「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

30 / 60
夕食の時間に、テレビのニュースに、ブルネイに居る司令と秘書艦が映ったのです。驚いたのです。


第30話<司令と秘書艦>

「量産化って……それって何ですか?」

 

----------------------------

「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第30話<司令と秘書艦>

----------------------------

 

<<居間:ニュース>>

 

今で夕食をご馳走になっている間、居間ではテレビもついているのです。普通のニュース番組を流していたのですが、利根さんが突然叫んだのです。

「お、おい!ブルネイの海軍って……いや、わが国の海軍も居るぞ!」

 

え?……っという感じで、私たちがテレビに注目すると、急に意外な人物が映し出されたのです。お父様が叫びます。

「お、おい!あいつじゃないか?」

 

私も、思わず

「し、司令なのです!」

 

「あら、元気そうだがん」(元気そうだね)

これは、お母様。

 

「しょ、祥高殿も……」

画面には美保鎮守府の司令と秘書艦が映し出されたのです。場面は直ぐに変わりましたが、みんな驚いたのです。

 

お父様がニュースに注目なのです。

「わが国の海軍は、もともとブルネイに泊地があるが、今後はブルネイ政府と共に艦娘を積極的に導入する計画らしい。なるほど」

 

「それって、私もいつか、ブルネイへ行くってことなのですか?」

私は思わず呟いてしまったのです。

 

「早まる必要はないじゃろう。噂じゃが、艦娘の量産化も開発が進んで居るらしい。きっと、それを見越しての発表じゃな~」

利根さんは当たり前のように言ったのですが、私は違ったのです。

 

「え?量産化って……それって何ですか?」

私は、初めて聞く言葉に、なぜかショックを受けたのです。利根さんは、”あ、しまった”という顔をしているのです。もしかして、これは機密情報なのですか?

 

「済まない、電!」

急に利根さんが、私に手を合わせて頭を下げているのです。

 

「青葉から聞いたから、機密情報ではないと思うのじゃが、お主には、ちとショックだったかもしれん。スマン、この通り堪忍じゃ」

 

すると今度は、お父様が声をかけてくださったのです。

「ワシらからすれば、自分のクローンが出現するようなものだからな。ショックも受けるだろう……」

 

お父様は、優しいのです。私はなぜか、ウルウルと涙が出てきたのです。その涙が、なぜ溢れてきたのか?私には良く分からないのです。

 

<<ニュース:量産化>>

 

お父様は、やさしく言葉を続けるのです。

「だが君たちは現役の兵士だ。国家としては、能力のある兵士が居れば、そのコピーを作りたいと思うのは当然だ。冷酷なようだが、それは仕方がない」

 

「はい、それは分かるのです。大丈夫なのです。お父様……ありがとうございます」

そう応えながらも、私は涙が止まらないのです。やっぱり、ショックだったのでしょうか。

 

利根さんも続けます。

「量産化も悪いことばかりではない。お主がわざわざブルネイへ行く必要はないわけじゃ。それに、さっきの映像には五月雨が映って居ったが、あいつは美保に居るはずじゃぞ。あの映像の五月雨は明らかに量産型じゃな」

 

それを聞いて、私は改めてニュースの映像に注目したのです。何度か司令たちが映って……確かに、五月雨ちゃんが居るのです。それは不思議な感覚なのです。

 

「もしかしたら、お主の量産型も、ブルネイに居るかも知れんのう~」

利根さんは、ちょっと意地悪に言うのです。

 

「い、嫌なのです!」

なぜか、私は拒否してしまったのです。でも、利根さんのお陰で、ちょっと気分が楽になったのです。

 

<<居間:ニュース>>

 

「あの……美保の司令の隣に居た女性が秘書艦なのか?」

お父様が確認するように聞いて来るのです。

 

「はい、祥高さんという、重巡なのです」

私は応えます。

 

「なるほど……」

お父様は、急に深く考え込むようなそぶりを見せます。

 

「祥高殿が、何か?」

利根さんが、興味深そうに聞くのです。私もちょっと興味が出ましたが、お母様も、興味津々といった感じです。

 

お父様は、ちょっと考えてからポツポツと語りだしました。

「あの秘書艦、ウチの(息子)と同じ階級らしいが、また映ったら彼女の勲章の数を見てみろ。ただ者ではないぞ」

 

言われるままに私たちは、テレビに注目するのです。ニュースは終わりに近づいていて、次の話題に行く直前、もう一度だけ司令と秘書艦が映し出されたのです。確かに……祥高さんの胸に輝く勲章も戦歴もすごいのです。

 

「ありゃ~、祥高殿。普段は勲章なんか下げないからなあ~。さすが、提督代理を務めるだけはあるのじゃなあ~」

利根さんが感心するのです。

 

「勲章もすごいのですが……祥高さんは、すごい方なのですか?」

私は正直ワカラナイのです。

 

利根さんが言います。

「以前、祥高殿は横須賀に居ったそうじゃが、そこでは凄かったと聞くぞ。ただ、一時期作戦中に行方不明になって、無事に戻ってきてからは、なぜか地方に飛ばされて、表舞台からは消えたそうじゃ」

 

「……なのですか?」

分かったような、分からない説明なのです。

 

「早い話、誰も秘書艦の素性を知らないのじゃ。青葉くらいなら、何か知っておるかも知れんのじゃがなあ~」

利根さんも苦笑します。重巡祥高さん、確かに謎めいているのです。

 




--------------------------------------
※これは「艦これ」の二次創作です。
---------------------------------------
サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
---------------------------------------
「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。