「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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お父様が”娘”が欲しいと仰るのを聞いて、私の中で何かが突き上げてきて喋らせるのです……あわわ。


第27話<私たちは家族>

「全然、寂しくは、ないのです」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第27話<私たちは家族>

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<<食卓:私たちは家族>>

 

お父様は、私を見ながら、こう仰ったのです。

「あいつには……お前たちの司令には妹が居たんだがな。うちのが妊娠中に風邪をこじらせてな。そのまま死んでしまった。だから、もし無事に生まれていれば、お前より、ちょっと大きいくらいかなあ~って思うんだよ」

 

「はい」

ハイとは言いましたが正直いうと、最初は仰っている意味が良く分からなかったのです。そんなお父様の言葉に、お母様が応えたのです。

 

「アンタ何言ってるの?この娘たちに、そんな話をしてもこの娘たちが困るだけだわ、ねぇ?」

お母様は、私を見て、ごめんなさいという感じで、同意を求める素振りを見せて下さったのです。

 

でも、お父様は、ちょっとムッとした顔をされたのです。

「良いじゃないか……今さらだけどな、わしにも娘が居たらなあ~って。このごろ、ふっと思うんだよ。まして、この艦娘たちは最近の娘には見られない純粋さがあるし。贅沢は言わんが、こんな娘が一人くらい居ったらなあって……」

 

お父様の言葉をそこまで聞いて、私は初めて、仰っていた意味が分かったのです。すると、急に私の中で、何かが突き上げてくる感覚があったのです。

「大丈夫です、お父様」

 

あれ?私は何を言い出しているのでしょうか?口が勝手に動いているのです。しかも身体が勝手に動いて、私は椅子から立ち上がって、胸を張って話し始めたのです。

 

【挿絵表示】

 

「司令と私たちが一蓮托生、一つになれば良いのです。そうすれば、みんな家族なのです。全然、寂しくは、ないのです」

 

ここまで言い切ったとき、なぜか室内がシンと静まり返ったのです。そこに居た全員の視線が、私に注目しているのです。

あわわ……私、どうして、どうして?立ち上がって、こんな、とんでもないことを言ってしまったのでしょうか?自分でも良く分からないのです。ゴメンナサイ。

 

<<居間:兄弟姉妹>>

 

でも、利根さんが手を叩きながら笑い出したのです。

「良くぞ言った、電!見直したのじゃ」

 

「はひ?」

私、良かったのですか?

 

まだ、おろおろしている私に、利根さんは続けるのです。

「それで良いのじゃ、電。我々は司令とも一つになるのじゃ。それは、ご家族も同じなのじゃ。我々は一つになって、この国を護る。さすれば、みんな親子であり兄弟姉妹なのじゃ」

 

飛鷹さんも腕を組みながら、しきりにうなづいているのです。

「うん、そうだねえ~。アンタ、良いこと言うねえ~」

 

隼鷹さんも、同じように腕を組んで続けるのです。

「そうだねぇ~。我らは一つ。一人の苦しみはみんなの苦しみだし、みんなの苦しみは、一人の苦しみだよね~。それが共栄だよね~」

 

その言葉は、とても納得出来たのです。やっぱり、司令がいるから私たちは、一つになれるのですね。

 

「そうよ、私たちは一つなのよ」

扶桑さんが、ゆっくりと確認するように言うと、山城さんも続けるのです。

 

「はい、お姉さま」

 

ふと見ると、お父様も、お母様もニコニコされているのです。私は、ホッとしたのです。良かったのです。

私、一時はどうなることかと思ったのです。でも、やっぱり司令のご両親は、心の温かい人たちだったのです。とても、とても素敵だと思ったのです。

 

そこで緊張が切れたようになった私は、ヘナヘナと椅子に座ったのです。私でない私が急に身体に入り込んで、何かを言わせたような感覚なのです。

でも、緊張して汗はかいたのですが、嫌な感じは無かったのです。本当に、不思議なのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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