○月××日横須賀鎮守府に提督が着任した。その活動内容を報告する
提督
34歳独身。着任前は漁師または海産物の養殖業をしていた。身体能力はどの世界記録も郡を抜き、100メートル走は7秒とタイムを出している。また動体視力は銃弾を見極め、脳から筋肉への神経伝達速度は0.09と人間の限界値を超えている。日本刀を駆使し、深海棲艦の攻撃を跳ね返すことによりダメージを与え敵を沈めている模様。性格は温厚、礼儀正しく節度もある。今のところ大本営に敵対する様子はない。また艦娘にも手を出すようなこともなければ、大本営から使いに送った女性にも手を出さない。初期艦は「電」。要注意人物。
艤装技師
34歳独身。本郷の同級生。経歴は造船会社で整備士をしていた。本郷に誘われ鎮守府に来る。身体能力はそこそこ。だが、力はあり、ベンチプレスは300キロを持つ。性格は温厚で子供思いである。明石や夕張とともに艤装の修復をすることが多い。また、鎮守府の設備修理や鎮守府職員をまとめるリーダー。艦娘をまとめる本郷を「表の提督」というのであるのならば、南郷は「裏の提督」と言えるであろう。妖精の技術を身につけている可能性大。要注意人物。
○月△日横須賀鎮守府提督および技師長が大本営地下工廠にて建造の仕方を学んだ。その様子を報告する。
建造とは艦娘を新しく造る行為を指す。ここでは建造の手順も書いていく。
建造には開発資材を必要とする。開発資材は人間の死体を指す。今までの研究結果、艦娘を造るには少女の体が大戦で沈んだ船の魂をしっかり入魂するため13歳から20歳ほどの少女の遺体を使う。遺体は臓器提供の意思を持ち、脳死と判定されたものを指す。遺体の親族には体のほとんどが臓器提供されたと報告した。
船の種類によって建造時間が変化するが、基本的な流れは一緒である。
遺体に新しい血液を送り無理やり心臓を動し循環させる。電流を流し、刺激を与える。電流によって起きる筋肉反応と艤装の電磁波をリンクさせる。この調整時間が30分ほどで済む場合もあれば、何時間もかかる場合もある。この時完成したのが軽巡の大井である。意識は良好、脈拍脳波も正常。ただし、遺体の生前の記憶はなし。
本郷提督と南郷技師長は建造の様子を最初から最後まで見学した。今までここで気分を悪くしたり、あまりのショックで失神するものがいたが、動揺することもなく嘆くこともなく冷静に見学していた。最後の質問の際、本郷提督から質問が挙がった。
「大本営は私たちに彼女らをどのように扱えというのですか?」
これに対し案内した職員は答えた。
「兵器として扱って下さい」
これに対して本郷提督は「わかりました」とだけ答えた。質問はこれだけだった。
その後、大井と本郷提督南郷技師長と3人で大本営で食事をし、横須賀へと向かった。
この日以来、本郷提督は艦隊の指揮に専念するようになった模様。生身の人間の戦闘データは取れなくなった模様。しかし、監視は続行。何かあれば逐一報告する。また、積極的に建設をするようになった模様。
■月※日 『海艦』の情報について
昨今、インターネット上でとあるオカルトサイトが有名になっている。『海艦』と書いて(かいかん)と呼ぶ。
サイト名の由来は深海棲艦から二文字とったもので、「深海棲艦を荒神と敬い、人類を導くものとし、人類が進化した究極段階と主張する団体」このブログには批判が相次ぎ炎上する騒ぎになったが、一部の若者の間で話題になっているのも事実である。