上り一時は貴族にもなった、だがその地位には落ち着かず流浪の旅へ、更に腕を磨き世界中に散る
使徒と呼ばれる悪魔の上位種を狩る者になったそうだ。その強さは狂人とまで言われ、どちらかというと恐れられていたようだ。
「知ってるぜ、悪魔狩りの''先輩''だな。あんたはセイバーよりバーサーカーだと思うんだが。」
すかさずアーチャーが茶化しに入るがセイバーは冷静そのものだった。というか、無関心とも言える。
「とにかくセイバーのクラスは最良よ、それにうちの間抜けよりよっぽど真面目そうだしね。」
どんどん口が悪くなる凛に士郎の顔も引きつっている。
「そこで衛宮君に提案が、、、私と同盟を組みましょ衛宮君。」
「同盟?具体的にはなんだ?遠坂?」
「まぁ今までやってたことと同じよ、情報交換や連携を行うの、それでより確実に勝つことができるわ、それに衛宮君はまだ魔術に長けているわけじゃない。魔術師である私と組めば魔術を教えることができて、そちらとしては一石二鳥のはずよ。」
「そうか、それもそうだな、、「まてよ、」
そこで会話に横入りしてきたのは今まで重く口を閉ざしていたセイバーだった。
「この女を簡単に信じていいのか?そもそもここまで面倒を見てくれるのもおかしな話だ。それにこの聖杯戦争、最後に残るのは1組、同盟なんで組んでいていつ寝首をかかれるかわからない。誰も信用できないこの状況。同盟なんて組む必要あるのか。」
セイバーの言うことはもっともに聞こえた。凛もそのことに関しては何も言えないようだ。だがその反論したのは士郎だった。
「確かにそうかもな、だが遠坂は信用できると思うぞ。」
「ふ、その根拠は?」
「ない、だが俺が信じると言ったんだ、サーヴァントのあんたは俺に従うしかないだろ?」
「ふふ、いいだろう、だが信用できないと判断した時は俺の判断で斬る、いいな」
「私はそれで構わないわ」
ここに契約は成立したのだった。
「遠坂ここは?」
「教会よ、さっきも説明したけど、聖杯戦争には監督役がつくの。主にサポートなんかね。一応衛宮君のことを報告しておいたほうがいいし連れてきたのよ。」
「そうなのかじゃあここに遠坂の言う''似非神父''いるのか。」
「ふん、やはりどこの時代も神父ってのはクソみたいなもんか。」
悪態をつきながらセイバーが2人の後をついてくる。セイバーは士郎が魔術面ではまだまだなため霊体化することができない。士郎の服ではもちろん小さいため、昔切嗣が来ていた浴衣を着せた。またその姿も迫力があり、ヤクザのようだった。
そして教会に着くと監督役の神父、言峰綺礼から大まかな聖杯戦争のルールなど改めて聞かされた。凛の言うように確かにいい性格はしていないらしい。何より眼が恐ろしくくすんでいた。
その帰り道、やはり何事もなく進むということはないようだ。明らかに不自然な二人組が霧の中に佇んでいた。すぐに臨戦態勢に入るセイバー、アーチャー、凛、少し遅れて士郎、
「あなたサーヴァントを連れてるってことは参加者ね。言っておくけどこっちは同盟を組んでるわ」
凛の威嚇にピクリとも反応しない、その静寂を切り裂いたのは相手側から放たれた巨大な火炎であった。その火炎は全てを燃やさんと暴れまわるようだった。そして相手のマスターと思しき人物が叫んだ。
「行くよ!バーサーカー!」
火炎によって吹き飛ばされた霧の中にいたは炎に包まれたサーヴァントと、金髪の女だった。
少し短めな第4話でした!
4人目のサーヴァントとマスターを出しました。
これからも見守ってください。