Muv-Luv GROUND High speed    作:健全太郎

8 / 10
始まりました、カプチーノ戦!でも雨は降ってません!


グリペンって単発じゃないですか、ファントム双発じゃないですか
戦術機って腰の左右にロケットブースターがあるじゃないですか
推力計算どうしよか悩みました

この世界ではエンジンひとつの推力で計算します
ファントムは双発ですが推力計算時は一つ分で計算します。
そのかわりアフターバーナー効果は二倍にでもしときますね


復讐 後編

釜石の港にある駐機所に続々と戦術機が集まる。近くのヘリポートにも同じように多くのヘリコプターが来ていた。町の人はなんだなんだと騒ぎ立てていた。

 

 

「なぁ、今日は祭りでもあるのか?」

若干岩手の方言をなまりを混ぜながら地元の漁師が聞いた。

「ここで今日伝説が始まるんですよ」

名もわからない男が答える。

「ほー。そうかいな」

漁師は興味なさげに答えた。その漁師とは逆に集まってくる人たちは歴史が動く瞬間を見ようと期待をした目をしていた。

隼介と死神のバトルは夜だというのにすでに釜石は賑わいを見していた。

「こんなに集まるとはな、期待以上だぜ」

霧島は市場にある飲食店で海鮮丼を口にかき込みながら言った。

「そうかい?伝説と死神なんだからこんくらい来るんじゃないかな」

前に座り同じく海鮮丼を食していた杉浦は言う。この二人は隼介を仲介し知り合いとなりこうして仲良くなった。

「俺が前来たときは田舎って感じだったのにまるで観光地みたいだ」

きっと釜石市は町おこしになるだろう。

「ここは聖地みたいになるだろうね、ここの市長さん喜んでいるだろうな」

二人はもう仕事はない。ここまで来たら後は隼介を信じるだけだった。

 

 

(すごい人だ)

隼介は地元にこんなに人がいることはないため驚いていた。

(俺と死神のバトルを見るためだけにこんなに来たのか)

改めて父の伝説がもつ圧力を感じていた。

バトルの開始は日が暮れてから、それまでは何もすることがない。

(やるとするならばコンディションを整えるくらいか)

隼介は強張ることもなく落ち着いていた。

 

 

マインドシーカーの二人はすでに最終コーナーの外側に陣取っていた。バトルの形式もわからないから機体の性能を見ても勝負の結果にヤマを張ることができない。もし両者の実力が近ければ勝負は最後にもつれ込むと思いここを陣取った。

「ねぇやっぱり早かったんじゃ?」

前部の観測士は言った。時計はまだ2時を示していた。

「港のあの人の数、見たろ。先にいいとことっとかないと取られちまうからな」

後部の相方はデータリンクを眺めながら言った。データリンク内でもお祭り状態になっていた。

「ギャラリーはまだ増えそうだ」

このバトルが世間で取れ程注目されているかがよくわかった。自分でも直接見たことのない伝説の姿、とても楽しみにしていた。

 

 

刻限は迫っていた。隼介はファントムに火を入れる。これから港に向かいそこで死神を待つ。死神は今回の騒動にもなんも反応を示していない、来るかどうか確証はないが来ると信じて待つしかない。もしこなくても伝説のファントムはもういない、武雄は引退したことをギャラリーに伝えることにしていた。

エンジンが温まったので機体を立ち上げロケットブースターを点火させた。ゆっくりと高度を上げ港へと進路をとった。

戦術機駐機所はすでにギャラリーの機体で埋まっていると霧島から聞いた。なので埠頭に機体降ろす。少しくらい離れていてもギャラリーは追いかけてきてくれた。あっという間に機体の四方は人だらけになるが機体からはある程度離れていた。

(こんなにいるのか)

もうコース上で待機している人もいるはず、それをも合わせるともっと多い。

(こんだけいれば十分だ、あとは死神が来れば)

機体の中で死神を待つ。約束の時間まで30分、隼介には今までで一番長い30分に感じられた。

 

 

 

約束の時間まで残り数分、隼介は冷や汗でシャツが濡れていた。昼間は落ち着いていたのに今は緊張している。今までにない空気の中で一人、緊張しないはずがない。

(くそっ、早く来いってんだよ)

やっぱり死神は来ないんじゃないのか。隼介を焦らせる。頭の中が白くなっていく。

「おい!来たぞ!」

ギャラリーが騒ぎ出した、同時に隼介の機体の前から離れていく。

隼介は顔を上げた、機体のカメラを四方に巡らせ探す。音は海の方から聞こえてきた。水面を這うように安定した姿勢でこちらに向かってくる。

(きたっ!)

隼介はかつての集中力を戻した。口角が上がる。

死神と思しきグリペンはファントムの目の前に立った。双方の管制ユニットが開く。

「なっ...」

「おいどうゆうことだよ...」

ギャラリーの目は皆ファントムの管制ユニットに向いていた。それもそのはず、そこにいるのはまだ若い青年だったからだ。何年も前に伝説を残すにしては若すぎる。死神も驚いていた。

 

 

「はぁ!?なんだよこれ!」

最終コーナーにいた二人も驚く。港からの有志による中継を見ていた。

「これが伝説の...?そんなばかな」

調べでは中年のがたいのいい人のはず、しかしそこにいたのは若く、やせた青年なのだから混乱する。

「どうゆうこと!これは直井じゃないよ!」

しかしファントムの中から出てきたのは間違いなくこいつ、やっぱり直井は引退して中古をして売り払ったのか。そう結論付けた。

「まって!なにか言おうとしてる」

ファントムの青年は機体のついたスピーカーを使い何か言おうとしていた。

『お集りのみなさん、こんばんは。自分は直井隼介、伝説のファントム直井武雄の息子です』

顔が固まる。ほんとに息子ならば話はつながる。あのファントムといい、腕前といい

『みなさんがしっている伝説のファントム直井武雄は引退しました。いまこのファントムを使っているのは自分です』

ギャラリーの誰しもが言葉を失っていた。死神も同様である。

『今日この場を作ったのはこのことを伝えるため、そして不当なバトルに巻き込んできた死神にリベンジマッチを申し込むためです』

少しの間をあけてからギャラリーは沸き立った。

 

 

隼介は落ち着いていた。死神を前にしても、大勢のギャラリーに囲まれても臆していない。

(よし、いいぞ)

「死神、おれとバトルしろ!」

この状況であれば死神も逃げにくいだろう、それに死神は顔をギャラリーに晒している。

「...」

死神はただじっと隼介の顔を見ていた。そして口が開く。

「ルールは、どこでやる」

乗ってきた。

「場所はここ、甲子川と岩倉山のコース、往復だ。ルールはスプリングバトル、先にゴールしたら勝ちだ」

簡潔に伝える。

「わかった。おれは皆川敦、やるぞ」

死神の皆川敦はコネクトシートに座り管制ユニットを機体に戻した。早速始めるつもりだ。

隼介も準備した。

 

 

「ここまでは予定通りだね」

霧島と杉浦の二人は山頂に来ていた。折り返し地点となる岩倉山山頂にポールを設置するためだ。すでに設置は終わっている。ギャラリーも増えてきた。

「たのむぜ坊主、ここまでやったんだから勝ってもらわないとな」

 

 

スタート地点となる甲子川下流の中州にファントムとグリペンが並んだ。

「時計を合わせろ、次の秒数が00になったらスタートだ」

バトル開始まで残り20秒ほど、あたりは静まり返る。

5,4,3,2,1...両機が一気にロケットブースターを噴かす。始まった。

 

 

 

始めは少しの直線、そして左へ大きくカーブする。はじめの直線で出力では負けるものの軽量なグリペンが加速力で勝り前をとる。そして大きく左へカーブ、この時点でグリペン先行ファントム後行の形ができた。

隼介にとって後行はあまり望ましいものではなかった。一度前に出られてブースターで姿勢を崩してくるかもしれないからだ。機体は加速するときに一番体勢を崩しやすい、隼介のファントムは攻めることが難しくなってしまった。

 

 

マインドシーカーの二人は目の前を通る両機を見た。傍から見ればファントムがグリペンに機体寄せができていないように見える。機体寄せというのは前を行く機体にプレッシャーを与えることである。ギリギリまで機体を寄せるのは難しいがプレッシャーは与えておけば後々に響いてくる。その機体寄せができてない時点でグリペンが勝つと予想をした。

「ファントム、そこまでできない奴みたいだね」

「...まだ始まったばっかりだ、勝負は最後までわからないもんだ」

マインドシーカーの一人はファントムの動きに疑問を感じていた、機体寄せをする腕がないんじゃなくてできないんじゃないかと、気持ちがそうさせないのではないかと。コントロールを失いバランスを崩した機体を立て直した腕があるのだからきっと別の理由があるのでは?と考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




わたくし、フランカーシリーズを並べて上から見たときカナードと塗装デザイン以外で見分けがつきません
上から見たときどこで見分ければいいんですか、教えて詳しい人!
ファルクラムも小さい以外見分けつきません

戦闘機の話ね




次回決着つきます(たぶん)
バトルもこれ含めてあと三回で終わる予定です
ストーリー考えるよりバトルの内容考える方が大変なんです
頭文字Dと湾岸みなおして勉強してきます
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