「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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利根さんの体調は回復したのですが、やっぱりこういう場所では、それだけでは終わらなかったのです。


第17話<目に見えない”いろんなの”>

「何か”貰った”に違いないよ」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第17話<目に見えない”いろんなの”>

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<<目に見えない”いろんなの”>>

 

「しっかし姉さん、こういう妖怪とかってのは、実は嫌いなんじゃねぇ?」

隼鷹さんが、鋭い突込みを入れてきます。

 

「うぐ……」

突然の奇襲に、ちょっとタジタジになる利根さんなのです。ああ!このままでは利根さんの弱点が暴露されてしまうのです。

 

でも、すぐに飛鷹さんが割って入ったのです。

「アレでしょ?姉さん、きっと敏感なんだよ~。いるんだよね~そういうタイプ。だってぇ顔つきからして霊感が強そうな~…そういう感じだよ~」

 

飛鷹さんはドンドン別の方向に話を進めます。利根さんが反応する間もなく今度は隼鷹さんが追い討ちをかけるのです。

「そうだねぇ~、言われて見ればそうだよ!だいたい、こういう場所ってさぁ目に見えない”いろんなの”が徘徊しているからねえ~。敏感な姉さんみたいなタイプだと、すぐに”受け”ちゃうんだよね~」

 

ドンドン話が違う方向へ行くのです。こうなると利根さんは、よけいに何も言えなくなったのです。お姉さんたちの凄まじい勢いもあるのですが、隼鷹さんが話した『目に見えない”いろんなの”』という表現にも利根さん、引っかかっていると思うのです。

 

せっかく利根さんが元気になったのに……と、私がやきもきしていると今度は飛鷹さんが懐から何かを取り出しました。

「ちょうど良かった!今日はスペア持ってたんだ~。ホラ”清めの塩”!」

 

小さなビニールケースに入った白い粉……多分、お塩なのです。なぜ飛鷹さんは、そういうグッズを持ち歩いているのでしょうか?私の想いなんか構わずに飛鷹さんは続けます。

「こんなのでもさぁ、不浄な場所に行くときにはガードになるんだよ~。意外と効くんだから」

 

「飛鷹、さっすがぁ~!」

隼鷹さんが妙に感心しているのです。私は何がすごいのか、よく分からないのです。でも飛鷹さんは、それを利根さんに渡して……というか押し付けてます。

 

「これ、ほらポケットに入れて置くだけで良いから!きっと姉さん、何か”貰った”に違いないよ」

利根さんは、さっきから連発される”水木ロード的な妖怪専門用語”に半分以上、付いて行けていないみたいなのです。もちろん、それは私も同じなのです。

 

「……ああ、恩に着るぞ」

いかにも無理しているような固い表情で答えた利根さん、きっと何も分かっていません。でもその”清い塩”は受け取ったのです。

 

<<提督の実家:電話連絡>>

 

その”清めの塩”効果かどうか知りませんが、利根さんの体調は、さほど悪化はしなくなったようなのです。「ふうっ」と一息ついた利根さんは、ちらりと壁の時計に目をやってから言いました。

「もう3時じゃな……そうじゃ、母上殿のご自宅に、連絡をする時間じゃ」

 

そうなのです。司令の実家へ電話をする時間なのです。利根さんは私のほうを見ました。

「ときに電(いなづま)よ、民間人の家に電話したことはあるか?」

 

これは意外な質問だったのです。よく考えたら、私たちが連絡するときは、ほとんどが無線なのです。電電公社のような有線通信は未経験なのです。

「電話かい?無線から電話回線に接続することは出来ないのかい?」

 

「それは確か、寛代ちゃんクラスでないと、無理じゃな」

 

「あそこに緑色の電話機があります。公衆電話って言うはずなのです」

私は、自動販売機の傍に、公衆電話があるのを見つけたのです。でも、よく考えたら、ここに居る誰もが、その公衆電話すら、使ったことが無いのです。

 

私たちが困っていると、向こうから雪女……ではなくて、扶桑さんと山城さんがやってくるのが見えました。

「あら、皆さんお揃いで……」

扶桑さんが、ちょっと微笑みながら声をかけてきました。

 

「そうじゃ、扶桑殿は知って居るかも知れんの」

利根さんは、呟いたのです。 

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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