「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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司令のご実家へ電話をして、結局、私たちは夕方から訪問することになるのです。


第19話<訪問の約束>

「懲りないようじゃのう~、山城殿?」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第19話<訪問の約束>

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<<公衆電話:訪問の約束>>

 

扶桑さんは、とても同じ人とは思えないくらいに、流暢に電話で会話をしています。

「……はい、そうです。艦娘です。利根の代理で私が、ご連絡を差し上げております」

 

「扶桑殿は、さすがじゃな」

その扶桑さんの電話口での豹変振りには、利根さんも驚いているのです。

 

「……はい、利根が電と伺いたいと申しております。はい?……あ、私ですか?」

なぜか、そこで急に詰まってしまった扶桑さんなのです。話しぶりからすると、扶桑さんも”お母様”に実家訪問を誘われたような雰囲気なのです。自分のことになると、急にシドロモドロニなってしまったようなのです。

 

ところが、扶桑さんの真横に立っていた山城さんが、扶桑さんの耳元で何かを呟いているのです……「私たちも、行きます……」そんな風に聞こえたのです。

すると扶桑さん、山城さんに言われたことを、そのまま電話口で答えたのです。

「はい、ご迷惑でなければ、私たちも御一緒させて頂きます。……はい、え?……それは、光栄でございます。……はい、……はい。畏(かしこ)まりました。ありがとうございます、失礼いたします」

 

そこで扶桑さんは受話器を下ろしたのです。利根さんも私も、ただ感心するばかりなのです。扶桑さんは、何か申し訳無さそうな表情をして、利根さんの方を向いて言います。

「あの……済みません、なぜか私たちもご一緒することになってしまったようです」

 

ちょっと困ったような顔をしている扶桑さんなのですが、隣の山城さんは笑っているような、そうでないような何ともいえない表情を浮かべているのです。

 

利根さんは”がはは”と笑いながら言うのです。

「お盆には山城殿も、吾輩と一緒にシコタマ飲んで、前途不覚になってしまったのじゃがなあ~、懲りないようじゃのう~山城殿?」

 

ここで初めて山城さんが頬をポッと赤らめたのです。何だかよく分からないのですが山城さんも、とても可愛いなぁ~と思ったのです。

 

<<休息コーナー:訪問決定>>

 

「司令のご実家へは、どうやって行かれるのですか?」

扶桑さんが、少しおどおどして聞きます。

 

「ここから近いのじゃ、歩いて十分にいけるのじゃ」

さっきまで調子が悪かったとは思えない利根さんなのです。

 

「そうなのですか……」

 

「司令の母上殿は、他に何か申して居ったか?」

 

「もし、まだ自宅に来たい艦娘がいたら、連れてきて何とか……方言が強くて一部、判りづらかったのですが、連れてきても良いと仰っていたと思います」

 

扶桑さんが答えていると、利根さんはすぐに飛鷹さんたちの方を向いたのです。

「お主らも……行くか?」

 

「そ、そうね……行っても良いわよねえ~隼鷹?」

 

「そ、そうだね……行っても良いよねえ~飛鷹」

このお姉さんたちは、本当に姉妹なんだなあと思ってしまうのです。

 

でも、こうして私たちは緩やかに利根さんが仕切った結果、夕方からは司令のご実家へと訪問することになったのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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