ハイスクールD×D~チンピラ匙くんが行く~   作:シグマ強攻型

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今回はちょっとクオリティ低い。

やっぱオリジナル要素を入れいると色々難しい。プロの作家さんとかハーメルンにいる二次作家さんとかスゲェわ


第4話

 

 

「まぁよ? 一応、俺らは追われている側だからね? そりゃあ逃げようとするけどさ? だからって反撃しちゃダメって理由はないよね~? ていうかさー? 色々と爪甘いよね~?」

「フリード! イリナを離せよ!」

「え~? なぁにぃ? 聞こえな~い」

 

 

焼肉屋を出た直後、目の前の匙が掻き消えた。それに驚いていると次の瞬間にはイリナがフリードに捕まっている。一瞬の出来事に一誠たちは動くどころか反応すらできなかった。フリードは『幻惑の聖剣』を使い奇襲を仕掛けたのだ。

 

 

「そりゃあ俺だってあのヴリトラ使いとは殺し合いはしたいよ? でもね? やっぱりお仕事をしっかりして気持ちのいい汗をかいてから趣味に手を付けたほうが気持ちよさも倍じゃん?」

 

 

イリナを後ろから現れたエクソシストに渡すと、そのまま駒王学園に向かうように支持を出すと一誠たちを呆れた顔で馬鹿にする。

 

 

「なんつーかさ? 足りないよねぇ? 危機感がさ?」

「なんだって?」

「赤龍帝くん。君たちが理解できているか分からないけどさぁ、聖剣をバチカンから奪った連中が悪魔の管理する土地に入り込むっていうのはヤバイことなのよ。あのハゲチャビンやそのシンパの連中は気づいていないのか、聖剣しか頭にないからハナから考えていないかは知らないけど」

 

 

フリードはタバコを懐から取り出すと火を点けて煙を肺に入れる。すぐに動かなければならないのは一誠たちにも理解できるのだが、動けない。動きたくても動けない。

 

 

「あ。動けないのはただ単に俺っちがばら撒いた麻痺毒のせいだから。多分、後五分位で動けるようになるんじゃね? 聖剣は今融合進化させているからさ。それまで俺っちとお話しようぜ? どこまで話したっけか」

 

 

フリードはタバコを携帯灰皿に入れると缶コーヒーを取り出す。一誠たちに飲むか?と聞くが「あ、動けないから飲めないか。ごめんなちゃい」とおどける。

 

 

「え~っと……あぁ。危機感足りないって話だな。そっちは聖剣を取り返したいんだけど、逆に俺らも聖剣を揃えたいわけよ。だから、駒王入りしたエクソシストを皆殺しにして聖剣を探したんだけど、本物はゼノヴィアたちが持っていたと」

 

 

バチカンを襲撃して保管されていた聖剣を奪取したということは、言い換えれば単独でもバチカンの結界を突破できる可能性があるという事。そして襲撃犯を逃して目的を達成させたとなれば、天使勢力全てとは言わないが少なくとも人間界における天界の衰退を意味する。

 

 

「だから教会は情報統制とすぐに動かせる戦力で上位の実力者の連中を派遣したわけ。特にハゲチャビンの妄想が実現したら色々とまずいからなぁ。なんせ清廉潔白を謳う天使様たちの部下が守るべきはずの子どもたちを生け贄にしていたなんて知られれば、ね?」

「……聖剣計画、か」

「あれ? そこの……イケメンくんは知ってんのかい?」

「僕がその計画の生き残りだ」

「あんれま。そりゃあ……あぁ。だからあの時殺気立ってたわけね。まぁいいんじゃね? ハゲチャビンを殺したいほど憎んでいる。聖剣を壊したいほど憎んでいる。結構結構」

 

 

フリードは木場に向けて拍手を送る。そして、一息つくと指を鳴らした。その瞬間、一誠たちの体は動くようになり体勢を崩してしまうがすぐに立ち上がりフリードを見る。

 

 

「ん? 何してんの? 早く駒王学園に行かなくていいのかな? 多分、聖剣を統合している最中じゃね? はよ行かんとまずいことになるでよ?」

「何が目的だテメェ!」

「え~? それ聞いちゃう~? 赤龍帝くん駄目だぞ? 速い男はモテないぞ? 特に女を喜ばせたいならどこかの堕天使早漏---おk。今のオフレコな? 女を喜ばせたいなら速いのはダメダメ。だからって遅いのも駄目だけどね。うん。俺何が言いたいんだろうね? まぁいいか。俺の目的なんざハナから変わっちゃいない」

 

 

フリードはそう言うと、右手にオートマチック型の銃を取り出した。その銃は無骨でありながら装飾が施されており、全体から禍々しいオーラが噴き出している。

 

 

「俺の目的は滅尽滅相。殺して殺して殺して殺しまくる。雑魚なんざ殺したところで意味が無い。一々、アリを踏み殺して興奮することはないからな。だからよ?」

 

 

そして、その銃口を一誠に向け---。

 

 

「強くなってくれよ? 今んとこ俺が興奮できるのはヴリトラ使いだけだからなぁ」

 

 

轟音が鳴り響き、一誠たちが思わず身をすくめるが何もない。フリードがいたところにはへのへのもへじが書かれた人形が置かれていた。

 

 

「え……え?」

「駒王学園だ。急ぐぞ!」

 

 

すでに走りだしていたゼノヴィアを追う形で一誠たちも動き始める。

 

 

「なんか最近いいとこないな俺!」

 

 

一誠が走りながら叫ぶが、それに答えるものはいない。少し遠くに見える駒王学園からただならぬオーラが見える。

 

 

「あれは!?」

「多分……結界だと思う。そういえば、匙くんはどうすれば!」

「ヴリトラ使いは強いのだろう!? 少なくとも死んではいないはずだ!」

「部長いわくあの人は現時点で私達全員を一人で相手取る事ができるらしいです……気に入らないですけど」

 

 

子猫は顔をしかめてつぶやく。まぁ、誰だって自分たちより強いと言われれば嫌な気持ちになるだろう。しかもそれを自分たちの王から聞かされれば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッハァ! なかなかいいチームワークじゃん!」

「うるっさいのよ! 翼紗! 一緒にいくわよ!」

「ああ!」

 

 

駒王学園の校庭では聖剣の統合を開始しているバルパー一派と異変を感じたシトリー眷属とリアス、朱乃が戦闘を行っていた。

 

 

「そうそう。弱い奴らは弱い奴ら並みに知恵絞って来いよ! じゃねぇと殺しがいがねぇからよぉ!」

「バカにしてぇ!」

 

 

バルパーたちは聖剣の統合を急いでおり、それをなんとか阻止しようとしているソーナたち。しかし、フリード一人に攻め切れない。フリードが巡や由良たちに攻撃を仕掛けている間に仁村やリアスや朱乃が妨害のために進もうとすれば、銃弾が降り注ぎ行く手を阻む。銃弾を気にせず進もうとすれば、いつの間にか目の前にフリードが現れて三人を蹴り飛ばす。

 

 

「……まずいですね。あのフリード一人にこの体たらくは」

「お嬢様。情けないことですが元士郎がいないと私たちは……」

「決定力不足、か」

「部長! すいません遅れました!」

 

 

ソーナは後方より援護をしつつ戦況の把握を行っているが、どうしてもフリード一人にいいようにされている。フリードが単純に戦い慣れているというのもあるが、匙がいないことがこの状況を招いていた。

 

 

「(兵藤くんたちが合流。これで状況が変わるかしら? って---)」

「あ、あの兵藤くん。元ちゃんは!?」

「えっと生徒会の。その、匙は分断されて今どこにいるか分かんないんだ」

 

 

桃の問いに苦い顔で答える一誠。匙の状況が分からず心配なのは自分とて同じ。

 

 

「あ~。ヴリトラ使いはアレだ。今頃コカビエルの旦那とバトってんだろうよ」

「コカビエルと、ですか」

 

 

ソーナはフリードの言葉を反芻するように目を閉じ、すぐに目を開けた。

 

 

「(元士郎。貴方は必ず生きて返ってくる。なら私達がすることは---)」

「お嬢様!」

「リアス、それとゼノヴィアさん。聖剣の方は任せるわ。私たちはフリードを足止めする」

「ソーナ……大丈夫なの?」

「ええ。私たちは元士郎がいなければ決定力不足と言われるだろうけど……そもそも私達の戦い方は……巴柄、翼紗、留流子、憐耶、桃! あなた達はフリードを何とかして抑えこみなさい! 椿姫、私の守りを任せます」

「「「「「「御意!」」」」」」

 

 

ソーナは眷属たちに命令を下すと、再び目を閉じ大きく息を吐く。自分はそもそも姉の様に最前線で戦うほど単体の力は強くない。典型的な後方で指揮をとるタイプ。そして、匙以外の眷属たちははっきり言って弱い。親友のリアスの眷属と比べれば見劣りする。だが、それでいい。

 

 

「おっとぉ!? なんか知らんけど動きが良くなったって---うっひょお!」

「留流子、援護お願い!」

「はいです! そりゃあ!」

 

 

フリードはエクソシストが使う剣と銃で応戦しているが、先程までと違いバルパーたちに向かうリアスたちを妨害できなくなってきている。

 

 

「(連携が取れすぎている。パズス)」

『(あの王様から眷属に念話かなんかで逐次指示が飛んでやがる。確かシトリー家は水系の魔法だかに特化していた。空気中の水分を媒介に戦場を広範囲で知覚、そして水を通して眷属たちに指示を飛ばしてやがる)』

 

 

フリードは連続して斬りかかる巡へ刃を向けるが、すぐに桃より魔力弾が放たれ回避する。ならばと銃口を桃に向けると翼紗と留流子が同時に攻撃を仕掛けてそちらの対処をしなければならなくなる。憐耶は巴柄の常に背後に周り巴柄の死角から放たれるフリードの攻撃を弾いている。

 

 

「チッ……そらよ!」

「お嬢様はやらせません」

 

 

ソーナを狙って引き金を引いてもソーナの前に立つ椿姫の神器により跳ね返され、それを留流子が脚で軌道を変えてフリードに放つ。

 

 

「やりづれぇ!」

 

 

フリードは毒づくがその内心は恍惚に満ちていた。自身よりも弱いものが策を講じて自分に向かってくる。それが何よりも興奮するのだ。強いやつと殺し合いをするのが何よりも好きだが、こうやって必死に自分にすがりついてくる連中を殺すのも好き。後ろを振り向くと何やらお涙頂戴な事をやっているのが見える。聖剣計画で犠牲になった連中の魂が何やらごちゃごちゃ言っている。自分からすればどうでもいいことだが、グレモリー眷属にとってはそうではないのだろう。それに何やら『騎士』の神器が禁手化したようで使いこなせるようになれば面白そうだと思っていたが---

 

「まぁあのハゲチャビンの計画もそろそろ終わりそうだし---そろそろ決めるかってあのハゲ!」

 

 

バルパーに異変を感じたのかフリードは迫ってくる翼紗に向けて剣を矢のように投げると銃口をバルパーに向ける。しかし、それは巴柄により銃が切り落とされたことで無駄足となる。

 

 

「おかしい。いくら禁手化がその使い手本人の精神で変わるとはいえ聖と魔が両立するはずがない。いや待て……バランスが崩れている? そうなればアーシア・アルジェントの神器で悪魔が治癒できるのも説明がつく。クックックッハッハハハハハハ! そうかあの戦争で死んだのは魔王たちだけではない神も死んでいた! だからこそ聖と魔のバランスが「バルパー。それ以上は人の子たちには不要だ」」

 

 

バルパーが発狂したように叫ぶ声は、虚空から現れたコカビエルの槍によりバルパーの命ごと掻き消された。

 

 

「……間に合わなかった、か」

「悪ぃ旦那」

「いや、お前のせいではない」

 

 

コカビエルの元へと跳躍したフリードは頭を下げるが、コカビエルは気にするなと苦笑し、その顔をゼノヴィアやアーシアに向ける。

 

 

「神が死んだなど……信じられるか!」

「主がいないなら……私たちに与えられる愛は---」

 

 

バルパーが発狂したように叫んだからだろう。ゼノヴィアは必死に否定し、アーシアも同様だ。だが、コカビエルの顔を見て何かを悟ったのだろう。すぐにその場にへたり込んだ。

 

 

「お前たちのように信心深い者やこの場にいる若き者たちに告げるのは酷だろう。だがいずれは『必ず知る者たち』だ。聖書の神はかつての戦争でその生命を落としている。これは各勢力のトップが知る事実だ。リアス・グレモリーやソーナ・シトリーは後でサーゼクスやセラフォルーに聞くといい」

 

 

そしてコカビエルは指を鳴らす。すると再び空間に穴が開き、そこから全身を貫かれたのだろう。文字通り血まみれの匙がソーナたちの横に落ちてきた。さらに地面には幾つもの魔法陣が現れ、そこからは三つ首を持つ魔獣『ケルベロス』が現れた。

 

 

「元士郎!」

「ヴリトラ使い……歳の割になかなかの強さだった。いい眷属を持っているなソーナ・シトリー」

 

 

意識を失っている匙をソーナが抱きかかえ、その姿を隠すように巴柄たちが構える。コカビエルはその姿を眩しいものを見るように目を細める。

 

 

「やはり……種族関係なく美しいものだな。心より信頼しあう者達の生き様とは素晴らしい」

「……元士郎きゅんをこんなにしたんだから……せめて切り傷くらいはやってやる」

「こんな時でもきゅん呼びってどうなのって言いたいけど同感」

「私が言えた義理じゃないですが……匙を傷つけたのです。一矢くらいは報います」

 

 

憐耶の発言に苦笑しつつも巴柄は日本刀を構える。自分では敵わないことは分かりきっているが、それでも納得出来ない。自身を睨みつけるソーナたちにコカビエルは笑みを深くする。

 

 

 

「さて、では……はじめようか。絶望や絶句しているところで悪いが……これもまた人が、そしてお前たち若き者が乗り越えるべき壁だ。さあ……全力で来い。さもなくばこの街が地図から消えるだけだ」

「ま、俺のお仕事はこっからが本番。ヴリトラ使いは……まぁ、今は放っておこうかね。パズス、行くぞ」

『クカカカカカ。ヴリトラやドライグと話せんのは惜しいが『ふん。相変わらずの戦闘狂か』お? 起きていたか』

 

 

一誠の左腕から聞こえる声。その声にパズスは嬉しそうに---。

 

 

「フリード。お前の仕事はこの時点で終わっている。付き合う必要はない」

「ハッハァ! 寂しいこと言うなよ旦那ァ! 俺っちは滅尽滅相を果たせればそれでオールオッケーだけど、アンタのことは嫌いじゃないからな。サービスでつきあってやんよ!」

『貴様に就いていたほうが殺し合いはできそうだからな!」

 

 

その叫びと共にフリードがパズスと呼んだ装飾銃はフリードの背後に大量の拳銃を呼び出す。

 

 

「んじゃあ……開戦の狼煙だ! 派手に行こうじゃないの!」

 

 

そしてそれら全ては一糸乱れずに銃口を一誠たちとソーナたちに向ける。

 

 

「木場!」

「ああ! 聖魔剣よ!」

「椿姫!」

「御意!」

 

 

一誠と木場は未だ動けないアーシアやゼノヴィアを抱えリアスたちの前に跳び、木場が創りだした一誠たちが隠れられるほどの大剣の裏で衝撃に備える。ソーナたちは一箇所にかたまり全員が椿姫に魔力を流す。匙はしっかりとソーナと桃で抱きかかえる。

 

 

「トリガアァァァァァァハッピィィィィィィィ!」

 

 

それぞれの準備が整ったのを見計らったように数えきれないほどの銃声が響いた。銃弾の豪雨の中でそれぞれが耐える。リアスたちは大剣に、ソーナたちは椿姫に魔力を流して只管耐える。その中で微かに匙の指が動いた。




ソーナさんは完全に指揮特化。シトリー眷属の戦闘はいずれしっかり書きたいです。

んでもってコカビーがなんか知らんけどよく分からんキャラになった。おっかしいなぁ

そして、フリードのセリフを書いている時が一番筆が進む。なんでだろうか。そして、うちのフリードくんはメインディッシュのためなら労力を惜しまない人。頭の回るキ印って面倒だね!

そして、アンケートご協力ありがとうございました。ということで、番外編はソーナの日常を書こうと思います。もしかしたら3番も混ざるかもしれないけど(ボソッ
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