落第騎士の英雄譚 ~守り人のために~   作:ローニエ

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はじめましてローニエと申します!

他の作品も書いているので不定期になるとは思いますが、応援よろしくお願いします!


出会い

 

「え~ん、お父さん~お母さん~」

 

ある冬の日の夕方、一人の少年が泣き歩いていた。

そんな少年に近くを歩いていた彼女は声をかける。

 

「どうかしましたか?迷子?」

 

彼女は優しく少年に話しかける。

しかし、少年は一度こちらを見て首を振る。

 

「では、どうしたのですか?このような時間にあなた一人で」

 

彼女は少年にそう尋ねるが、少年は答えない。

 

「泣いていたのではわかりませんよ。男の子なんだから、しっかり話さないとだめですよ」

 

「ぐすっ、ぐすっ…お父さんとお母さんが殺されちゃったんだ」

 

彼女の問いに、泣きながらも答える少年。

そして、彼女はその少年の答えに驚愕する。

 

「あなたは大丈夫だったんですか?」

 

「うん…グスッ…僕だけを逃がしてくれたんだ…」

 

徐々に泣き止んできた少年はそう告げる。

 

「そうですか…あなたの両親は立派ですね」

 

少年の言葉に彼女は優しく告げる。

 

「うん…でも僕はお父さんたちが殺されるとき何もできなかった…」

 

少年は彼女の言葉に一瞬笑顔を見せるが、すぐに悲しそうな顔に戻る。

少年は悔いているのだ。

自分が両親を守れなかったことに。

自分に力がなかったことに…。

そんな少年を見た彼女は、少年へと尋ねる。

 

「あなたは力がほしいのですか?」

 

彼女の言葉に少しおどろく少年だったが、すぐに頷く。

 

「うん…僕は力がほしい。大切な人を守れるように…もう二度と後悔しないために…」

 

そう力強く宣言する少年に彼女は思った。

この子の力になってあげたい、と。

そして彼女は少年に告げる。

 

「なら私が教えましょう」

 

「えっ?」

 

彼女の言うことが理解できないのか少年は聞き返す。

 

「私があなたを鍛えると言ったんです」

 

力強く少年へと告げる彼女。

 

「でもお姉ちゃん、僕を鍛えられるほど強いの?」

 

少年は彼女をじっくりと見た後そう告げる。

しかし、そう思うのも無理もないだろう。

彼女の見た目はとても強者とは見えないから。

しかし、彼女はそんな少年に告げる。

 

「失礼ですね。これでも私は強いんですよ?…それよりどうしますか?私の教えを受けますか?」

 

少年の言葉に顔を膨らませる彼女だったが、最後には真面目な顔になり少年へと問いかける。

 

「う~ん…じゃあお願いするよ!お姉ちゃんの強さが本当かどうかはわからないけど、どんなことでも教えてくれるなら嬉しいし!」

 

少し悩む少年だったが、案外簡単に決めてしまった。

しかし、まだ自分の実力を疑っている少年に、彼女は少し苦笑いしてしまう。

 

「わかりました。これからよろしくお願いします…えっと…」

 

「翔人!僕の名前は斎藤翔人だよ!」

 

「そうですか。ではよろしくお願いしますね、翔人」

 

「うん!ところでお姉ちゃんの名前は?」

 

「そういえばまだ言ってませんでしたね。私の名前はエーデルワイスです」

 

「えーでる、わいす?長くて覚えずらいよ…」

 

「そんなに長いわけではないと思いますが…しかし、長いなら別の名で呼んでも構いませんよ?」

 

少年の言葉に、またしても苦笑いするエーデルワイス。

しかし、翔人はエーデルワイスの告げたことを真剣に考える。

そして30秒くらい過ぎた後、翔人は告げた。

 

「じゃあ師匠!」

 

「え?」

 

「僕はえーでるわいすのこと、師匠って呼ぶよ!鍛えてくれるわけだし丁度いいと思って」

 

「師匠…ですか。まぁ悪くはないですね」

 

翔人の言葉に、少し微笑みながら告げるエーデルワイス。

 

「では翔人、早速修業しますよ。私についてきてください」

 

「分かったよ、師匠!」

 

 

 

 

これが後に”流星の剣帝”と呼ばれることになる斎藤翔人と、世界最強の剣士エーデルワイスの出会いであった。

 





序章なので短めです
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