Fate/idea by reflection 作:mu-san
帰ってきた士郎たちは酷く疲れていた、ルーシィと名乗る女とそのサーヴァントのバーサーカーの襲撃はとても激しいものだったからだ。戦い慣れしていない士郎と凛はもちろんサーヴァントであるアーチャーもほんの少しダルそうにしている。
「ほんと、嵐のような奴らだったわね、、、」
凛のつぶやきに士郎も同意見のようだが返事をする元気もない様子。
「それで?あの子は衛宮君を知ってるみたいだしだったけどほんとに知らないの?」
「だから、、何度も言ってるだろ、知らないもん知らないんだ。そもそも外国人の知り合いなんて、、」
「分かったわよ。ならいったいなんなのよあの子は。」
士郎にはそこまできになる理由がよくわかっていなかったがその様子を見て凛が説明をしてくれた。
「あの子のサーヴァント覚えてる?」
「確かバーサーカーだろ?」
「そう、バーサーカーは見て分かったと思うけど、生前のように理性はないの。固有スキルである狂化のせいよ。そのせいでこれまでの聖杯戦争でバーサーカーを引いたマスターは御しきれずに自滅してるってのが当たり前だったのだけど。」
「そのバーサーカーを制御出来てるから、気がかりなわけか。」
「そ、あの子自体もかなりやり手だったから特殊な魔術を使っているのかも。兎に角要注意の陣営ね。」
そのような事を話していたらすでに朝日が見えていた。それでも疲れているのは間違いないので、凛にも部屋を提供し、それぞれ眠りについた。
「こ、これはどうゆう事だぁぁぁあ!!士郎ぉお!!」
そんな虎のような、というか虎そのもののような咆哮に士郎は飛び起きた。これはもしかしなくても藤村大河だ。そして、凛が泊まっていることを思い出しまずいと思った頃には時すでに遅く。
「これはなんだ!」
と大河に首根っこをつかまれた凛が眠そうにダルーンとなっていた。これではよからぬ誤解を招くも当然である。
「さあ!説明して!」
そう言う大河の後ろにはなんだか黒いおーらのようなもを纏っている桜がブツブツ言っていた。
「さて、じゃあこうゆうこと?偶然にも遠坂さんを訪ねてきた方を士郎が街で助けて、遠坂さんと一緒にお招きしたら、その方に泊まるとこがないって事でこの家に泊めて、どうせだから遠坂さんも一緒に泊まったってこと?」
なんとも無理のある設定ではあったが他に方法がなかったのだ。士郎が頭を振り絞って出した言い訳を説明する横では、凛がまだ眠そうにしていた。存外朝に弱いようだ。
「そうそう!そうゆうこと、今からその遠坂の知り合いも呼ぶから」
そこで呼ぶのはこいつしかいない。
そこに現れたのはとても一般人とは思えない傷だらけの男。流石の大河も桜も目を丸くしている。
「こ、この人が遠坂の知り合いの、、、」
「ジュドーだ。」
セイバーをその人に仕立てることにした。たが、片腕もなく目も潰れている男にその場は静まり返っている。
「そ、そっかーわかった。」
などと言って桜と話し合いをしなんとか大河たちの誤解を解くことに成功した。のちに彼女たちはその男との出会いを未知との遭遇と呼んでいる。
こんな感じです。投稿めっちゃ開けてすいませんm(_ _)m