「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

31 / 60
霞ちゃんが再び戻ってきたとき、なぜかたくさんの来訪者があったのです。



第31話<来訪者>

「やっほー、来ちゃったよ~!」

 

----------------------------

「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第31話<来訪者>

----------------------------

 

<<来訪者:島風と連装砲ちゃん>>

 

大体夕食も食べ終わった頃、再び玄関の呼び鈴が鳴ったのです。

「おっ!多分、霞じゃな。吾輩が出るのじゃ」

 

利根さんが、気を利かせて玄関へ向かいます。利根さんの後姿を見ながら、私は司令のご両親に、頭を下げながら、お礼を言ったのです。

「ごちそう様でした。とても美味しかったのです。今日はいろいろと、有り難うございました」

 

「あだ、まだお礼には早いがなぁ~」

お母様は、そう仰いますが、私は応えるのです。

 

「いえ、とってもお世話になったので一回は、お礼が言いたいのです」

 

お母様は、ちょっと感動されたようなのです。意外なことを仰いました。

「ほんに、あんた、かわいいなぁ~。ウチの娘にならんかや~?」

 

「え?……いえいえ」

私は苦笑しました。その言葉が冗談だったとしても、とても嬉しいのです。

 

そのとき、利根さんが向かった玄関のほうから、何か話し合いをしているような、賑やかな声が聞こえてきます。

あれ?霞ちゃんだけでは、なかったのですか?

 

すると、何人かが廊下を駆けて来るような足音がするのです。私もちょっと廊下へ出てみるのです。

「やっほー、来ちゃったよ~!」

 

「島風ちゃん!……っと、連装砲ちゃんたちまで!」

私は廊下で手を上げる島風ちゃんたちに出会ったのでした。

 

「来ちゃったの?」

私は思わず聞いちゃいました。

 

「うん、だってぇ~、先月は来られなかったんだもン」

 

「あ~、そうだったのです」

そう言えば、お盆が過ぎてからも、島風ちゃんは何度も、お墓参り行きたかったと言っていたのでした。

 

私が島風ちゃんと一緒に居間へ引き返すと、ご両親が島風ちゃんを見て、目を丸くしているのです。それは無理もないのです。島風ちゃんの服装は多分、誰が見てもインパクトがあるのです。

 

お母様がちょっと驚いたように聞くのです。

「あんたも、艦娘かぁ?」

 

「はい、島風って言います。海軍でも一番、足が早いんだよ~」

そう言いながら、島風ちゃんは敬礼をするのです。

 

続けて、お父様も聞くのです。

「その周りのは、連装砲かい?」

 

「そうなんだよ、連装砲ちゃん、3台あるんだ~」

連装砲ちゃんたちも、ご両親にお辞儀をして挨拶をしているのです。

 

「へえ~可愛いなぁ~」

 

「まるでペットだな」

訪問して居るメンバーが変わると、さっきまでとは雰囲気が変わったのです。でも優しいご両親は、そんな私たちを快く受け入れて下さっているようでした。

 

<<来訪者:霞とジャージ>>

 

ちょうど玄関からは誰かが、怒鳴っているような声がするのです。

「ちょっと、あんた!ちゃんと持ちなさいよ!」

 

「持って居るのじゃ~」

 

「だいたいねぇ~っ!いったい、これのどこが?ジャージなのよ!」

 

「山陰では、これをジャージと言う……」

 

「ウソおっしゃい!!!」

霞ちゃん、かなりご立腹なのです。

 

心配になった私が玄関のほうへ向かうと、ちょうど二人が何かを運んで来るところでした。

「それは、何ですか?」

 

私が聞くと、目を細めた利根さんが

「ジャージ……」

 

と、言いかけて、霞ちゃんがカットインするのです。

「何言ってるのよ!浴衣よ、ユ・カ・タ!」

 

「え?」

私には、状況が良く分からないのです。

 

「ったく、筑摩も何よ!堂々と『ジャージ……』なんて言っちゃって!ンもぅ頭に来る!』

霞ちゃん、怖いのです。

 

でも、あの真面目そうな筑摩さんが、ちゃんと利根さんの計画に加わっていたと思うと、少し可笑しかったのです。

 

「でも霞ちゃん、浴衣は素敵だと思うのです」

私は言ってみたのです。だって私は、浴衣をまだ、一度も着たことが無いのです。

お盆休みの利根さんの話や皆さんの写真を見て、とっても羨ましく思ったのです。




--------------------------------------
※これは「艦これ」の二次創作です。
---------------------------------------
サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
---------------------------------------
「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。