レインボーシックス346   作:MP5

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 まだかYear3シーズン2


 新しいオペレーターが書けない


白菊ほたる編  晴れない空に

 源太は困惑していた。目の前にいるスタイル抜群の日本人女性が突拍子もないことをお願いしてきたのだから。

「・・・は?」

「ゲン曹長、弟子にしてください!この大和亜季、必ずご迷惑はおかけしません!」

「人が恋人を待っている時に大声を掛けるもんじゃない。恥ずかしい」

「ミリタニー仲間から聞く貴方の活躍、存じ上げております。自分もゲン曹長みたいになりたいであります!」

 あまりにもしつこいため、罪のない女には使いたくない手段を使うことにした。声のトーンを下げ、鋭く睨みつける。

「公私混同の女は嫌いなんだ、邪魔だから消えろ」

 亜季は源太から放たれる殺気を間近で感じ、恐ろしさのあまりに腰を抜かす。

「お前が思っているほど、俺達の業界は甘くないしカッコよさもない。すまないがどこか行ってくれ」

「し・・・失礼します」

 どうにか立ち上がり、尻尾を巻いて逃げ出した。普段の表情に戻し、恋人を待ち続けた。

「ふぅなんとかなったな。この顔だけは彼女の前じゃ見せたくない」

 ふと空を見上げると、空が灰色に染まっていく。視線を戻すと駆けってくるアナスタシアを見つけ手を振る。

「おーい、今日はどこに行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 雨が降ってきたのでセーフハウスで家デートすることにした。特に何かするわけでもなく、リビングのソファに一緒に座ったり、映画を見たり、互いの仕事の話をするぐらいだが二人にはそれだけで十分だった。

「俺達が出会って、そろそろ1年だ。あっという間だった」

「はい。でも、ランコも源太さんのことが好きでした。今も、申し訳なさが」

「彼女は彼女で区切りをつけたんだ、俺達がどうこう言えるものじゃないよ。だから、そう思わない方がいい」

「そうですね。ごめんなさい」

「いいんだ。それよりも雨脚速いね」

 窓から外の様子を見る。バケツをひっくり返したような雨が降っているのがわかる。

「まだ夏は先なんだけど・・・」

 途端、インターフォンが鳴ったため源太が出ることにした。どんな状況でも対応するため45Tを片手に玄関を開けた。おかっぱ頭の小柄な少女がずぶ濡れになって立っていた。45Tしまい、話ができるようにする。

「どうした?傘持ってなかったのか?」

「・・・すみません」

「え?」

「わたしが、雨を降らせたから」

「おいおいアルプスで銃弾ぶっ放したのか?そうでもしないと雨乞なんて出来んぞ」

 かなり様子がおかしかったため、アナスタシアを呼び少女を家に入れた。彼女によると、少女の名前は白菊ほたるといい、同じ事務所のアイドルで不幸体質なのだという。

「不幸を呼ぶ、ねぇ。考えすぎだな」

 アナスタシアの服を借り、それに着替えたほたるに言った。

「それにね、多くの場合、都合の悪い事って他人のせいにしたくなるもんさ。大っぴらにそんなことする奴は所詮、そうでもしないとダメなクソ野郎ってことだ」

「・・・でも」

「その弱気な姿勢、君をカモにしようとする悪い連中を呼びかねないよ。大丈夫、俺は不幸なんて跳ね除けるだけの実力あるから」

 担当Pより力強い言葉に安心感を覚える。

「ほたるちゃんも顔を上げて笑えよ、良いこと起こるかもしれないぜ・・・そろそろ飯にするけど、一緒に食べよう」

 

 

 

 

 

 

 

 数日後。海外ロケのため、飛行機に乗ったまではよかったがテロリスト達に占拠され飛び立てない状況下にいた。他の客が解放されたにもかかわらず自分と担当Pは人質になり、用済みになるのは時間の問題であった。それに重なり、担当Pが自分より先にほたるを殺るよう言い出し責任放棄をはじめた。生きる価値がない、そう思い始めたと同時刻、眼帯をつけたブラジル人、カピタオと源太が突入準備をする。

「敵は狙撃を警戒して全客席のブラインドを降ろしている。タラップを使って後部から潜入し、一気に制圧。空港屋上にいるヨハンがおこぼれを始末するって戦法だ。煙幕は俺に任せろ」

 カピタオが先に入り、スモークガスボルトをクロスボウに装填。敵の脳天を狙って撃つ。矢が突き刺さりそこから青い煙幕が発生、視界を奪ってみせた。その隙を見逃さず一斉に突撃、ナイフと体術だけで客席を制圧した。煙幕が晴れる前に得物に持ち替え、操縦室前まで移動。ドアを開けフラッシュバンを投げ込むと一気になだれ込み敵を一掃する。主犯格らしき男がほたるの頭に銃口を突きつけて脅しに掛けるが、源太は冷徹な目で狙いを付け、男に引導を渡した。

「おこぼれ出ませんでしたね」

「まぁいいんじゃないか。目的は達せられたんだ、ほら立てるか?」

 手を差し出し尻もちをついた彼女を立たせる。自分の左目に視線が集中しているのがわかる。

「?俺の目が気になるか?」

「あなたも不幸なのですか?」

 小動物が震えているような感じの彼女に対し、カピタオは笑う。

「なに言ってんだ、幸か不幸かなんて自分で決めればいいんだ。いつまでも不幸引きづってたら俺の仲間の一人みたいになっちまうぞ」

「一般人に彼のこと言っても知らないんじゃ・・・」

「それに、片目だけでも生きていけるし、案外不自由してないんだぜ」

 彼の笑顔に救われたのか、ほたるも笑顔を見せた。

「!?お、俺の前で笑わない子が・・・」

「あれ、他にいたのか。一人だけだと思った」

「もしよろしければ立たせて」

「男なら自分で立ちやがれ」

 人質2名無事救出後、カピタオはお気に入りの葉巻を口に咥え空を見上げた。先ほどまで曇天だったが、今は雲一つない、爽やかな青が広がっていた。




 レイモンド・コーエンのうわさ


 恋人の両親に挨拶するための服装に困ったらしい
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