「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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突然、利根さんが私と一緒に水木しげる記念館へ入っても良いと仰ったのです。ビックリしました。



第14話<水木しげる記念館>

「はい。妖精さんに興味があるのです」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第14話<水木しげる記念館>

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<<水木ロード:記念館入口>>

 

相変わらず私たちは周りの注目を静かに集めているのです。利根さんは、ゆっくりと私から離れると、しゃがんだまま私に、こう言ったのです。

「じゃがなあ、せっかく来たんだし……中に入っても良いのじゃぞ」

 

私はビックリしたのです。

「いえ、そんな……でも、確かに入りたい気持ちはありますが」

 

利根さんは、再び私の肩を掴みました。私は思わずビクっとしました。

「良いのじゃ!お主(ぬし)の優しい気持ちだけで、吾輩はもう十分なのじゃ。今日はお主も、せっかくの休暇じゃからな。吾輩だけが、わがままを通すのは筋違いなのじゃ」

 

「……」

私は感動して、何も言えなくなってしまったのです。

 

こんな私たち二人の不思議な行動に、周りの観光客の皆さんが時々、立ち止まったり、面白そうに見ているのが分かるのです。

でも、感動で胸が一杯になってしまった私には、そんなことは全然気にならなくなったのです。

 

「では、ちょっとだけお付き合いして頂けると嬉しいのです」

私は遠慮がちに小声で言いました。

 

「よし!決まりじゃな!」

今日は意外なことばかり起きるのです。まるで冒険なのです。

 

<<水木しげる記念館:館内>>

 

早速、記念館に入ったのです。中には目に見えない世界のお話ですから確かに、怖いかなと思う部分もありました。でも私はとても興味をもって見て回りました。ところが利根さんは、やっぱり苦手なようなのです。ずっと私の背中にしがみ付いて、顔を伏せているのです。この格好で動くのは私もちょっと恥ずかしいのですが記念館の中では、あまり気にならないのが不思議なのです。

 

私は妖精さんを持っていないのですが、艦載機をお持ちの皆さんは、こういう小さな妖精さんたちと、どのようにお付き合いしているのでしょうか?とても興味が湧きました。

 

利根さんを連れたまま私が館内を見て回っていると、向こうに大きな妖怪のオブジェが置いてあります。雪女でしょうか?……あ、違いました、ごめんなさい、失礼しました。あれは扶桑さんと山城さんなのです。

 

私たちが近づくと、お姉さんたちも気付いたようです。扶桑お姉さんが長い髪を垂らしながら、ゆっくりと会釈をしてくれました。

私は後ろの利根さんに、"あそこに、扶桑お姉さんたちがいらっしゃいますよ"とささやきました。それを聞いた利根さんは、ちょっと慌てて私の背中から離れました。私は急に背中が軽くなってホッとしました。

 

館内はちょっと暗い部分もあるのです。そんな中で、扶桑お姉さんたちは独特の雰囲気が漂っているのです。私が最初に間違えたのは、決して慌てン坊なだけではなかったようです。他のお客さんたちも、お姉さんたちを見るたびに、みんな、驚いて動きが止まったり、後ずさりしています。

 

なぜでしょうか?お姉さんたち、とても見事に館内の空気と同化しているのです。

 

利根さんは、私の背中からは離れたのですが、まだ不安なのでしょうか。私の手を握って離してくれません。別に、良いのですけれど。

 

「あらぁ、電ちゃん……それに利根さんも。妖怪に興味がおあり?」

扶桑さんがニコニコしながら聞いてくれたのです。でも、照明の具合と、その長い髪とコスチュームは、どう見ても、水木ロードの一角を占める妖怪の一つではないかと思わせる凄みがあるのです。

 

「はい。妖精さんに興味があるのです」

私は答えました。

 

「そう・・・」

ニコニコしながら扶桑さんは返事をして下さったのです。

でも扶桑さんの後ろにいる山城さんは、もっと存在感があるのです。さすがの私も、妖精どころではない気持ちになってしまうのです。

でも私の後ろの利根さんは、よく見ると何となく汗をかいているのです。やっぱり我慢しているのでしょうか?

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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