Muv-Luv GROUND High speed    作:健全太郎

9 / 10
すっかり間が空いてしまいました。ごめんなさい
何をしていたかっていうとガルパン見てたりWRC(世界のラリー、車ね)見てたりガルパン見てたりガルパン見てたり
あとばらかもん読んでたりTE読み直したりまあ忙しかったんですよええはい


グリペン戦いいぞ—これ


極限

近づきたくても近づけない、機体を寄せたほうがいいのはわかっている。しかし腕が動いてくれない。理由はわかっている、あの旧東北自動車道の出来事だ。またやられると思うと体が竦む。

(前に出なればっ)

直にコーナーを抜ける、恐怖心をカバーしつつ前出るなら直線での機体の出力性能の差で決める。グリペンよりファントムのほうがエンジン出力で勝っていることは事前に霧島から聞いていた。空力性能で負けているから立ち上がり加速で負けることはわかっていた、カーブではファントムが不利なのはファントムを手足のように扱う隼介には面白くないことだった。しかし勝つためには性能の差を利用するしかなかった。

直線に入る、これから上流に向かうにつれコースの幅は狭くなり抜かすのは難しくなる、前に出るなら今しかない、そう判断した隼介はグリペンから機体を横に滑らせた、前から見れば二つの機体が横に並んで見えるだろう。アフターバーナーを点火させ加速を始める。グリペンに動きはない。ファントムがグリペンの脇をすり抜けたそのときグリペンはアフターバーナーを点火させた。

(動いた!)

ファントムのスリップストリームに入る。ファントムが前を行き、そのすぐに後ろにグリペンがついた。単純な出力勝負ならファントムはどんどん差を開いていっただろう。しかし皆川はわかっていた。そこで引き離されないようにファントムの機体を利用し後ろについたということだ。

(なっ、引き離せない!?)

このままいけば次のカーブがくる、そうすればまたグリペンが前をでるだろう。しかし事態はそう楽ではなかった。直線からカーブにつながると思っていた皆川はコースの形が変わったことに気付いたのは前のファントムを機動が左右に振れ始めてからだった。ファントムの陰にいたグリペンは前の状況を知るとこができない。甲子川の中流、わずかに左右に曲がる蛇行区間、慣れている隼介は見事な機体裁きで大きな減速をすることもなく突破していく。対し前が見えない皆川は突然の蛇行に対処できない。機体間が開いていく。

 

 

「グリペン、おいていかれたね」

マインドシーカーの機体を起こし山間を跳躍、二機を観察していた。

「コースの慣れが出たのか?いや」

後部座席から身を少し乗り出しながら言った。

「おそらくそれだけじゃないだろうな、後ろにしっかりついていたグリペンは目を見えなかった、それにここで単純な機体性能の差がでたのだろう」

冷静に分析していく。

(すごいなあのファントム、おそろしい熟練度だ)

ファントムの動きに見とれていた。

 

 

中流で開いた差は上流のS字カーブでは取り返せなかった。さきに山頂についたファントムは霧島と杉浦が見つめる中確実にターンをし、山を下り始める。

グリペンも遅れてきた、すかさずターンをする。

「結構差がついたな、予想以上だ」

霧島が言った。

「これくらいの差は巻き返せるだろう、このコースには最後にカーブがあるだろう?そこに入る時点で後ろにつかれたら負けだよ」

杉浦は冷静な分析をした。

「この差を維持しなきゃならないってことか?」

霧島は訪ねる。上りでこの差がついたからといって下りでさらに広がるわけではないだろう。そう顔に書いてある。

「この以上必要かもしれない。今の差はこの先の桜山の左カーブとその先のS字カーブで埋まると思う。だから中流の蛇行区間と直線区間で差をつけなくてはならない、差をつけられなければ...」

杉浦は最後まで言わなかったが何を言わんとしているか霧島はわかった。

 

 

(やっぱり近づいてくるか...!)

隼介は後ろから迫ってくる皆川のグリペンの威圧をひしひしと感じていた。カーブを曲がるごとに差は縮まることはわかっていたこと、しかし抜かされるかもしれないというプレッシャーが自分を焦らせる。

S字カーブが近づいてきた、隼介お得意のOUT・IN・INに対しOUT・IN・OUTの曲がり方を見せるグリペンは明らかに霧島のイーグルのそれより速い。

一つ目のカーブで後ろにつかれ、二つ目のカーブでいよいよ前に出られた。

(しまった!)

その空力性能から外側から抜いても前に出れるだけの加速力を持つグリペンは外から見れば簡単に抜き去ったように見えるだろう。

蛇行区間で前に出られては熟練の域に達したコースの慣れも、エンジン出力の差もろくに生かせない。細かいカーブの連続とはOUT側だった位置にいれば次にはIN側にいる、IN側にいればOUT側にいるということになる。そして加速力に加え細かいロケットブースター制御のできる、言い換えれば後ろの機体にブースターの噴出力分のエネルギーを当てる腕をもつ皆川を抜かすことなど隼介にはできないことだ。

(次抜かせるのは直線区間、そこでどれだけ差をつけれるか)

グリペンの機体の身軽さとファントムを操る隼介の熟練度は蛇行区間では互角の勝負を見せた。

そして直線区間。隼介はすかさずアフターバーナーを点火、グリペンは上り同様にファントムが前に出てから点火しスリップストリームに乗ろうとする。

(二度もやらせるか!)

ファントムは何もない空間のカーブがあるような動きをする、ファントムが斜め右前に向かって加速をした。それにしたがってスリップストリームの空間がグリペンがいた位置からずれる。その一瞬の動きがグリペンを大気の壁が邪魔をした。

このときからファントムとグリペンの間が開く。この直線でどれだけの差がつけれるか、差がつけばつくほどファントムの勝ちは近づいてくる。

(もっと、もっとだ!)

機体の出力が上がるわけでもないのフットペダルを押す力、操縦桿を握る力が強くなる。

(ぎりぎりまで加速を...!)

次の右ターンをアフターバーナーを噴かしたままではクラッシュする、どこで巡行推進に変えるか。つまりコースの見極めと風、自分とのチキンレースになった。

 

 

「ファントム、勝てるかな」

焦るように言う、ファントムの動きに魅了された二人の心はすでに隼介を応援していた。

後部にいるパイロットは言う。

「差がつけば勝つ、つかなければ負ける。簡単だ」

そう言えば簡単ではある、しかしあのファントムの中で苦痛を感じているか、同じパイロットとして理解はできているつもりだった。

「今は夜だ、風は陸から海に吹いている。グリペンよりも大きいファントムの後押しをするだろう」

自分を安心させるためにも言う。しかしそんな言葉は自身の心を落ち着けるには何の役にも立っていなかった。

「アフターバーナーを噴かしたままあれだけのカーブを曲がることってできるの?」

前から質問がきた。

「できなくはない。しかしただ第一世代機、しかも半端な出力のエンジンでは無理だ。むろんさらに出力の低いグリペンはもっと無理だ」

「ふーん」

何か考えるようなしぐさを見せながらうなづいていた。

「もうすぐ最後のカーブだ」

ファントムがアフターバーナーを切るのはそろそろだ。しかしそんな様子はいられない。

「おいおい、まさか...」

本当に噴かしたままいくのか?という言葉は出てこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 




終わりませんでした
次終わるんで許してくださいなんでもしますk(ry

後次回おかあさん以外の女性がでるかもしれません、いや出ていたというべきか...
もしかしたらでないかもわかりません


しかし最近ほんと忙しくて
自分ボーイスカウトやってるんですけど年末は仕事が多くて多くて
いろんな人に忘年会も誘われるしさあ大変、なおクリスマスは予定がない模様

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