レインボーシックス346   作:MP5

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 ハンドガンはメインアームの弾が切れた時に、とっさに構えられる非常用携帯武器だ。様々な弾薬が存在しており、個人で好みが分かれる


10話  命の重さ

「なんだって、地方の仕事に出たい!?」

「はい・・・ファンのみんなが心配してると思うので」

 レイモンドのセーフハウスで小梅が彼に仕事に出ていいか聞いていた。彼としてはODTによるテロが減ってきたとはいえ、また人質にされる可能性がないわけではない。前回は自分達が救出してきたが地方になると同時にテロが起こった場合、自分達が駆けつけられるとも限らない。

「俺は君達が心配だ。今度は拷問やら監禁やらがあるかもしれないぞ」

「レイさん・・・ダメなの?」

「二人で言ってもだめ、ヨーロッパやアメリカじゃあ遠慮なく人質を殺されてるんだ、日本においても例外とはいえない!」

「どうしても?」

「あぁ」

 自分のMP7A1を取り出し、マガジンボックスを外して見せた。

「このマガジンには40発もの弾が入ってる。つまりこれだけで40人もの人間が殺せるんだ、逆に人間を治癒するには多くの医師や看護師、薬剤師などが支えていくんだ。命を大事にするってのは意外に重いんだよ」

「「・・・ごめんなさい」」

「わかってくれたらいい。もう、誰も俺の目の前で死んでほしくない」

 二人をそっと抱きしめ、安心させた。彼女達を自分達が守れる範囲に置きたいのは、任務以外にも自分の過去にも関係している。それを知っているのは現在の大佐を含めたチームメイトと殉職した同僚達だけだった。

 

 

 

 なんとか小梅達を思い留めたレイモンドだったが、インターネットや雑誌で二人の死亡説が流れていることをしっていたため、とても歯がゆい思いだった。街を歩いてる最中にも、彼女達の噂が絶えない。時には胸倉を掴んで無理矢理訂正させたり、聞きたくないからその場を去って気分転換のコーヒーも不味くなったりもした。

(ジェーン。お兄ちゃん正しかったのかな、いくら危険だからって閉じ込めておくのは良くないよな)

 そう考えていると、小梅達と同じくらいの背丈の薄紫の髪の少女とぶつかる。

「すまん、ケガはないか?」

「大丈夫です。ボクはカワイイですから!」

「は?」

「輿水幸子って知ってますか?」

「・・・346か?」

「そうです、カワイイボクは有名人ですね!」

「なぁ一ついいか。人質になった時に一番早く殺されるタイプを知ってるか?」

「へ?」

「騒がしくて自尊心の高いタイプだ。テロはいつ起こってもおかしくない、捕まったら大人しくしてた方が身のためだ」

「えぇ!」

 驚く幸子のポケットにジャン特性の小さな発信機を入れた。小梅から話を聞いていたので人物像を知っており、お守り替わりに仕込んだのだ。

「気をつけてな。二人は元気にしてるから安心してくれ」

 そう言うと人ごみに紛れて消えていった。

 

 

 

 その数時間後、埼玉の放送局にODTメンバーがアイドル達を人質に立て籠もり、仲間の解放と身代金10億を要請してきた。通報を受けた源太達はヘリで急行し、ファーストロープで降りた。

「ジャン、ドローン起動」

「おう」

 ドローンを飛ばし内部の構造を確認する。予想通りFADやAMD65といったアサルトライフルやM11やUZIといった安値のSMGを武装した連中が徘徊しており以前と変わらない任務だと思っていたが、丸刈りの大男が画面に映ると源太が驚愕した。

「あれは田中条。大量殺人の指名手配の奴が何故ODTに!?」

「マジかよ、時間ないぜこりゃ」

 源太達は窓からの潜入を決め、ラペリングで人質のいる部屋まで移動する。

「突入!」

 合図とともに窓を破り、一瞬で勝負を決める。クリアリングし安全を確かめると人質を拘束しているロープを解く。

「もう大丈夫だ、俺達について来い」

「ありがとう、ボクがカワイイから助けに来たんですね!?」

「いや、それ関係ないからね。ともかく急いで出よう」

 幸子の口癖を流し、脱出地点に向かう途中、敵に発見され銃撃を受けた。とっさの判断で近くの掃除用具入れに彼女を入れ迎撃する。

「クソ敵がわんさか出てきやがる!」

「ヨハン、シャンデリアを吊ってるワイヤーを撃ち抜いてくれ!」

 MSG90A1から放たれた弾丸はワイヤーを撃ち抜き、シャンデリアの下にいた敵に襲い掛かった。

「よしクリア。彼女を出してくれ」

 かなり不満そうな幸子だったが、今は構ってるヒマはないため先に急ぐ。だが、あと一歩のところで重装甲を身に纏った田中がM240マシンガンを片手に待ち構えていた。

「いい判断だレインボー諸君、我々ODTの攻撃をもろともしない。だが、この広いエントランスホールで7.62NATOのこの銃の攻撃をかわしきれるかな?」

「黙れ快楽殺人鬼。俺達は貴様らとは違う!」

「野暮が・・・これでも食らいな!」

「散開!」

 M240を乱射し四散した源太達。レイモンドは幸子を抱きかかえ柱の裏に隠れる。

「うわぁ何ですかあの化け物は!?」

「あれは汎用機関銃。100発入りマガジンをつけた殺人兵器だ」

「そんなの相手に勝てるんですか!?ボクは大丈夫なんですか!?」

「俺達はテロを殲滅する部隊だ。こんな奴には負けないさ」

 MP7A1のマガジンを交換し、陰から撃ち続ける。火力不足だからか田中にダメージがいかない。

「やっぱMP7A1じゃキツイか。だったら」

 M18のピンを抜き、田中の前に投げつけ煙を放出する。一時的に視野を奪い、煙から出てきたところを持ち替えたM9A1で守っていない顔面に目掛けて引き金を引く。

「グ・・・し、視界が・・・」

 田中は倒れ、眠りについた。

「ターゲットダウン。コイツを捕えよう」

 源太達は田中の装甲を引きはがし、駆けつけた警官に彼の身柄を引き渡す。

「コイツは麻酔で眠ってる。警察病院にでも運ぶんだな」

 そう言って現場をあとにし、幸子を安全な場所にまで送迎した。

 

 

 

 後日。武内がレインボー本部にお礼と頼みごとをしに現れる。

「ユーリ大佐。346プロのアイドル達を救っていただいて、誠に感謝しております」

「礼なら彼らに言ってくれ。私は指示しただけだ」

「そうですね・・・実はお願いがございまして、私にも武器を持たせていただきたい」

「タケ。君は一般人だ、銃の携帯は許可できない」

「M18だけでもいいのです、どうか!」

「・・・わかった。勝手にすればいい」

 取り出したM18を3個、武内に渡した。

「ありがとうございます」

 彼は頭を下げ、指令室を去った。




 強面の武内さんにMP5は似合わないし、かといって汎用機関銃持ってるイメージが無いし・・・
 どうしましょうか・・・
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