Muv-Luv GROUND High speed    作:健全太郎

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スピードに命を懸ける人がいた、人型の戦術機なるものを自在に操り、国の威信と誇りを掛けて戦う人がいた。
直井隼介はもとエースパイロットの息子として生まれるがまったく戦術機の世界には興味のなかったがある運び屋のせいで速さを求めるようになっていく。


知らない世界

熱気が渦巻く、観客の誰もが興奮し、雄たけびのような応援をする。

目の前に大型のスクリーン、そこに映っていたのは各国を代表して集まった戦術機と選りすぐりのエースパイロットだった。

 

 

直井隼介は父の仕事の手伝いをしていた。父の仕事とは研究員だった。山頂にレドームを設置し、山岳地帯でのレーダー波の干渉について研究をしている。地震が起きたとき、地形の変動を細かく分析するためである。隼介は山頂への物資輸送など行っていた。物資輸送にはもう古い軍の払い下げ戦術機を使っている。人型の重機として世の中に普及し始めた戦術機はすでに軍で世代が交代しても民間で使用され続けていた。

輸送にはF-4ファントムを使っていた。細かい作業のない輸送は第一世代機でも十分であった。

隼介の乗るファントムは兵装担架システムのところに輸送用コンテナを付けていた。

(今日の”物”は重いな)

積み荷がなんなのか知る由もない、だが興味もなかった。頭で考え事をしながらも隼介のファントムは山岳地帯を颯爽と駆けていった。

 

 

ある日、山頂に見慣れない戦術機がいた。

(なんだ?)

戦術機に興味のない隼介はそれがなんだかわからない。ファントムより洗練されたデザインの機体の目を奪われた。

「なんだ?坊主、俺のイーグルに惚れたのか?」

隼介はここでこの機体の名前がイーグルだと知った。人見知りの隼介は話しかけてきた相手の怖い顔に

「あ...すいません...」

委縮して誤ってしまう。

「ああ、いいっていいって。別に減るもんでもねえし」

その対応に隼介はほっとした。

「あのファントム、お前のか?さっき飛んできたろ」

強面のイーグルの男が訪ねてきた。隼介はのどに詰まる声を必死にだして答えた。

「ええ、そうですが...」

冷や汗が流れる。この男に何をされるのか、カツアゲでもされるのではないかと冷や冷やしていた。しかしそんなのは杞憂で終わった。

「お前か!すげえなあの機動といい、ランディングといい。ファントムをあそこまで使いこなすなんてやるじゃねえか!」

驚いた。いきなり強面を破顔させ褒められてしまった。何がなんだがわからない隼介は慌てる。隼介にとってはいつも道理に当たり前のことをやったにすぎないからだ。

「俺は霧島城生、運び屋だ。お前は?」

名乗られた、礼儀として返さないと、そう思った太郎は

「直井、直井隼介です」

名乗った。

「直井!?直井ってあの直井武雄の息子か何かか!?」

何を慌てているんだ、このひとは。そう思いながらも

「はぁ..。武雄は僕の父ですけど」

「なに!?じゃあこのファントムは..」

ファントムについているはがれかけたエンブレムを見ながら言った。

間髪入れずに返答が来たため驚き委縮してしまう。

「あの、父とはどんな関係で」

訪ねると

「知らないのかよ!?昔あのファントムで次世代機を圧倒していたんだぞ!すげえもんだった、彗星のごとく現れ、当時の民間最新鋭の不知火一型ですらこてんぱにしたんだからなぁ」

わけがわからなかった。圧倒?こてんぱ?父は戦術機で喧嘩でもしていたのかのだろうか。そんなことより父のことを語る霧島の話を聞いていると誇らしくなってくる。父がその話をしなかったことには疑問をもたなかった。

「そうだ、お前さっきの動きから察するにそうとうな腕だろう、どうだおれと勝負しないか?」

いきなりの勝負の持ちかけに隼介は慌てる

「いやいやいやっ、喧嘩とかいやですよ!」

首を懸命に横に振る

「はぁ?言ってんだ?やるのはレースだぞ?」

「へ?」

「よし、じゃあやるぞ。やり方はわかるか?先行後追いバトルでいこう、地元慣れしてるお前は後追いな」

いきなりのことに隼介の頭が追い付かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




初投稿です。
話を考えるのって大変ですね
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