「はい、彼女は如月薫さん。今日からこのクラスの一員です」
「き、如月薫です。家庭の事情で入学が遅れてしまいましたが、よろしくお願いします」
担任の教師に紹介され、教室の前で挨拶をする。
ボスが言うにはお嬢様学校もとい女子高では第一印象で舐められると、在学中の間は苛めの標的にされるらしい。
護衛の為にもあまり目立ちたくはないな。
良い意味にしろ悪い意味にしろ…………
「聞いての通り、如月さんは今まで家庭の方の都合で入学が君達より少々遅れてしまった。なので、学園内では不慣れなこともあるだろう。如月さんを支えて、仲良くするように」
『はーい』
全員が口を揃えそう言う。
さて、手筈通りならお嬢様とは同じクラスのはず。
もし違うクラスだったらボスの眉間に銃を突き付けて事情を問い質してやる。
周りに感づかれないように(血走った眼で)教室を見渡す。
そして、見付けた。
お嬢様の姿を一言で表すのは難しい。
だが敢えて言うなら、ロリロリしい。
つるペタな胸、くびれもないコンパクトな体、流れるような金髪のツインテール、鮮やかな蒼い目、電車や映画館で子供料金を案内させられそうな容姿に、年下からちゃん付けで呼ばれそうな背の低さ。
だが、小さくありながらも財閥の娘であると言う貫禄が全体から滲み出ている。
だがそれ以上に、とにかく可愛い!
この世の全ての可愛いを詰め込んだとしても敵わないと思われる可愛さ。
無垢な瞳が俺を珍しそうに見ている。
口なんか半開きにして俺を見ている。
その姿が溜まらないぐらいに可愛い!
あんなロリがまだこの世に居たなんて!
本当に今年16歳か!
もし本当なら合法ロリじゃねぇか!
*僅か0,1秒の出来事
「如月さんの席は矢城さんの隣ですよ」
お嬢様の隣だって!?
同じクラスだけだと思ったらなんという偶然!
いや、これは偶然を通り越してもはや運命!
「はい」
動機を押さえながら、俺はお嬢様の隣に移動する。
鞄を置き、お嬢様を見る。
「よ、よろしくお願いします。矢城さん」
三ヶ月の間、女性エージェントの下で鍛え上げた女性らしい笑顔を浮かべ、お嬢様に挨拶をする。
取り敢えず、まずは接触して友好関係を築かないと護衛も出来ないからな。
「よろしくね、如月さん!」
あ、アニメ声………だと…………!?
ロリ体型で、アニメ声、さらに童顔………………
これはもう合法ロリじゃない!
超法的ロリだ!
ボス!
貴方の下で働いて約3年。
貴方に初めて感謝します!
護衛任務万歳!
*こんなんでも、優秀なエージェントです