「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒> 作:しろっこ
「やっほー、来ちゃったよ~!」
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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)
第31話<来訪者>
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<<来訪者:島風と連装砲ちゃん>>
大体夕食も食べ終わった頃、再び玄関の呼び鈴が鳴ったのです。
「おっ!多分、霞じゃな。吾輩が出るのじゃ」
利根さんが、気を利かせて玄関へ向かいます。利根さんの後姿を見ながら、私は司令のご両親に、頭を下げながら、お礼を言ったのです。
「ごちそう様でした。とても美味しかったのです。今日はいろいろと、有り難うございました」
「あだ、まだお礼には早いがなぁ~」
お母様は、そう仰いますが、私は応えるのです。
「いえ、とってもお世話になったので一回は、お礼が言いたいのです」
お母様は、ちょっと感動されたようなのです。意外なことを仰いました。
「ほんに、あんた、かわいいなぁ~。ウチの娘にならんかや~?」
「え?……いえいえ」
私は苦笑しました。その言葉が冗談だったとしても、とても嬉しいのです。
そのとき、利根さんが向かった玄関のほうから、何か話し合いをしているような、賑やかな声が聞こえてきます。
あれ?霞ちゃんだけでは、なかったのですか?
すると、何人かが廊下を駆けて来るような足音がするのです。私もちょっと廊下へ出てみるのです。
「やっほー、来ちゃったよ~!」
「島風ちゃん!……っと、連装砲ちゃんたちまで!」
私は廊下で手を上げる島風ちゃんたちに出会ったのでした。
「来ちゃったの?」
私は思わず聞いちゃいました。
「うん、だってぇ~、先月は来られなかったんだもン」
「あ~、そうだったのです」
そう言えば、お盆が過ぎてからも、島風ちゃんは何度も、お墓参り行きたかったと言っていたのでした。
私が島風ちゃんと一緒に居間へ引き返すと、ご両親が島風ちゃんを見て、目を丸くしているのです。それは無理もないのです。島風ちゃんの服装は多分、誰が見てもインパクトがあるのです。
お母様がちょっと驚いたように聞くのです。
「あんたも、艦娘かぁ?」
「はい、島風って言います。海軍でも一番、足が早いんだよ~」
そう言いながら、島風ちゃんは敬礼をするのです。
続けて、お父様も聞くのです。
「その周りのは、連装砲かい?」
「そうなんだよ、連装砲ちゃん、3台あるんだ~」
連装砲ちゃんたちも、ご両親にお辞儀をして挨拶をしているのです。
「へえ~可愛いなぁ~」
「まるでペットだな」
訪問して居るメンバーが変わると、さっきまでとは雰囲気が変わったのです。でも優しいご両親は、そんな私たちを快く受け入れて下さっているようでした。
<<来訪者:霞とジャージ>>
ちょうど玄関からは誰かが、怒鳴っているような声がするのです。
「ちょっと、あんた!ちゃんと持ちなさいよ!」
「持って居るのじゃ~」
「だいたいねぇ~っ!いったい、これのどこが?ジャージなのよ!」
「山陰では、これをジャージと言う……」
「ウソおっしゃい!!!」
霞ちゃん、かなりご立腹なのです。
心配になった私が玄関のほうへ向かうと、ちょうど二人が何かを運んで来るところでした。
「それは、何ですか?」
私が聞くと、目を細めた利根さんが
「ジャージ……」
と、言いかけて、霞ちゃんがカットインするのです。
「何言ってるのよ!浴衣よ、ユ・カ・タ!」
「え?」
私には、状況が良く分からないのです。
「ったく、筑摩も何よ!堂々と『ジャージ……』なんて言っちゃって!ンもぅ頭に来る!』
霞ちゃん、怖いのです。
でも、あの真面目そうな筑摩さんが、ちゃんと利根さんの計画に加わっていたと思うと、少し可笑しかったのです。
「でも霞ちゃん、浴衣は素敵だと思うのです」
私は言ってみたのです。だって私は、浴衣をまだ、一度も着たことが無いのです。
お盆休みの利根さんの話や皆さんの写真を見て、とっても羨ましく思ったのです。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。