「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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境内の裏に居たのは軽空母のお姉さんたちでした。とても努力している姿に感動したのです。


第10話<軽空母>

「あんまり虐めちゃ可哀想だよぉ~」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第10話<軽空母>

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<<境内:軽空母>>

 

「ナンじゃ?お前らは」

その声を聞いて私は慌てて境内の裏へと走ります。でも、そこに居たのは軽空母のお姉さんたちでした。

 

お姉さんたちは、白い上着に赤いスカートという軍服なのですが、金剛お姉さまたちとは違って、もっときっちりした印象です。地面に敷物を敷いて、二人で座っていました。

 

「ナンじゃ?二人そろって、こんなところで何して居るのじゃ?」

利根さんが聞いています。

二人とも首元には勾玉を身につけていて、えっと名前は・・・あれ?鎮守府でも時々見かけるお姉さんたちなのですけど、名前が思い出せないのです。確か、比叡・・・じゃなかった。明らかに違いますよね。

 

でも、白いリボンをつけているお姉さんが応えたのです。

「ちょっと神社で精神統一をしていたのよ!悪い?」

 

そのお姉さんは強気です。少し慌てたような利根さんが応えます。

「いや、悪いとは申して居らんが、せっかくの休みに・・・」

 

「休みじゃないと、こういうところに来られないでしょう?ねえ~隼鷹」

そのお姉さんはもう一人に声をかけます。

 

「そいうだよ~、飛鷹の言うとおりだぜぇ。しかもここは、日向さんが憲兵を追い返した場所、つまり勝機があるってンだ。そういう場所の"気"が大切なんだぜぇ~」

そうなのです、思い出しました。このお姉さんたちは、飛鷹さんと、隼鷹さんでした。いつも鎮守府では二人が揃っていることが多いので、私も思わず混乱したのです。

 

「まぁ・・・そういうことなら、事情も分かるのじゃが・・・」

さすがの利根さんも、タジタジです。

 

でも、利根さんも、飛鷹さんたちも、すごいと思ったのです。皆さん、戦闘記録をきちんと読んでいて、それを自分の戦闘能力向上の為に、陰ながら努力を傾けているのですね。

 

「あなた、いっつも肝心なときにカタパルトが不調だとか言ってるわよね。普段からきちんと整備しないから、そうなるのよ」

飛鷹さんは容赦なく利根さんの痛いところを突きます。

 

「むむ・・・」

利根さんが、ちょっと引いています。飛鷹さんって、こんなに強気なお姉さんだったのですね。

 

「まぁまぁ、あんまり虐めちゃ可哀想だよぉ~。ほらぁ、電ちゃんも引いちゃっているし~。ごめんね電ちゃん」

隼鷹さんが、私に声をかけてくれます。

 

「いえ・・・ダイジョウブなのです」

私のことより、利根さんが心配なのです。

 

「電、行くぞ!」

 

「あ・・・、はい」

利根さんが落ち込んでいないのか、ちょっと心配なのですが、先に参道を行ってしまっているので、表情が分からないのです。

ただ、利根さんは早足で境内から出て行ってしまう勢いなので、機嫌が悪いことだけは確かなようです。

 

私は、手を振っている隼鷹さんに会釈をしながら、すぐに利根さんの後を追いかけました。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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