「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒> 作:しろっこ
「私たち艦娘を、どう思われますか?」
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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)
第25話<温かい心、私の心>
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<<ソバ打ち:良かったのです>>
今日は司令の実家に来て、いろいろあったのです。お花も良さそうですし、パンとかクッキーも、素敵だと思うのです。
でも、私は土間で、おソバを作っているのです。おソバってこうやって作るのですね。最初は私も驚いたのです。
あ、いえ……驚いたのは、そっちだけではないのです。
今日私は、なぜか皆とは別に、司令のお父様と、こうやって土間でおソバを打っているのです。もちろん、お父様だって、私のような小さな駆逐艦が、お手伝いすることに、驚いたかも知れないのです。
でも、こうやって、お父様と2人っきりで、おソバを打つことになったのです。そして、いろいろなお話が出来たのです。だから、やっぱりこれは、とても良かったのです。
ソバを打つのは一段落したようなのです。お父様は、ソバの道具とか、少しづつ片付けながら、座っている私の方を見ながら仰ったのです。
「やっぱり、お前もちゃんとした艦娘だな」
「は……」
私は、お父様のその言葉の意味が最初分からなかったのです。なので失礼だと思いながら、ちょっと 聞き返してみたのです。
「あの……お父様は私たち艦娘を、どう思われますか?」
あわわ、聞いてしまったのです。聞いてから、やっぱり”しまった”と思ったのです。やっぱりこれば失礼だったかな?
でもお父様は私の方を向いて仰ったのです。
「下手な野郎よりは、遥かに良いよ」
「はひ?」
やっぱり、お父様の仰ることは……ごめんなさい!正直言って最初は分かりにくいことが多いのです。これは、お父様の言葉が、少な目だからでしょうか?
あ、そうだ。これって……そうなのです。分かったのです。司令官も、そんな感じなのです。
<<温かい心:私の心>>
お父様は、私が直ぐに言葉を理解できなかった事を悟って下さったようです。続けて噛み砕くように仰いました。
「軍隊というところは色々な人間が居るんだ。全員が一様に優れているわけではない。寄せ集めだからな。良い者も居れば、悪い者も居る。挙句に、足を引っ張り合ったりする者もいる。だけどな、お前たち艦娘たちは、そういうことがないな」
そうなのですか?
お父様は続けます。
「私も最初は、お前たちのことを工業製品か何かのように感じてな。いろいろ勘違いをして居ったようだが。夏に、あのお墓参りの時に、お前たちが来ただろう。そして、お前たちと話しをして、お酒を飲んで……いろいろ感じたのだ。お前たちは、優秀だ。しかも、全員が、忠誠心も高いだろう。今日来た利根川も、大きなお姉さんたちもな」
……そこまで聞いて私はちょっと思いました”お父様、違います。利根さんなのです!”でも、それは言わずに私は黙ってうなづきました。お父様は更に続けます。
「お前たちの司令官も、すぐに分かることだろう。あいつだって何もしないで司令官になったわけではない。それなりに人間関係で苦しみ、戦争に生き残って、人の命に責任を持った立場に立っているんだ。ただ、美保という土地は、お前たちのような艦娘だけという特殊な事情のある部隊だからな。カタブツのあいつが、お前たちのような艦娘と言う女性の気持ちまで、どこまで掴み切れるかどうか……それはあいつ次第だと言えるだろう」
はい、それは何となくわかるのです。
「親の私から言えば、そこが心配でもあるし……だからこそ君には、せめて君だけは、あいつを支えてやって欲しい」
何だか、最後の言葉が私の心を動かしたのです。
だから私は直ぐに応えたのです。
「はい!頑張るのです」
私たちが会話をしていると、お母様がやって来ました。
「ほら、もうパンとかクッキーも、食べられぇ~じぇ」(食べられますよ)
「はーい!」
そう返事をした私は、お父様に会釈をしながら、居間へと戻るのです。そんな私に、お父様は、とてもニッコリされていたのです。ホッとして……心の中も、ホッとしたのです。ちょっと、暖かいのです。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。