不思議なヤハタさん   作:センセンシャル!!
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今回は始まってちょっとしたらクロノ視点です。

2016/09/07 「クロノへの報告」パートを全てカギ括弧で括りました。


十五話 時空管理局 時

「思えば、オレ達の出会いは本当に最悪だったな。運命などというものを信じていないオレも、さすがにあのときは信じてみたくなったよ。もちろん、悪い意味でだが。

 だが、今から思い返してみれば、かなりの笑い話だ。特にお前と恭也さんの殺陣は、思い出すだけで腹筋が痛い。……二度と思い出したくないって? そりゃお前が悪いし、相手が悪い。

 遅れて来たガイとアルフと、回復したユーノが止めなかったら、今頃お前は三途の川の向こう側だ。あの人は妹に危害を加える相手には、ほんと容赦ないから。

 あの人にとっては、あの時点でオレもはやても、フェイトも、妹同然だったんだろう。妹三人が縛られてたんだ、そりゃ本気で襲い掛かってくるさ。……別にオレは気にしてないから、謝る必要はない。

 ん? オレにとって恭也さんは何か? ……そうだな。今ではオレも、あの人のことを兄のように思っているよ。あれだけ可愛がってもらったんだ。いくらオレでも、そう思えるぐらいではあるさ。

 まだあるのか? ユーノとガイ? ふむ……ちょっと難しいな。距離感が絶妙に微妙だ。

 ユーノは、最初は契約だけの関係だった。向こうもそうだ。だが事件を解決するにつれ、向こうはオレを慕って行ったみたいだ。それにほだされたわけじゃないが……男から本気でそういう目で見られたのは、初めてだったな。

 ガイに関しては、それこそよく分からない。オレも、あいつが何処まで本気で、何処まで冗談なのか、今でもさっぱり分からない。他の男とは一線を画す程度には認識しているが、分かる日が来るんだろうか。……分からないでもいい気がするな。

 ……何をイライラしている。お前が知りたいと言ったんだろう。何? じゃあお前はどうなのか?

 ふふ、どうだろうな。……別に意地悪をしているつもりはない。少し、思い出したいと思っただけだ。お前との出会いと、この事件――「ジュエルシード事件」の顛末をな。

 

 ああ、その通りだ。ここからはお前が語れ。オレばかりがしゃべって、少し疲れた。休憩させてくれ。

 なに、オレの手が必要になったら口出ししてやるさ。気にせず話してくれ」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 時空管理局所有船、次元航行艦「アースラ」。その艦長室に、僕は先ほど現地で回収した重要参考人たちを案内していた。……なるべく失礼のないように、丁重に。

 僕の惨憺たるありさまに、ここに来る途中に僕を見た局員たちは一様に目を見開き呆然とし、通信主任の腐れ縁は隠しもせずに大爆笑してきた。

 今の僕の姿は、アーマースーツ然としたバリアジャケットのままだ。だがそれは、ところどころ刀傷のようなものがついており、激戦を潜り抜けた後を髣髴とさせる。

 対して、僕が案内する参考人たちは完全無傷の五体満足。別に僕がロストロギアの暴走から彼らを守ったとかではない。彼らのうちの一人にやられたのだ。

 その一人。魔力を持たない一般人のはずの現地人である「高町恭也」氏は、僕のことを鋭く睨み付けている。少しでもおかしなことをしたらその首を撥ねる、と死線が語っている。誤字ではない。

 

 ロストロギアを追っていたと思われる三人の少女達。二人は魔導師であると確定したのだが、一人はよく分からなかった。とにかく、現場に到着すると同時、現場保存のためにロストロギアを封印、三人を拘束した。

 そこへもう一人現れたのが、彼。最初は迷い込んだ一般人かと思い、結界を張らなかった彼女らに呆れた。だが次の瞬間、僕の体が吹っ飛ばされて、柵に叩きつけられていた。

 何が何だか分からなかった。彼が一息に僕の懐に飛び込み、とてつもない威力の蹴りを叩き込んだのだと気付いたのは、彼の持った小さな刃が僕のシールドを切り裂いたときだった。

 ありえなかった。彼が魔力を持っていないことは、初見で確認済み。魔導師である僕の防御を抜くことは不可能だ。不可能の、はずだった。

 どういう原理か、バリアジャケットの上から衝撃を通す斬撃と蹴り。シールドを切り裂く刃(魔法的な力が加わっていないことも確認済)。距離を取れば、正確無比なコントロールで針を投げてくる。

 これまで時空管理局の執務官として数々の事件を潜り抜けて来た僕が、完全に赤子扱いだった。いっそ本当に赤子扱いだったら、どれだけ楽だったか。その上で彼は、濃密な殺気をぶつけてきたのだから。

 

「貴様が何者か知らんが……俺の妹たちに手を出して、生きて帰れると思うなよ!」

 

 飛ぶことも許されず(飛翔の瞬間のわずかな隙をついて接近してくるため)つばぜり合いを余儀なくされた中で彼が放った台詞だ。

 どうやらあの少女達のうちの一人が彼の妹のようで、バインドで拘束した僕を敵と見なしているらしい。管理局の職務でやったことなのだが、そんな言い分は通用しそうもない。

 何とか拘束しなければ……だが、彼に対してそれが可能なビジョンが全く浮かばない。何か大きなアクションを起こせば、その瞬間に首が飛ぶ。そんなビジョンしか浮かばなかった。

 圧倒的不利な状況。それを覆したのも、向こう側の人間だった。

 

「ようやく見つけ……うえええええ!? 恭也さん何しちゃってんですかアンタぁ!?」

「皆、一体どうなっ……はあああああ!? 何で管理局の人と戦ってんのォォォ!?」

「ガイ、ユーノ! 恭也さんを止めるよ! あのままじゃほんとにヤっちゃいそうだ!」

 

 彼の仲間と思われる、魔導師の少年と変身魔法を使った魔導師、それから使い魔の女性。彼らが剣士を羽交い絞めにして説得したことで、何とか僕は一命を取り留めることが出来た。

 あのまま戦いを続けていたらどうなっていたか……想像したくもない。

 

 かくして僕は、何とか管理世界の少年――「ユーノ・スクライア」に間を取り持ってもらい、アースラへの同行をお願いしたというわけだ。

 

「……そろそろ殺気を収めてくれ。もうこちらに戦意はない」

「戦意はなくとも害意はあるかもしれないだろう。お前の太刀筋は、信用できん」

 

 僕はそもそも剣では戦っていないのだが。何とか裏をかこうと足掻いたせいで、警戒されているようだ。このままでは埒があかない。……本当は職務中にはまずいんだが。

 

「「S2U」、バリアジャケット解除」

 

 ストレージデバイスを操作し、展開しているバリアジャケットを解除。のみならずデバイスもカード状の待機形態に戻す。

 彼が魔法にどれだけ通じているかは分からないが、魔導師と行動をともにしているなら、この行為が何を意味するかは分かるだろう。

 

「これでこちらに危害を加える手段は存在しない。もしこれでも信用ならないようだったら、僕のデバイスをあなたに預ける。どうだろうか」

「……分かった。そこまでされて信じないわけにはいかない。今は、信用しておこう」

 

 そう言うと彼は、ようやく殺気をおさめてくれた。はあ、と大きなため息が漏れる。

 と、そうだ。

 

「君達も、そろそろバリアジャケットとデバイスを解除したらどうだ。それとそこの君。ここは管理世界と同じ環境を維持している。変身魔法を解いて大丈夫だ」

 

 魔導師二人とよく分からない子一人、それからフェレットもどきに向けてそう告げる。

 魔導師はすぐに指示に従い、バリアジャケットを解除し、デバイスを待機状態にした。ユーノ・スクライアは魔法陣を展開し、人の姿に戻って一息つく。よほど長い時間変身しっぱなしだったようだ。

 

「……あれ? ユーノ君って女の子だったの?」

「違うよ!? こんな顔だけど立派な男だよ! やっぱりなのはは一回性別間違えなきゃ気が済まないの!?」

「やっぱりって、今までも一回だけだもん! それにあれは、不幸な行き違いって言うかなんて言うか……とにかく違うもん!」

「コントは後にしてくれ。……君は、解除しないのか?」

 

 残った一人。状況から魔導師だと思われるけど、魔力を一切感じないためよく分からない少女。彼女は黒いドレスを思わせるバリアジャケット……いや、バリアジャケットのようなものを解除しなかった。

 そして彼女は、僕の前で初めて口を開いた。

 

「少し、事情がある。オレはこのままでいさせてもらおう」

「……分かった。今はそのままでいい」

 

 思ったよりも迫力のある言葉遣いで、ちょっと面食らってしまった。見た目は清楚系っていうか、ちょっと冷たい感じはあるけど一番女の子らしい容姿なのに。ギャップが酷い。

 一人だけ武装を解除していない状態だが、デバイス……こちらもデバイスらしきもの、だが。それはいつの間にか解除していた。彼女は初めから対話の姿勢だったのだろう。

 ならばこれで対話の準備は完了だ。僕は艦長室の前に立ち、室内にいる僕の母――この艦の艦長に向けて呼びかけた。

 

「失礼します、艦長。現地の参考人に来ていただきました」

「ありがとう、クロノ。入っていただいて」

 

 自動ドアの前に立ち、ドアを開ける。そして横に避け、着いてきた彼らを中に促す。……高町恭也は、横目で僕のことを見ていた。戦意は収めたが、警戒は失っていないようだ。

 しんがりを務めた少年――ユーノではない、黒髪黒目の少年、「藤原凱」だ。彼はこちらに、何故か憐みの目を向けてきた。

 

「ドンマイ☆」

「……意味が分からん。さっさと中に入ってくれ」

「ういーっす」

 

 緊張感のない軽い調子で、彼もまた艦長室に入って行った。それを見て、僕は一つため息をついてから、後に続いた。

 

 

 

 艦長室の内装は、奇しくも第97管理外世界の日本という国――つまり彼らの国の文化を取り入れた造りになっている。艦長の趣味で、「和」という文化らしい。

 

「皆さん、こちらの無理な同行の呼びかけに応じていただき、感謝致します。私はリンディ・ハラオウン。この艦の艦長をしております、時空管理局の提督です」

「なっ、管理局の提督っ!? そんな大物が直接!?」

 

 母さ……リンディ提督の自己紹介に、ユーノが大げさに狼狽えた。いや、一市民である彼にとっては大げさではないのかもしれない。確かに、通常ならまずありえないことだ。

 普通、こういう次元犯罪もしくはそれに準ずるものの調査の場合、捜査官や検査官が面談する。一々トップが動いていたのでは、組織として成り立たない。

 では何故、今回は提督本人が面談をしたのか。それは彼らが、今僕達が追っている事件の、重要なカギを握るかもしれないからである。そう判断した提督は、自ら面談を申し出たのだ。

 母さんは、パッと見では人のよさそうな優しげな女性だ。荒事とは縁のなさそうで、息子が一人いるとは思えない若々しさを持っている。

 その実、管理局という犯罪者と最前線で戦う組織において、提督として戦い続けた猛者である。その判断力と直感力は、難事件を解く小さな手がかりを見逃さず、幾度も解決に導いてきたのだ。

 そんな提督の直感を軽視することなど誰にも出来ない。だからこの普通ならばありえない面談は、一切の反対意見なしに通ったのだ。

 ユーノを落ち着かせるため、リンディ提督は人の好さそうな顔を浮かべる。それは天然でもあるが、計算でもある。

 

「そう畏まらないでください。こちらはお願いしている立場なのですから。楽にしていただいて結構ですよ」

「……だが、そちらの「執務官」とやらは、俺の妹たちを有無を言わさず拘束した。それについては、どう説明する」

 

 高町恭也の視線が再び僕を射抜く。……もしこの男が暴れ出したなら、僕達では止められないだろう。ここは彼の間合いだ。正直に言っていいのなら、内心恐怖でいっぱいだ。

 だが提督は、そんなことはおくびにも出さない。深々と頭を下げる。

 

「それに関しては、完全にこちらの落ち度です。事実確認の時間があったにも関わらず、それを怠りました。申し訳ありません」

「……いや、こちらこそ失礼しました。俺も、情報が足りない状況ではああするしかなかったことは、理屈では分かっている。己を律することが出来ず、申し訳ありませんでした」

 

 提督の態度が、高町恭也の譲歩を引き出した。……ここは、僕も頭を下げておくべきところか。

 

「君達も、突然拘束してしまって申し訳ない。事態が予断を許さないようだったから、全力で対処してしまったんだ」

「ううん、なのはは気にしてないよ。それに、クロノ君のおかげで助かったの」

「うん。あれは危機一髪だった。わたし達じゃ間に合わなかった。だから、ありがとう、クロノ」

 

 む。まさかお礼を言われてしまうとは。調査不足のまま横やりを入れたのだから、批難されるのも覚悟の上だったんだが。

 どうやら彼女達は、思った以上に大人な対応が取れるようだ。正直、助かった。

 ……もう一人、黒のドレスの少女。彼女は何も言わず、ただひたすら僕と艦長を観察していた。何かを見定めるように。

 あの口調といいこの態度といい、不可解な魔法といい、掴みづらい少女だと思った。

 と、使い魔の少女が金髪の少女の服をちょいちょいと引っ張った。どうやら彼女はあの子の使い魔らしい。……念話で何か相談をしているな。

 

≪大丈夫だよ、わたし達は何も悪い事してないんだから≫

≪だけどほら、あたし達ってこの世界に来るとき、許可取らなかったじゃないか≫

≪……あ≫

≪はあ。裏で何の相談をしているのかと思ったら。今は聞かなかったことにしてやる≫

≪!? ど、どうして念話に!?≫

≪使い魔との念話は秘匿の方にしておけ。一般だとこうやって第三者に盗聴されるぞ≫

 

 彼女達は無断渡航者だったようだが、今はそれ以上の事件を追っているのだ。一々相手にしている時間はない。それに、犯罪者にしてはいまいち危機感が薄いからな。念話を傍受されたのがいい証拠だ。

 金髪の少女「フェイト・テスタロッサ」は、周りから見たら突然あわあわ言い出したように見えただろう。栗毛のツインテールの少女――「高町なのは」が何事かと見ている。

 ここでようやく、黒の少女が口を開く。

 

「……先ほどハラオウン執務官が現れたとき、「違法な魔法使用とロストロギアの不法所持の嫌疑」と言われたが、我々はその件で呼び出されたのではなかったのか?」

 

 相変わらず固い口調だ。確かに、僕はそう言って彼女達を拘束した。確かにその通りなのだが。

 

「それについては、本人の口から謝罪をさせます。クロノ」

「はい。……僕はあの時点では、君達の情報が一切なかった。そのため、現場の判断として先述の嫌疑をかけて行動を起こしたんだ。大変不愉快に思われたことだろう。本当に申し訳ない」

 

 深く、謝罪する。あの後、ユーノ・スクライアからの簡単な事情説明を受け、彼女達が悪事のために魔法を使っていたわけではなく、ロストロギアも持ち主からの依頼で回収していただけとのことだった。

 彼女達からすれば、とんだ言いがかりをかけられた上に拘束までされたのだ。名誉棄損に傷害未遂。職務行動じゃなければギルティ直行だ。

 だが彼女らのうちの二人は、どうにも人が好いようで。

 

「だから気にしてないってば。それに、嫌疑って言われてもいまいちピンと来ないし。ね、ふぅちゃん?」

「いや、わたしはちょっとドキッとしたよ? 捕まっちゃうのかなって。けど、分かってくれたなら、わたしから何か言うことはありません」

「……ありがとう、二人とも。寛大な処置に感謝する」

 

 許してもらえた。だが、残りの一人はよく分からない。本当に、どう扱えばいいのかが分からない子だ。

 

「その辺りのことは正直に言ってどうでもいい。だが、そうなると我々がここに呼び出された意味が分からない。それを説明していただきたい」

「……危うい子ね。いいでしょう、本題に入ります」

 

 彼女は初めから、こちらの話――要求が何なのかを知ろうとしているようだった。自分自身のために自分自身すらも切り捨てるような危うさを、母さんは指摘したのだろう。

 だが確かに、こちらもあまり先の件で時間を取るわけにはいかない。ロストロギアは捨て置けない問題だが、それ以上に危険な案件があるのだ。

 

「現在、我々アースラのスタッフは、今からおよそ一月前に起こった輸送船襲撃事件の調査を行っています」

 

 そう言って、リンディ提督は事件の概要を――秘匿するべき部分は秘匿して――話し始めた。

 

 

 

 事件の概要を聞き終えての彼らの反応を見る限り、何らかの情報を持っているように思えた。特にユーノ・スクライアがあからさまに挙動不審なのだ。

 

「このとき脱落した積荷というのが、持ち主が被害届を出していないために詳細不明となっているのですが、輸送船の発進元での聞き込み調査によると、発掘されたロストロギアである可能性が高いとか」

 

 ユーノ・スクライアの顔色が真っ青だ。ビンゴ。その脱落した積荷というのが、先ほど回収したロストロギア――ジュエルシードのようだ。

 はあ、と艦長がため息をついた。事件の手がかりをつかもうと同行を願った相手が、ある意味まさかのジャックポットだったとは。僕もそんな心境だった。

 僕は確信を持って、そして若干の呆れ混じりに尋ねた。

 

「何故被害届を出さなかった、ユーノ・スクライア」

「えぅ!? ぼ、僕はまだ何も……」

「そう思うなら、まずは顔色を隠せ。表情で全て自白しているも同然だ」

 

 はあ、と今度は向こうの黒い少女が呆れたため息。彼女の方が余程腹芸が出来ている。

 

「……ジュエルシードが落ちた世界が管理外世界だと分かった時点で、管理局はあてにできないと思ったんだ」

「……それを言われてしまうと耳が痛い。思い当たる節がないわけじゃないからな」

 

 彼の言いたいことは分かった。要するに、管理局の優先順位の問題だ。

 管理局は魔法文明の治安組織ではあるものの、その対象は主に管理世界となっている。当たり前だ。管理外世界とはいわば「外国」。僕達が勝手に治安維持を行うのは、筋が通らない。

 そのため、管理外世界で起きた事件を管理局に届け出ても、対応が遅れてしまうことがよくある。酷い例では10年間放置した挙句次元断層が発生、消滅した管理外世界があるとか。さすがに都市伝説だと思いたい。

 だが、市民にそう思われているのは紛れもない事実。今後僕達が是正していかなければならない課題だ。

 

「それでも、管理局が動く可能性がわずかでもあるなら、届出はしておくべきだ。少なくとも、何もせず一人だけで封印を行おうという無茶無謀を評価することは出来ない」

 

 僕の正論に、ユーノは深く沈んだ。彼自身、ロストロギアが行方不明になったことで、平常心を失っていたんだろう。冷静になれば分かることだ。

 まあ、彼へのお説教はこの辺で十分だろう。そのために呼んだんじゃない。僕らの目的は、あくまで「輸送船襲撃犯の特定」だ。

 提督が話を進めようとしたところで、黒の少女――「八幡ミコト」が挙手する。

 

「一つ、確認しておきたい。ハラオウン執務官がこの世界にいた理由は?」

「それはここからの説明に関わってくるところだが、この世界に限定した理由と問われれば「偶然」以外に言いようがない。あと、提督もハラオウン姓だ。僕のことはクロノでいい」

「それは遠慮しておく」

 

 何故だ。この子は他の少年少女達と、纏っている空気が「違い」過ぎる。近付けば触れられず、遠のけば踏み込まれる。そんな嫌な緊張感がある。

 高町なのはやフェイト・テスタロッサの様子からして、彼女達と同い年ぐらいの少女のはずだ。だというのに、何故老練な交渉人を相手にしているような感覚を覚えるんだ。

 ……僕の中に生まれた「負けてなるものか」という思いは、執務官という立場からだったのだろうか。それとも、わずかに残っている子供らしい対抗心だったのか。

 彼女は僕の答えを聞き、先を促した。

 

「何処まで話したかしら。……輸送船が次元跳躍攻撃を受けた話だったわね。まあユーノさんが当事者だから、もう詳細をお聞きになったんじゃないかしら」

「はい。何か、ケーキがなかったから攻撃元が特定できなかったとか……」

「なのは、ケーキじゃなくて計器。計る器械って意味だよ」

「にゃっ!? ……わ、分かってたもん!」

「……ふふ、仲がよろしいのね。二人はお友達?」

「はい! ふぅちゃんはなのはのお友達! ね、ふぅちゃん?」

「う、うん。……だけどなのは、「ふぅちゃん」はやっぱり恥ずかしいよ」

「えー。とっても可愛いのに」

「……コホン、艦長」

「あ、そうだったわね」

 

 仲睦まじい少女達の様子に親の顔が出かかっていた母さんを嗜める。

 この少女達に関しては、本当に何もなさそうだ。特になのはが争い事と縁遠すぎる。フェイトの方は無断渡航の件があるが、この様子だと何かやむを得ない事情でもあっただけだろう。

 ……だが、「テスタロッサ」か。ただの偶然の一致だといいんだが。

 

「被害のあった船から情報が得られなかった私達は、事件のあった次元宙域周辺を調査することにしました。とはいえ、既に時間が経過していて得られるものはほとんどありませんでしたが」

「そこで脱落した積荷に目を付け、そこから何かを得られないかと、漂流していそうな世界をしらみつぶしに探したんだ。今日あの瞬間にあの場にいたのは、まさに神がかったタイミングだったというわけだ」

「うぅ……何か色々スイマセン……」

 

 僕達の調査に時間がかかってしまった理由となったユーノは、そのまま埋まるんじゃないかというほどだった。

 それが、八幡ミコトの質問に対する答えが「偶然」となる理由だ。僕は何もこの世界だけを調べていたのではなく、近隣の管理世界、管理外世界、無人世界問わず調査を続けていた。この世界にいたのは完全に偶然だ。

 だが、世の中とは案外そういうものなのかもしれない。重なる偶然の中から求めたものを掴み取れて、初めて目的を為すことが出来るのかもしれない。

 

「そういう理由でお聞きしたいのですが、皆さん以外にジュエルシードを回収しようとしている魔導師はいませんか? もし輸送船襲撃がジュエルシード狙いならば、その魔導師から犯人につながるかもしれません」

 

 

 

「……え?」

 

 フェイトの表情が固まる。それと同時、藤原凱少年の顔色が変わる。あからさまな焦りの表情。

 少年が口を挟むよりも早く、僕が割り込んだ。

 

「何か心当たりがあるのか?」

「え……っと、多分、何もない、です……」

「ふぅちゃん? だ、大丈夫!?」

 

 何もなくはない。少女の顔色は最早真っ白だ。何か気付きたくないことに気付いてしまい、信じたくない。そんな顔色。そういう場合は……非情な現実の方が往々にして勝る。

 凱がこの状況をどうにかしようとしているのか、一人百面相を始める。そして、彼より早く口を開いたのは、八幡ミコト。

 

「考えるな、テスタロッサ。オレは最初から織り込み済みで策を打った。君が気にする必要があるのは、残り6個のジュエルシードを封印することだけだ」

「でもっ、……ミコトっ!」

「……君は、この事件について、何か気付いていることがあるのか?」

「「知っていること」はない。オレに言えるのはこれだけだ」

 

 明らかな拒絶。その目には「こちらのやることを邪魔するな」という意志が浮かんでいた。

 

「それに、たとえオレが何か推測をしていたとして、それを証拠に犯人逮捕となるのか? もしそうなら、オレは管理世界の治安組織に対し、認識を改めなければならない」

「そんなことはない。だが、調査の一助にはなる」

「ならばこちらが協力する必要はないと返そう。オレ達が住むのは管理外世界。時空管理局とやらに協力する義務はないはずだ」

 

 ……それは、確かにその通りだ。この少女はよく現実を見据えている。何も言わずに力を貸すのではなく、ギブアンドテイクを徹底している。こんな、年齢一桁の女の子が。……一体どんな生き方をしてきたんだ。

 

「……何が望みだ」

「「オレ達の邪魔をしないこと」。それが望みである以上、現段階でそちらの調査に協力することは不可能だ。これ以上横やりを入れられたんじゃ、状況が混迷して敵わん」

 

 本当に、何から何まで読まれている。ひっくり返す言葉が見つからない。彼女はまず自分達のウィークポイントを潰し、こちらの弱点を的確に射抜いてきた。

 そしてこちらは、協力を要請することも、逆にこちらから協力を申し出て、見返りに協力を求めることも出来なくなった。

 まさに詰み。提督も同じ考えらしく、小さくため息をついて首を横に振った。

 

「分かりました。こちらはあなた方のジュエルシードの封印・回収作業を邪魔しません。その代わり、こちらからも協力はしません。この条件で、後悔はありませんね?」

「理解が早い提督で助かる」

「なっ、ミコトさん!? そんな、管理局のバックアップがあれば、回収作業はもっと効率がよくなるのに!」

「今管理局に介入されるデメリットの方が圧倒的に大きい。状況はコントロールできなくなるし、「協定」破棄も考えられる。お前は今更"彼女"を切り捨てられるのか?」

「ッ!? そんなことっ! 出来る、わけ……」

「ユーノ……」

 

 ……推測は出来る。恐らくフェイトは、元々ユーノ達と敵対していた魔導師だ。ファミリーネームは残念ながら偶然ではなかったようだ。無断渡航も、それに関係しているのだろう。

 だが何かしらの理由で、彼らは協力するようになった。先ほどのなのはとの様子を見ると、友情が芽生え戦意が喪失した、というところか。

 加えて、八幡ミコトの「協定」という言葉。彼らはただの感情で協力しているのではなく、利害関係を一致させている。下手に僕らが介入して関係が崩れ、状況が混迷するのは、こちらも望むところではない。

 だから彼女の判断はこの上なく正しく……僕らにとっては歯がゆかった。

 

「そうそう、忘れないうちに。ハラオウン執務官。回収したジュエルシードを、なのはかテスタロッサに渡しておいていただきたい。現状では、それはまだスクライアの所有物だ」

「……クロノ」

「分かっています、艦長。S2U起動、ジュエルシード排出」

 

 デバイスを起動し、回収したジュエルシード二つを、なのはとフェイトそれぞれに渡す。フェイトの手は、いまだに震えていた。

 僕はその手を包み込むように掴み、彼女に助言する。

 

「……この世界は、こんなはずじゃなかったことばかりなんだ。だから……最後にどうするかは自分で決めるんだ。後悔しないように」

「クロノ……。……うん、ありがとう。意外と、優しいんだね……」

「意外は余計、でもないか。僕も意外だ」

 

 僕はもっと、任務に情を挟まない人間だと思ってたんだが。いや、この状況は情に流されたわけではなく、八幡ミコトに状況をコントロールされただけの結果なんだが。

 だけどフェイトに助言をしたのは、自分でもちょっと驚いた。多分……彼女が本当に"いい子"だと分かったからだろう。彼女に、望んだ未来を選んでもらいたい。そう自然に思えた。

 これで話は全て終了。彼らは地球の海鳴市に戻ってもらうことになる。

 

 と。

 

「あ、そうそう。ちょっといいかしら、ミコトさん」

 

 艦長が八幡ミコトを呼び止めた。彼女は胡乱な表情で、艦長の方を振り返った。

 

「調査関係の話は一切お受けしません、ハラオウン提督」

「ううん、そういうことじゃないの。どっちかっていうと、プライベートな話」

「……聞きましょう」

 

 彼女が聞く姿勢を見せると、艦長はコホンと一つ咳払いをし。

 

 

 

「女の子がなんて言葉遣いをしてるんですかっ! ダメじゃない、自分のことを「オレ」だなんて! 折角こんなに可愛いのに、もったいないわ!」

 

 至極もっともな指摘をし、僕はズルッとこけた。ずっとそれを言いたかったんですか、母さん……。

 八幡ミコトの表情が、再び胡乱なものとなった。だが……何故彼女の仲間たちは、あんなに慌てているんだ?

 

「り、リンディさん! それはダメなの! 絶対やっちゃダメなことなのっ!」

「いいえ、矯正するなら今なのよ、なのはさん! 個性を尊重するのは大事だけど、女の子らしさだって同じぐらい大事なのよ!」

「み、ミコトは十分女の子らしいよ!? だから別に、言葉遣いまで変える必要はないから!」

「さらなる女の子らしさのためなのよっ! だって、こんなに可愛いのよ!? 私こんなに可愛い女の子見たの初めてだわ! もっと磨き上げたくなるでしょう!?」

「あー……俺ら避難してよっか」

「そうだね。これはもう、結末が見えた」

「知らんというのは罪なことだ」

「あ、執務官のあんたも、早いとこ逃げた方がいいよ。流れ弾で酷い目にあうから」

 

 ? 彼らは一体何を……っていうかこれを放置して行けるわけないだろ。

 僕はそう思っていた。そう、思ってしまったんだ。――もし時間を巻き戻せるのなら、後の僕は迷いなく彼らの言葉に従っただろう。

 だがこのときは何も知らない僕。母さんの暴走を止めようとため息を一つつき、彼女達に近寄った。

 そのとき八幡ミコトが見せた酷薄な笑みは……多分一生忘れられないだろう。悪い意味で。

 そして彼女は、特大の「括弧つけ爆弾」を落とした。

 

 

 

「『私だって、本当はこんな言葉遣いしたくないわ』『もっと可愛くておしゃれが似合う女の子になりたいのに』『でもしょうがないじゃない』『私は皆を傷つけたくないんだもの』『私が我慢すれば、皆が幸せになれるの』『だから私、辛くったって我慢できるわ』『だって私は、皆のことが大好きなんだから』」

 

 

 

 瞬間、僕の視界はショッキングピンクに染まった。頭は頭脳で、子供は大人。体はバラバラに引き裂かれたかと思ったらスクラップアンドスクラップして、はいがいいえいいえがはいじゃないが。ハローそしてグッバイありがとうみみみみーんサイドドドドドバロロロロ――――……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?」

 

 気が付いたら、僕はベッドの中にいた。天井の光景から、ここがアースラ内の自室であることに気付いた。

 時刻は、現地時間にして19時。……19時? 僕は一体、いつ眠ったんだ? 今朝僕は何をしてたっけ。そうだ、輸送船襲撃事件の調査……寒気がする。何も思い出せない。

 

「あ、クロノ! 良かった、気が付いたのね……」

「母さ……リンディ提督?」

「今は母さんでいいのよ。……あなたが無事で本当によかった」

 

 涙を浮かべた母さんに抱かれた。……本当に、一体何があったんだ。

 

「あの、僕はどうしてここに? 何だか今朝からの記憶があいまいなんだけど」

「……いいのよ、無理に思い出さなくて。私も分かったの。無理に変えていいことなんて何もないんだって」

 

 涙を流しながら、母さんは何かを悟ったような言葉を語る。僕も、何も聞かない方がいい気がして……一人の少女の顔がフラッシュバックした。

 

「うっ」

「クロノ!?」

 

 胃が痙攣して中身が出そうになった。すんでのところで押しとどまる。なるべく顔を思い出さないように、それが誰だったのかを思い出す。

 

「八幡、ミコト……そうだ、確か彼女達と話をしていて……うっ」

「ダメよクロノ! 思い出してはダメ!」

 

 母さんの言う通りのようだ。ある一点から先を思い出そうとすると、体がそれを拒否する。一体僕は何をされた?

 

「ごめんなさい……私が迂闊なことを言ったせいで、あなたに傷を負わせてしまった……」

「傷って、そんな大げさな……」

「大げさじゃないの! 女性の私であれだけ震えたのだから、男の子のあなたが受けたショックがどれほどだったのか……」

 

 冗談抜きで何があったか気になるのに、心の底から思い出したくない。何なんだこれは、何者なんだあの子は。

 

「えっと……多分キーワードだけなら、大丈夫だと思うんだ」

「……ミコトさん、女の子言葉、似合わない」

「オーケー、全部理解した」

 

 つまり僕は、彼女が使った女言葉(思い出そうとすると無意識に胃が痙攣する)にショックを受けて気絶した、と。……どれだけショックだったんだ。9時間以上眠ってた計算になるじゃないか。

 とりあえず、何とか気絶直前以外は思い出すことが出来た。成った結果は、相互不可侵。こちらとしては非常に歯がゆい結果に終わってしまった。

 年齢一桁の女の子に、管理局の提督と執務官がいいようにされてしまったのだ。

 

「……あの子は本当に、管理外世界の住人なんだろうか」

「そこは間違いないわ。戸籍確認したらちゃんと出てきたから。孤児院の出身だけど、預けられたのが生まれた直後。管理世界の要素は皆無ね」

「だが、不可解な魔法を使っていた。魔導師とは思えないのに、魔導師としか思えない。彼女は一体、何者なんだろう」

 

 心で言うのは何度目か分からない言葉を初めて口にする。本当に、この一言に尽きる。あまりに異様で異質な少女だった。高町恭也とは別ベクトルでそれ以上に脅威的だ。

 戦えば勝てるだろう。彼女の戦闘技能がそれほど高くないのは、動きで分かった。彼女の攻撃力と防御力は分からないが、多分僕なら当たることはないし、防御を抜くことが出来る。

 だけどきっと、それ以前に戦わせてもらえない。今日のように状況をコントロールし、僕と彼女が戦うという状況を作らせてもらえない。たとえ戦えたとしても、きっと彼女にとって都合のいい状況に仕立て上げられる。

 戦わないために戦う少女。それが、僕から見た八幡ミコトという少女の印象だった。

 

「魔導師の子達は皆才能豊かだったけど……ミコトさんの様子じゃ、スカウトも無理でしょうね」

「まず防衛線を敷かれるでしょう。彼女は、管理局にいいようにされるのを嫌うでしょうから」

 

 艦長のスカウト癖。これは別に悪いことじゃない。時空管理局は広大な次元世界の治安を守っているため、万年人手不足だ。豊かな才能を腐らせるよりは、有効活用した方がいいに決まっている。

 ただ、八幡ミコトは関係なしに、あの中で管理局に誘える可能性があるのは、管理世界出身のユーノと、まだ性格のよく分かっていない藤原凱だけだと思っている。

 まずなのはだが、戦闘とイメージが結びつかない。もちろん魔導師=戦士ではないので、後方勤務という選択肢はある。が、彼女の持つ魔力量を考えると、管理局に入ってしまったらそれが許されると思えない。

 次にフェイト。これはもっと致命的だ。意志が弱すぎる。いや、これは表現が正しくない。意志が育ちきっていない。そんな子に管理局の激務に携わらせるなんて、危険すぎて許可できない。

 使い魔アルフは、フェイトが管理局に関わらないなら当然自身も関わらないだろう。

 そう考えると、あのチームは本当に上手く回っているものだ。各人がそれぞれの役割に徹し、一つの生命体のように連動しているイメージを受ける。

 その中核をなしているのが、あの少女。八幡ミコト。

 

「……一番惜しいのは、ミコト当人なのかもしれないな」

「そうね。色んな意味で、もったいないわ……」

 

 母さんがため息をつく。色んな意味とは、どんな意味なのやら。

 もしも彼女を管理局に誘うことが出来たら。前線勤務でなくても、交渉人やら調査官やら、活躍できる分野は多い。前線勤務なら、それこそ指揮を任せれば、百戦百勝の部隊を作れるだろう。

 だから、惜しい。彼女は絶対にスカウトに応じないから。彼女にとって、管理世界に関わるデメリット以上のメリットを提示できると思えないのだ。

 まあ……存在しない損失計算をしても、しょうがないことか。

 

「とにかく僕達は、出来ることをしないと。フェイトには悪いけど、捜査は捜査だ」

「ええ、そこはしっかり締めましょう。20時からブリーフィングだけど、行ける?」

「大丈夫、思い出さなければ平気だ。執務官がいつまでも寝こけてたんじゃ、示しがつかない」

「ふふ、そうね。それじゃあ、資料は渡しておくわ。あまり内容に変更はないけど、一通り目を通しておいて」

「了解しました、艦長」

 

 母と息子から、提督と執務官に戻る。そして艦長は、僕の部屋から退出した。

 

 艦長から渡されたデータを投影ディスプレイに表示する。そこに表示されているのは、一枚の写真とパーソナルデータ。今回の事件の最有力容疑者だ。

 データは26年前当時のもので、その時点での魔導師ランクはS。条件付きSSという破格のランクを誇る、正真正銘の大魔導師。

 彼女ならば、個人で次元跳躍攻撃を行うという離れ業も、平気でやってのけて見せるだろう。それ故に、今回の捜査線上に浮かびあがってきた。

 証拠はないため、家宅捜索には踏み込めない。そもそも今何処にいるのか誰も知らない。……フェイトを調べれば、きっと分かるのだろうが。

 動機はおそらく、ジュエルシードの強奪。今回得られた収穫と言えばこの程度のものか。全く、ミコトには本当にしてやられた。

 まあ、いいさ。僕達は僕達で捜査を進める。君達の都合には、干渉しない。そう取り決めたのだ。

 心の中でごちり、僕はコーヒーを片手に資料をめくる。

 

 

 

 ――そして、次元を超えた紫電の一撃が、アースラを直撃して揺らした。




(Allerer Bah) おかしいな、時空管理局の人達が物分り良すぎる……っていうかミコトが先回りし過ぎなんですね、分かります。
まさかこうなるとは作者も予想してませんでした。本当だったら介入されてわやくちゃになって皆で封印せざるを得ない状況になるはずだったんですが。意外にも整理されている。
っていうかあれですね、最初に恭也さんがはっちゃけちゃったのが一番の原因ですね。もうあいつ一人でいいんじゃないかな(戦闘民族高町)

今回一番気合を入れたのは、ミコトの女言葉ロングバージョン&クロノの精神崩壊描写です。何気に男視点では初なんだよなぁクロノ。全て終わった後のミコトの話し相手してるしま、多少はね?
この作品、メインは勿論はや×ミコですが、サブとしてミコ×クロとミコ×ユーノを考えております。エイミィさんこっちです(クロノとの年齢差は6……あっ)
ミコトちゃんは鈍感主人公じゃないので、あからさまな態度取っちゃうと分かるんですねぇ(女の子ですし)

最後の次元跳躍攻撃により、無印章は収束へ向かうことが決定づけられました。
色々なことが散らかったままの無印章。果たしてうまく収束に向かうことが出来るんでしょうか。
そして、無事年内に無印章を書き終わることが出来るのでしょうか。続くッ!





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