「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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私たちは、ようやく提督の実家に到着したのです。でも私は利根さんにいじられたりして大変なのです。


第21話<提督の実家>

「同じだろ、川なんだから」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第21話<提督の実家>

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<<提督の実家:玄関前>>

 

その家の前で水をまいている男性が、もしかすると司令のお父様なのでしょうか?

 

「おう、来たか」

その男性は私たちを見るとホースでの水まきを中断して、ご自宅のほうへ向かって”オ~イ”と声をかけたのです。すぐに、やや小柄な女性が勝手口から出てきました。

 

「ああ、たくさん来たなぁ~」

司令のお母様らしい女性は、ニコニコして迎えてくれたのです。

 

「あっ」

そのとき私はハッと気付いたのです。当たり前のことなのですが……この女性が司令のお母様なのです。だから私は初対面なのに、駅の売店では司令と同じような気持ちで……鎮守府と同じ気持ちでペラペラと話せたのです。

 

「そういうことじゃなっ!」

そう言いながら利根さん、いきなり私の後ろから羽交い絞めをかけてきたのです。

 

「い、痛いのです!」

 

「お主が境港の駅で、いきなり出会ったのが母上殿だったというのも何かの縁じゃなあ~、きっと」

腕が痛いのですが……利根さんの言うことには、説得力があったのです。

 

「おう、利根川も元気そうだな」

お父様が利根さんに声をかけるのです。それを聞いた利根さんが仰け反るのです。そのお陰で私は羽交い絞めから解放されました。

 

「お、お父様ぁ……利根川ではないのじゃ、利根じゃ~」

利根さん、情けない顔をしてお父様を見ます。

 

でも、お父様、何食わぬ顔で答えます。

「同じだろ、川なんだから」

 

「そ、それは……間違いではないのじゃが」

困ったような利根さん、うーん、やっぱり可愛いのです!

 

「さ、家に入るだわ」

(家に入りなさい)

お母様が助け舟を出します。

 

『はい』

私たちは、お母様に案内されて、司令のご実家へ入ったのです。

 

<<提督の実家:玄関>>

 

意外に小さな家ですが、中は涼しいのです。ちゃんと空調が入っているのです。家の中も、きれいに片付いていて、ちょっと緊張するのです。私たちにお母様は、声をかけてくれます。

「そんな緊張せんで、ええけんな」

 

ちょっと広い玄関で、みんな靴を脱ぎます。

 

「おや」

扶桑さんが玄関にあった花に興味を持ちました。

 

「お姉さま、綺麗なお花ですね」

山城さんも、花を見つめています。

 

「そうね……」

扶桑さんは何か、その花に釘付けになったようです。その様子に気付いたお母様が、声をかけたのです。

 

「ああ、それなぁ”生け花”っていうだ」

 

「これが……そうなのですね。お母様が、生けたのですか?」

 

「大したことないけどな」

 

「いえ……綺麗です」

 

すると、私たちの後ろに居たお父様が、仰ったのです。

「ウチのはな、静岡に居た頃は、某月流の師範やってたからな……」

 

「ぼ、某月流?」

なぜか、飛鷹さんが反応するのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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