「エミリお腹すいた!ご飯は?」
先に言っておくがこいつはただの得体の知れない居候である。決して俺が悪いわけじゃない。いや、俺が悪いとか言ったら本当許さねぇ…。
「そもそも何食っていきてんの?お前。」
「んーと…お花とか…」
最初はお花とかから始まって少し蝶々っぽいとこもあんだなーなんて思いつつこいつは本当に妖精なんだって少しづつ実感してんだけど。
本当、とんでもない事いいだしたぞ。
「何もない時は…人間…とか?後は…うーん。」
笑顔でいうエミリはそのまま俺の前にたってるわけだ。これはかなり危険だと思う。俺、まだ母さんに親孝行してないし、友達のありさちゃん(2次元)にも恋人のみきちゃん(2次元)にも挨拶してないんだけど…!
「あー!そういえば昨日の残り物あったなー??」
「人間の食べ物!?毒入り?しなない?」
「知らねーよ!俺喰われるよかいいわ!」
とにかく死ぬんだったら試す価値はあると思う。取り敢えず昨日の余り物…自分が必死こいて作ったスクランブルエッグレンジでチンしてエミリの前に置いた。この様子じゃ、箸も使えそうにないからスプーンでもだすか。
「…お兄ちゃん…これ…美味しいよ…」
それからエミリにしては気持ち悪いぐらい無言で完食してじーっと見つめられる。どこか味が不満だったのか?とも思いながら言葉を待つ。
…それよりも何年ぶりか。料理を褒められたの。ニートしててほぼ理由しなかったし、自分の味ってクソまずい。
「これ、ただの玉料理じゃない。お兄ちゃん、エミリわからないけど沢山隠し味入ってる!何でニートなの?こんなに才能あるのに!勿体ない!」
この言葉どこかで聞いた事あるような気がする。誰に言われたんだっけ。そもそも金輪際誰かの為に料理なんてださないって決めてたのに、クソだな俺。
「エミリ…下がよーこしらえてる事で。そんなに上手いならちゃんと出来立て食わしてやる。」
「本当!?翔太にーちゃん大好き!」
「部屋の事はやってもらうからな。」
まぁ、気を許しちゃったんだ。別に少しくらいなら大丈夫だろうと。すぐ帰ると思ったし、親御さんもくるだろ。その日分の料理はエミリが部屋の事やってもらう分としてあげるだけで決して作りたいと思ったからではない。
「エミリ嬉しいなぁ…ありがとう!」
ほら、女の子が笑うと可愛いっていうだろ、特にこいつは可愛い。おれ好みだ。そりゃ釣られるってわけで。こんな可愛い奴がありがとうなんていったら、惚れる襲うわかんねーだろ!!
話が飛んだな。
「すぐ、帰るんだからな!」