エリアボスを倒して、3日ほどたった。
キバオウたちのやったことを掲示板に書いたことにより、エリアボスをペアで攻略したことがばれてしまい。今まで以上に有名になってしまった。
3日間で十何人という挑戦者と戦った。その戦いのほとんどは相手の武器を壊して相手に降参をさせた。俺は、相手の武器を攻撃で破壊する時のダメージ以外のダメージを受けずに俺の手足以外に攻撃を当てた者は入ない。
エリアボスと戦ってから妙に反応がいい。相手の動きがはっきりと見える。どこからどういう攻撃が来るのか見てれば解る。前からも、解ることはあったが今ははっきりとはじめてみる攻撃を見切れる。
ここまでそんな成績で戦ってきたが…。
「こりゃ無理だろ…」
「クオン。決闘しよう」
剣を構えたキリトは言った。
「はぁ…。完全試合も終わりか…」
拳を構える。
周りには誰もいない。ジルもだ。
キリトの挑戦は二人での戦いだといってジルも席を外すように言った。
「攻略組で唯一ソロのキリト。勝てば俺もソロできるかな…」
「迷宮とPVPはまた別だ」
決闘のカウントダウンが残り5を切った。
「さぁ、拳と剣。どっちが上か殴り合おうか」
カウントが0になった瞬間、二人とも動く。
剣の上段からの振り下ろし、それを避け懐に入る。
キリトは避けられた瞬間後ろに飛びながらなぎ払う。
俺も後ろに下がる。
「「…」」
お互い何もしゃべらない。
俺の勝ち方には2つある。
1つは本来の決闘の勝ち方でHPを減らす。
もう一つは今までのように武器の破壊。
今までは武器の破壊をしてきたがキリトの剣はなんだろうか…。嫌な予感がする。
考えている間にキリトが動いた。
「はぁぁ!」
剣技を使わない、剣を振るだけだ。
俺の感覚だが、剣技を使っている武器に向けて攻撃を放つと壊れやすい気がする。
それが本当か、本当でもキリトが知ってるとは思えないがな。
「たぁ!」
片足を振り上げ、俺の脚とキリトの剣がぶつかる。
お互いが距離を取る。
「武器を壊せなければ俺の力は無力だな」
「大した威力だ。剣が折れるかと思ったよ」
キリトは持っている剣を何度か振り、別の剣をオブジェクト化した。
「何本か持ってるのか。まぁ、ソロなら当たり前だな」
拳を構え次の一手を考える。
「次、行くぞ!」
キリトが踏み込み、突進してくる。
突進するキリトに正拳を叩き込むが体勢を低くしてぎりぎりで避けた。いい反応力だ。
そのまま剣を振り上げようとしたが、足で柄辺りを踏みつけてやり、止める。
「な…!」
驚きで一瞬止まった。そこに両手を組んだ拳で叩きつける。
地面にたたきつけられたキリトは素早く立ち上がり、剣を持たない手で正拳を俺の顎に放った。
後ろによろけながら、キリトの次の行動を見る。
踏まれてる剣を捨て、先ほどの蹴りを受けた剣を置いているところまで下がる。
どうやら剣は2本のようだ。
剣技による振り下ろし攻撃を放ってくる。
2つの拳の中指を少し出し、拳の威力を中指だけに集中させる。
白刃取りの構えに入るが白刃取りのように、剣を取るのではない。
俺は、剣を折る。
迫って来る剣に向けて拳と拳を合わせるようにして、ぶつける。
一点に集中した攻撃が剣を砕いた。
キリトは折れた瞬間にこぶしを放つ。折れるのを解って、折れた後の攻撃を入れるために…。
でも、俺には届かない…。
顎への一撃があったから格闘スキルがあるのは解っている。武器を犠牲にしての攻撃もされると思っていた。
キリトの拳に向けて飛び膝蹴りを入れる。お互いの攻撃にお互いがダメージを受ける。
「止めだ」
俺右腕がキリトの腹に刺さった。
キリトのHPが半分以下になり決闘は終わった。
「強いな」
「まだまださ」
決闘の勝者が出るウィンドを見つめながらお互い握手した。
「次ぎあうときはボス部屋だろうな」
ボス部屋はつい最近見つけられ、攻略日を考えられている。
「今日はありがとうな」
そういってキリトはどこかへ行った。
俺も行こうと思ったら…。
「Cuon…。クオン。まさか、お前と同じ名前の奴が入るなんてな」
そんな声が聞こえた。