訓練の厳しさは世界一と言われている
デートから数日前、静岡のとある3階建てホテルでローカルアイドルを盾に籠城する事件が発生した。犯人は40人おり突入したSAT隊員を返り討ちにし、地元警察もお手上げまで追い込まれていた。ガスマスクが標準装備の彼らが来るまでは。
「イギリスから呼ばれて来たが、ゲンと違って根性無え奴らだな、そうだろサッチャー?」
スレッジハンマーを肩に担いでる大男が、サッチャーと呼ばれる見慣れないグレネードを装備した仲間に問う。
「比べてやるなスレッジ。かわいそすぎる」
若手の男もうなずいている。
「でも、ゲンも嫌がるのわかる気がする」
スモークグレネードを多く装備した男もまた、ため息をついた。
「長すぎて欠伸が出そうだ、早く行こうぜ」
刑事課の連中に何者か問われたため、大男が代表して答えた。
「アンタら知ってんだろ、多国籍特殊部隊レインボーだ」
レインボーを名乗った男達は迷わずヘリに乗り込み最上階に向かう。彼らの心拍数はピークを迎え、しだいに落ち着いてくる。人質の悲鳴が鳴りやまない部屋の前に着くと平常を取戻し、大男のスレッジハンマーがドアを破壊した。それは同時に突入の合図、人質がいるため爆弾が使えないとタカをくくっていたテロリスト達はまさか文字通り破壊して入ってくる事態に対処できず、中にいたテロリスト達が全員射殺された。
「クリア。この攻撃で迫ってくる、ミュート、彼女をヘリに!」
「ラジャ!」
ミュートと呼ばれた若い隊員が小柄な体系とはアンバランスな大きな胸を持つ少女を抱きかかえ屋上に向かった。
「ふぇ、なにかおきたの?」
「俺達は泣き虫シンデレラを助けに来たナイトかな。さあ馬車にどうぞ」
「あ、ありがとーごじゃいます!」
彼女をヘリに乗せると急ぎ部隊に戻った。
「隊長、人質保護完了」
「よくやった、最後の仕上げだ」
彼が来るときには既に多くの敵が倒れており、残るはC4爆弾を取り付けられている気の強そうな人質と主犯格の男だけだった。
「来るな!コイツを吹っ飛ばすぞ!」
「やめとけよ、ゲームは終わってる。・・・だってな」
サッチャーが歩み寄ると男は起爆スイッチを押す。しかし何の反応も示さない。
「俺が使えなくしたからだ」
そう言うとナイフで胸を一突きにし、引導を渡した。人質を解放すると、その人質から思いがけないことを言われる。
「脳みそ軽そうな割にはスリル満点だったわ、また会いましょ?」
「・・・アンタには二度と会いたくないな、俺は」
「え?」
スレッジの一言に驚く人質。
「そうだな。こんな危ない奴とは関係持たないに限る」
「ちょっ」
「あの胸大きい子の方はちゃんとお礼言ってたし、なんか嫌味だよな」
「待ちなって」
「サドニズムもここまでだと痛い」
人質の声に耳を貸そうとしない男達は屋上に待機してあるヘリに乗り込み、そのまま去っていった。この人質、財前時子は彼らのことを一生忘れなかったという。悪い意味で
それから数日後、横須賀に滞在しているユーリ大佐に挨拶に向かった。
「ごくろうだった。これからは東海エリア及び北陸エリアのODT通信拠点を攻撃してほしい」
「「「「ラジャ」」」」
彼らはSAS出身のチーム。空中戦を得意とするチームだ。
スレッジ好きです