上条の部屋前
銀時 「うわあああああ」
銀時は上条が抑えていたイノケンティウスに襲い掛かったが、跳ね返され下に落ちてしまった。
上条 「先生えええええ」
上条は叫んだが、銀時の返事はなかった。
上条 「くそ・・・。」
ステイル 「残念だったね。ハリー=ポッター君」
「安心したまへ。君もすぐに彼に会わせてあげるから。」
すると禁書目録がつぶやき始めた。それはまるで前にみた禁書目録とは別人だった。
禁書目録 「ルーン」
「神秘、秘密を指し示す24の文字にして、ゲルマン民族により2世紀頃から使われる魔術言語で、古代英語のルーツとされてます。」
「イノケンティウスを攻撃しても効果はありません。」
「壁、床、天井、辺りに刻み込まれた刻印を消さない限り何度でも蘇ります。」
ステイル 「ちっ。」
あまりにも別人だったので、上条は驚いた。
上条 「お前、インデックスなんだよな?」
禁書目録 「はい」
「私はイギリス正教内、第ゼロ聖堂区『ネセサリウス』所属の魔道書図書館です。」
「正式名称はIndex-Librorum-Prohibitorumですが、呼び名は略称のインデックスで結構です。」
「現在自動初期ヨハネの」
するとステイルはインデックスの顔を踏みつけた。
ステイル 「君にはできないよ。」
「この建物に刻んだルーンを完全に消滅させるなんて」
「君には絶対無理だ。」
ステイルは上条に睨み付け、新たな呪文を唱えていた。
ステイル 「灰は灰に、塵は塵に、」
両手に炎を出した。
ステイル 「吸血殺しの紅十字」
大量の炎が上条に襲い掛かった。
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上条の寮の駐車場前
銀時は上から落下したが、どうやら近くの木の上に落ち奇跡的に助かっていた。
銀時 「いてててて、やってくれるな・・。あいつ」
「やっぱりあいつらあの時の・・・。」
すると上から物凄い爆音がした。上を見上げると煙が出ていた。それも上条の住んでいる部屋前のようだ。
銀時 「まじかよ・・・。あいつ大丈夫か・・。」
「とりあえず上に行くか・・。」
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階段の踊り場
上条は命からがらに逃げて階段で下の階に降りた。。
上条 「ハアハア、死ぬ・・・・・。」
「本当に死ぬ・・・・・。」
焦って下に降りたために息もかなり荒かった。
上条 「先生・・・・・。クソ・・。」
上条は銀時が下に落ちて死んだと思っていた。
後ろを振り返ると上の階が燃えているのが分かるほど、明るかった。
上条 「本当に死ぬかと思った。」
上条は辺りを見渡した。すると何か書かれた紙があちこち貼り付けられていた。
上条 「何だ。これは」
「これがルーンか・・。」
上条は一枚ちぎるとイノケンティウスが下の階に降りてきたのだった。
上条は逃げようとしたが、行き止まりだった。
上条 「しまった!」
イノケンティウスは勢いよく迫ってきた。
イノケンティウスは上条に襲い掛かったが、上条はそれを交わして逃げて行った。
そして上条は必死に階段を素早く駆け降りたため、その勢いで落ちてしまった。
上条は立ち上がって上を見上げるとイノケンティウスは階段の踊り場から身を乗り出していた。
しかしイノケンティウスはそれ以上追ってこなかった。
上条は不思議に思った。
上条 「何で追って来ないんだろう・・・。」
「そうか、ルーンが張り付けてあるのは、この寮だけなのか・。」
上条はほっとした。しかしこれからどうするか悩んでいた。このまま逃げてしまえば、楽になれるからだ。
でも、なぜか足が前に出なかった。どうしても禁書目録の事が頭の中から離れなかったのだった。
上条 (出会ったばかりの赤の他人と一緒に地獄に落ちようなんて考えられっかよ)
銀時 「お前、何やってるの?」
顔を上げるとそこには死んだと思っていた人が立っていた。
上条 「先生、何で・・?」
銀時 「おいおい、お前、俺があんなことで死ぬと思ってんのか?それにお前も思いっきり落ちてたじゃねーか。」
銀時は上条が落ちるのを見て、ここに辿り着いたらしい。
上条 「確かに・・・・。でもあんなの普通死にますよ。」
銀時 「そうか?」
銀時 「で、お前これからどうするんだ?逃げるのか?それとも戦うのか?」
上条 「俺は・・・・・。」
銀時 「何も全て背負い込む事なんてねーだろ。お前がここで逃げても誰も責めやしねーよ。」
上条 「じゃあ先生ならどうしますか・・・?」
銀時 「行くに決まってんだろ。」
上条 「死ぬかもしれないのに・・。今日会ったばかりの赤の他人の為に、先生は死にに行くんですか・・。」
銀時 「そんなの関係ねーよ。俺にはなぁ心臓より大事な器官があるんだよ。そいつぁ見えねーが確かに俺のどタマから股間をまっすぐブチ抜いて俺の中に存在する。」
「そいつがあるから俺ぁまっすぐたっていられる、フラフラしてもまっすぐ歩いていける。 ここで立ち止まったらそいつが折れちまうのさ魂が折れちまうんだよ」
「それにもう御免なんだよ。目の前で誰かに死なれるの・・。」
上条 「魂・・・・・・・・・・。」
銀時 「お前はどうするんだ?」
上条 「俺は・・・・・・。分からないです・・・。でも・・・。」
銀時 「オメーは本当にあいつを助けたいのか?」
上条 「・・・・。助けたいです・・・・。でも・・・。」
銀時 「負ける事は考えるな。」
「もしもお前が本当にあいつを助けたいと思うなら、俺がお前の片腕になってやる。」
上条 「・・・・・・・・。」
銀時 「行くぞ、上条!!」
上条 「はい。」
そうやって2人の男は戻っていった。
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上条部屋前
その頃ステイルは禁書目録を悲しそうな目で見ていた。
そして連れて帰ろうとした時いきなり火災報知機が鳴り、上から水が降ってきた。
ステイル 「まさかイノケンティウスの炎を消すために・・・。」
「そんなつまらない理由でずぶ濡れにされたのか・・・。」
後ろからエレベーターが到着した時の音が聞こえた。
振り返ると上条と銀時が戻ってきた。
ステイルは二人が舞い戻ってきた事に驚いていた。
ステイル 「貴様、生きてたのか・・・。」
どうやらステイルも銀時は死んだと思っていたようだ。
銀時 「侍をなめてもらっちゃ、困るぜ。あんちゃん」
ステイル 「それでイノケンティウスはどうした?」
上条 「本当参ったぜ・・。あんたスゲーよ。正直ナイフとかでルーン刻み込まれていたら、勝ち目ゼロだったぜ。」
ステイル 「まさか・・・。イノケンティウスは3000度の炎の塊、こんな程度で鎮火するもんか!」
銀時 「馬鹿か。炎じゃねーよ。テメー何、人の家にベタベタ貼り付けてやがったんだ。」
ステイルは上条の寮に貼ってあったルーンの事を思い出した。
しかし、そのルーンが水に反応してイノケンティウスは再び上条達の背後に現れた。
ステイル 「すごいよ!!ここまでやるとは思わなかったよ。でも経験が足りないかな。」
「コピー用紙はトイレットペーパじゃないんだよ。」
「たかが水にぬれた程度で完全に溶けてしまうほど弱くはないのさ」
「殺せ。」
イノケンティウスはステイルの命令通り殺すつもりで襲い掛かった。
銀時 「ったく、あいつ本当に馬鹿だな・・。上条教えてやれ。」
上条 「はい!!」
上条はイノケンティウスに右手で触れた。するとイノケンティウスは悲鳴を上げ、消滅してしまった。
ステイル 「馬鹿な・・・。僕のルーンはまだ死んでないのに!!」
銀時 「インクはどうした?」
「確かにコピー用紙はトイレットペーパーより頑丈だ。水に濡らしただけ溶けわしねーよ。」
「でも、インクは消えちまうんじゃねーのか?」
ステイルは焦ってイノケンティウスを呼び続けたが、イノケンティウスは現れなかった。
上条 「さてと・・。」
銀時 「そろそろしめーにしようじゃねーか。」
上条 「今迄やられた分」
銀時 「きっちり返させてもらうぜ」
上条は拳を握り、銀時は腰に刺さっていた木刀を抜いた。
そして一斉にステイルに襲い掛かった。
ステイルは魔術を使って対抗しようとしたが、水のせいで使えないらしい。
上条 (ちくしょう・。そうだよな。地獄のそこまで着いていきたくなければ、地獄から引きづりあげてやるしかねーよな!!)
銀時 「行くぞ!!上条」
銀時の木刀と上条の拳がステイルの顔に襲い掛かった。ステイルは魔術が使えなかったので、抵抗する事が出来ず殴り飛ばされた。
ステイル 「ぐはっ」バタ
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銀時たちはステイルを倒した後、禁書目録を連れて下に降り、近くの公園に行った。
禁書目録の出血でひどく、近くのベンチに座らせた。
銀時 「傷どんな感じだ?」
上条 「かなりひどいです。病院に連れて行った方がいいと思います。」
銀時 「でもこいつここのID持ってねーよな。入院したら、すぐに情報が漏れるかもしれねーぞ。」
上条 「くそ・・・・。」
禁書目録 「当麻?どうかした?顔色悪いよ」
禁書目録は目が覚めたらしく、焦っている上条の顔を見て不思議そうに見ていた。
上条 「人の心配している場合か。早くその怪我何とかしねーと・・。」
禁書目録 「大丈夫だよ。とにかく血を止めることが出来れば・・。」フラッ
出血がひどく、禁書目録の意識は朦朧としていた。
上条は倒れかけた禁書目録を抑えた。
銀時 「おいおい、やばいんじゃねーのか・・・。」
「そう言えばそいつ10万3000冊の魔道書持っているって言ったよな」
上条 「そうだ!!お前のその10万3000冊の魔道書の中に傷を治せるような魔術はないのか?」
禁書目録 「あるけど・・・。」
上条 「あるのか・・・。」
禁書目録 「君には無理・・。例え君に術式を教えても君がそれを真似したところで、君の力が邪魔をする・・・。」
上条 「これか・・・・。またこの右手のせいか・・。」
禁書目録 「君の右手のせいじゃなくて、超能力っていうのがもうダメなの・・。」
「魔術って言うのは君みたいな才能がる人達が使う為にあるものじゃないんだよ・・・。」
「才能が無い人間がそれでも才能がある人間と同じ事がしたいからって生み出されたのが魔術って言うんだよ。」
銀時 「つまり、この学園都市で能力を持っている学生には無理って事かよ・・・・。」
禁書目録 「うん、魔術は使えない・・・。」
上条 「ちくしょう・・・・。何なんだよ・・・。」
銀時 「おい、学生にはできねーって事は、俺たち大人ならいけるってことだよな。」
上条 「そうか・・。言われてみれば、先生たちは超能力は持ってない・・・。」
上条は再び禁書目録に問いかけた。
上条 「おい、魔術って才能がない人間なら使えるんだよな?」
禁書目録 「そう・・だけど・・・。」
銀時 「それならあいつなら家に行けばいいんじゃねーのか?」
上条 「あいつ?」
銀時 「ほら、お前の担任の・・・。何だっけ・・・。ほらピンクマリオみたいなやつ・・。」
上条 「小萌先生のことですか・・・?」
銀時 「そうだっけ?そいつの家確か広かった気がする・・。」
上条 「まじですか!!行きましょう!!」
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小萌の家前
上条達は禁書目録を背負って小萌の家に辿り着いた。
ピーンポーンとチャイムを鳴らした。
上条 「この時間でもう眠っているとは言わねーだろうな・・。」
銀時 「大丈夫だって、あいつは起きてるよ。」
上条 「何で分かるんですか?先生」
銀時 「家に入れば、分かるよ・・。」
中から騒がしい音がしていた。
そしてドアが開いて、新八が出てきたのであった。
新八 「新聞なら間に合ってますよって銀さん!!」
銀時 「おう、ぱっつあん!!鍋パーティはどんな感じだ?」
神楽 「銀ちゃん!!遅いアル!!鍋パティ―始まっているアルよ。」
上条 「先生、誰ですか?この人たち?」
銀時 「こいつらは俺の連れだ。実はさ、食料難でな・・。小萌にタダ飯食わしてもらってんだ。」
小萌 「タダじゃないですよ!!その分教員活動頑張ってもらいますからね!!銀時先生!!って上条ちゃん!!新聞屋のアルバイトでも始めたんですか?」
上条 「いや、シスター背負って勧誘する新聞屋がどこにいるんですか?」
新八 「銀さん、その人誰ですか?」
神楽 「誰アルか?捨て子でも拾ってきたアルか?」
銀時 「こいつはおれの生徒だ。ちょっと、色々とあってな・・。事情は中で話すからさ。」
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小萌部屋
銀時 「お前、色々と散らかりすぎだろ・・・。」
小萌 「仕方ないじゃないですか・・・・・。」
上条 「先生、ここに置きましょう」
銀時 「おう」
銀時と上条は禁書目録を床の上に寝かせた。
新八 「うわ、ちっ血まみれじゃないですか!何があったんですか!!」
神楽 「銀ちゃん、もしかしてやったちゃったアルか!!それなら私に任せるヨロシ。死体処理には自信があるネ」
銀時 「誰が殺したって言った!!」
小萌 「銀時先生。自首して下さい・・。今なら間に合います・・。」
銀時 「だから!!人の話聞けーーー!!」
上条 「小萌先生!!やったの先生だから!!俺何もやってないから」
銀時 「上条君!!何言ってるのかな?」イラッ
新八 「とりあえず、落ち着いて下さい!!」
「で、何があったんですか!!」
銀時 「・・・・・・・・ってわけだ。」
新八 「そんな事があったんですか?そう言えば魔術師って噂で聞いた事があります。」
神楽 「魔術師って何アルか?」
新八 「それが僕も噂でしか聞いた事がないんだけど、攘夷戦争で泥沼化していた時、幕府が魔術師を雇ったとかなんとか?」
銀時 「・・・・・・・・・。」
(あの時の奴ら・・・・。)
上条 「先生、どうかしたんですか?さっきから様子がおかしいですよ?」
銀時 「いや、なんでもない・・・。」
すると禁書目録が光り出した。
上条 「インデックス!!」
神楽 「インディペンデンスデイ?何アルか?食べれるアルか?」
銀時 「インデックスな・・。あと食えないから・・・。」
禁書目録 「警告、第2章第6節、出血による生命量の流出で一定量を超えたため、強制的にヨハネのペンで目覚めます。」
新八 「銀さん・・・。これ何?」
神楽 「何か気持ち悪いアル・・・。」ゲローーー
銀時 「俺もよく分からねーが、何か怪しげな宗教やっているらしい・・。」
禁書目録 「現在の状態を維持すれば、ロンドンの国際標準時間に換算しておよそ15分後に私の体は必要最低限の生命力を失い、絶命します。」
「これから、私の指示に従って、適切な処置を施して頂ければ幸いです。」
上条 「先生、俺救急車呼んできます。」
上条は禁書目録の耳元でささやいた。
上条 「インデックス、何か俺にやれる事はないのか?」
禁書目録 「ありません。ここでおける最高の選択肢あなたがここから立ち去る事です。」
上条 「・・・・・・。」
禁書目録 「あなたがこの部屋にいれば、回復魔術が打ち消されてしまいます。」
上条 「・・・・・・。分かった・・・・・。」
上条は立ち上がり、銀時たちに言った。
上条 「すいません・・。この子の事頼みます・・。」
上条は外へ出て行った。
全員 「・・・・・・・。」
銀時 「ったく、世話の焼ける生徒を持つと苦労するな。おれも行って来るわ」
新八 「銀さん!!」
銀時 「いいか。こいつのいう事ちゃんと聞くんだぞ。」
「下手やらかしたら、こいつ死んじまうかもしれないからな」
神楽 「何かよく分からないけど、後は任せるネ!!」
銀時も上条の後を追って行った。
それを高いビルから1人の若い女性が眺めていた。
その女性はダメージジーンズを穿いており、腰に刀を差していた。
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