「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒> 作:しろっこ
「すべてお見通しじゃったか~」
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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)
第29話<すべてお見通し>
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<<玄関前:お気に入り>>
先発隊が出発するのを見送ったあと、お母様が私たちに向って仰いました。
「あんたら、どげすゥ~か?次の迎えが来ぅ~まで時間あ~が?晩御飯食べェ~だが?」
(あなたたち、どうする?次の迎えが来るまでは時間があるでしょ?晩ご飯食べるでしょ?)
「あの……お呼ばれしても、宜しいのでしょうか?」
私も何となく、お母様の仰る方言が分かるようになってきたのです。
「ええよ、もう準備しと~けんなぁ。食べぇ~だわぁ」
「ありがとうございます」
私は、頭を下げました。
あれ?向こうに立っている、お父様が腕を組んだまま何度もうなづいているのです。何でしょうか?すると利根さんがニタニタしながら私の肩に手を廻します。
「やっぱりお主(ぬし)、お父様に気に入られたのじゃ~」
「は、はい。……光栄なのです」
思わず小さい声で呟きました。ちょっと恥ずかしいのですが、それは本当に嬉しく思ったのです。
「さぁ、入ぃ~だわ」
(さぁ、家に入りなさい)
お母様に促されて私たちは家に入るのです。
<<居間:夕食>>
人数が減って、ちょっと静かになった居間。私たちは司令のご両親と一緒に、食卓で夕食を頂くのです。お父様と一緒に作ったソバも出てきたのです。とても嬉しいのです。
「このソバは、お父様とお主が捏(こ)ねたのじゃな~?やはり手作りは美味しいのう~」
利根さんが褒めてくれたのです。とても嬉しいのです。
自分が作ったから……というのもあるのでしょうか?いつもは、あまりお代わりしないのですが、ついつい、お代わりを貰ったのです。ご飯って、こんなに美味しいものなのですね。
やがて、利根さんが改まってお母様に話し始めたのです。
「お母様、真に勝手な申し出なのじゃが……」
あ、これは多分、ご実家に宿泊するお話ですね。でも直ぐにお母様は笑って仰ったのです。
「ああ、それかぁ。それなら、もう聞いちょお~でぇ。あの、鎮守府司令部の、誰って言っちょったかなぁ~」
(それなら聞いてるよ。司令部の誰だっけ?)
すると、お父様が仰ったのです。
「あれだろ、大淀さんだろ」
ええ?なぜ、お父様が大淀さんの名前を知っているのでしょう?私の不思議そうな顔を見た、お父様は私に説明して下さったのです。
「ワシも、大淀さんから電話を受けたんだ。今夜うちの艦娘たちがお世話になりますってね」
「そうだったのですか」
ちょっと、意外に思ったのです。
お母様が続けるのです。
「もちろん大丈夫だけんな、今日は安心して泊まァ~ない」(泊まりなさい)
「はぁ~、こりゃ大淀さんには、すべてお見通しじゃったか~。参った」
利根さんは、”やられた”っていう感じで頭をかいているのです。みんな笑ったのです。
「話の分かる上官が居て、良かったな」
お父様が、穏やかな顔で仰います。
「は、はは……」
利根さんは、苦笑のような、不思議な顔をしているのです。でも、お父様もお母様も、笑って居られるのです。ホントに優しいご両親で、良かったのです。
やっぱり司令のご両親なのです。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。