Muv-Luv GROUND High speed 作:健全太郎
とか言ってみます
みなさんがあの秘密基地ガチガチの国が好きかどうかはわかりませんが僕は好きです
道路が滑走路になったり山の中に基地があったり、サンダーバードみたいですよね
アニメトータルイクリプスにもありましたね、山のなかから出撃する戦術機のシーン。ああゆうの大好きです
霧島はヘッドギアをつけて仕事を選んでいた。いきなり網膜の隅に表示していた運び屋のデータリンクが騒がしくなる、またなにかバトルでもしているのだろうだが別に珍しいことではないので気にせず作業を続ける。しかしその騒ぎ方が尋常でない。さすがに気になった霧島は拡大してみてみる。
「おおおぅ、さっそくデビューかい」
旧東北自動車道を征く戦術機から投稿されていた写真にはファントムとグリペンが写っていた。データリンク内には次々と実況が呟かれた。見るからに後ろを行くグリペンがファントムを追いかけているようだ。
(くそっ、なんだこのうっとうしい!)
隼介は後ろからついてくるグリペンを心の中で睨む。グリペンという名は伝説上の動物「グリフォン」のスウェーデン語表記である、まさに「グリフォン」の名に恥じない動きをしていた。
追随するグリペンは抜かせるタイミングを計るというより煽る動きをしているのは明らかだった。
(アフターバーナーで一気に引き離すか、いやスリップストリームに乗られているから無理だろうな)
隼介はこのグリペンを引き離せないと判断した。霧島のイーグルとバトルをしたような地形はここにはない、旧東北自動車道は戦術機が速度を落とさないよう直線でつくられている。そうとすれば隼介にできることは煽りに屈しないこと、あくまでも冷静を装うことでグリペンの流れの乗せられないようにすることだった。
《グリペンの動きやべえ!》
《直井のファントム、どうするのかな》
データリンクを騒がせる投稿はとどまるところを知らない。霧島は戦術機の動きに関する情報が上がってこないことからまだファントムが前にいると予想していた。
(しかし坊主には何もできないだろうな、伝説のファントムの復活は面白くない形でおわりそうだ)
いくら腕が立とうが直線では何もできない、いくらフットペダルを強く踏んでも機体の出力には限界がある。
(しかし後ろにいるグリペンは別だ、スリップストリームを利用すれば前に出れる。問題はこのグリペンがあいつかどうか、だな)
データリンク上でも気付き始めている人が増えてきたようだ、ただ直井武雄なら大丈夫だろう、それくらいは予想しているはず、といった結論がでてきていた。
(あのファントムが直井武雄じゃないことはまだそんなには広まっていない。くそっ、クラッシュは勘弁してくれよ)
霧島は自分が当事者ではないのにも関わらず冷や冷やしていた。
ファントムとグリペンは相変わらず互いの位置を変えずにいた。両機の少し離れた後方にはおっかけの戦術機がいる。
《いまだ動きなし》
実況をする後方の戦術機は複座式のF-14AN3マインドシーカーだ。突発的に始まったバトルを、しかもあの伝説のファントムがいることに胸を躍らせていた。
「こいつは直井の復活劇になるのか?」
後部座席にすわる観測士が言う。前を行く両機に動きがなさそうなので機体を少し加速させ近づける。
「あのグリペン、伝説のファントムと知って煽ってるのかな、そうだとしたらそうとう肝の座っている奴だよ」
前部座席に座る相方はグリペンをよく観察する。あれだけ細かく三次元的な動きができるのだから結構な腕の持ち主だとわかる。
マインドシーカーが両機に近づいた。機体のシルエットに光が当たり一時的に機体の柄を確認できた。
「なっ!あいつ当たり屋のグリペンだ!」
肩に死神を彷彿させるようなマークが見える。運び屋の世界ではある意味で有名な機体だった
《当たり屋のグリペン、確認》
手際よく簡潔にデータリンク内に伝え、すぐに目を両機に戻す。
そして局面は動きはじめた。
グリペンを示す光点が動く、煽りの動きから抜かす動きに変わったことは直感的にわかった。
(くる)
しかしわかっていても何もできない。隼介も何かしようとも思わなかった。スリップストリームから射出されるようにグリペンが飛び出す、ファントムの横をすり抜け前に出たかと思ったその瞬間、グリペンは機体を右に向ける。
(なんだ?)
左のロケットブースターから出るジェットの色が変わった、片側だけアフターバーナーを噴かしたようだ。片側のアフターバーナーの出力だけ機体を支える。巡行するために斜め下を向いていたグリペンのロケットブースターの右側がファントムの腰の右側に向く。そしてすぐに右側のロケットブースターもアフターバーナーを噴かした。
「なに!?」
ファントムの右側の腰がグリペンのロケットブースターに押され体勢を崩す。
(そんなのありかよ!?)
隼介は焦る、ファントムから機体のコントロールを失う。その隙にグリペンは遠ざかっていった。結局真意はわからなかった。
マインドシーカーに二人は隼介のファントムがクラッシュしないよう熟練の技によって立て直されたことに感服していた。
「すごいね、あそこから立て直すなんて」
普通の戦術機乗りならすぐさまクラッシュしていただろう。すぐにデータリンク内に情報を乗っける。
「さすが直井って感じだな」
しかしデータリンク内での反応は冷ややかであった。
《直井が当たり屋のグリペン相手にクラッシュしかけたってどうゆうことだよ》
確かに直井武雄が操るファントムならば予想できていただろう。
《確かに、おかしいな。腕でもなまっていたのか?》
《直井は中古にファントム売ったんじゃないの?》
さまざまな見解が寄せられてくる。しかしすべて的を外していた。
(危なかったな、心臓が止まりそうだったぜ)
霧島は安心していた。ファントムが神技的な立ち直りをしたことで直井隼介がただ物のパイロットではないと改めて実感した。
(しかしこの反応、あまりよろしくねぇな)
データリンク内の動きを見るに本当に直井武雄のファントムなのかどうか、という議論がされていた。このままいけば真相を確かめようとさまざまな動きをするだろう。
(穏便に済めばいいが運び屋の世界は甘くない)
強硬手段で調べてくるやつもいるだろう。
(坊主に忠告しておくか)
釜石のような運び屋が故無沙汰な地域にいても場所が特定されるのは時間の問題だろう。もし何かあってからでは遅い、もしかしたら直井武雄の猛強は信者が勢い余って手を出しかねないからだ。
(これから気をつけろよ坊主)
霧島が力になろうにも一人では非力だ、隼介自身で解決していく必要がある。霧島はそう思った。
執筆しているとき音楽を聴いているわけですが聞く音楽は毎回違います
というのもようつべの関連動画をおっかけていくからです
今日はやったことも名前も知らないエロゲソング聞いていました
ちなみに前回は軍歌とか聞いていましたね
明日は何も聞くのでしょうか
どうでもいいですが好きな軍歌はカチューシャです
ん?軍歌じゃないって?戦時流行歌だから似たようなもんでしょ
なおガルパンの影響です、カチューシャかわゆす