「艦娘グラフティ」(第4部)<電チャンと一緒>   作:しろっこ

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霞ちゃんと、お母様と、いろいろお話は尽きないのです。こういうのも、良いかも知れないのです。


第39話<謝罪と犠牲>

「ごめん。変なこと聞いちゃったね」

 

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「艦娘グラフティ」(みほちん第4部)

 第39話<謝罪と犠牲>

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<<団らん:謝罪>>

 

霞ちゃんは続けるのです。

 

「今日……境港の駅で、利根とあなたを置いて先に帰って悪かったわ」

ああ、あれですか?全然気にしていないというか、利根さんに言われるまで分からなかったのです。

 

でも、霞ちゃんは珍しく申し訳無さそうな顔をしているのです。心配になった私は慌てて言いました。

「別に、まったく気にしていないのです。大丈夫なのです」

 

すぐに霞ちゃんが返します。

「必ず戻るつもりだったのよ。ただ、いろいろあって……」

 

「大丈夫なのです。全然、気にしていないのです」

 

霞ちゃんは、ふっと笑いました。

「ふふ……あなたらしいわね」

 

それって、褒められているでしょうか?

 

霞ちゃんは、急に深刻な顔をして呟くのです。

「軍人はね、勝つことも大切だけど、それ以上に、生き延びることがもっと大切なの。」

 

あれ?食卓がちょっと暗くなりそうな雰囲気だったので私は慌てて応えました。

「それは、何となく分かるのです。私も、もし敵が助けを求めていたら何とかしてあげたいのです」

 

「優しいんだね」

 

「いえ、それしか出来ないのです」

 

「あんたは艦娘に生まれないほうが幸せだったかもね」

 

「そんなことないのです!だって、普通に生まれていたら、霞ちゃんや利根さんや島風ちゃんにも、会えなかったのです。もちろん、司令のご家族にも」

なぜか、必死になってしまったのです。言った後で、私もちょっと”しまった”と思ったくらいです。

 

でも、霞ちゃんは、意外にも頭を下げてきたのです。

「いいよ、ごめん。変なこと聞いちゃったね」

 

「そんな……」

私も言葉が続きませんでした。ひょっとして、お酒のせいでしょうか?いつもの霞ちゃんらしくない感じがしたのです。

 

<<団らん:時代の犠牲>>

 

「あんらら、すごいなあ~」

ここで、お母様も話し掛けてこられたのです。

 

「二人とも偉いわ。霞ちゃんも、電ちゃんも」

 

急に言われて恥ずかしいのです。

「そんなことないのです。私、いつも周りから、いろいろ注意されてばっかりで」

 

でもお母様は私を見て仰います。

「あんたを見とぉとな、うちの子を思い出すだよ」

(あなたを見ていると、うちの子供を思い出すんだ)

 

「えっと……それは、司令のことですか?」

 

少しうなづくようにしてお母様は仰います。

「そう、あの子も優しくてね~。こんな時代でなかったら多分、軍人なんかじゃなくて違う道に行ってただろうね」

 

ちょっと意外な司令の過去。私も霞ちゃんも、思わず顔を見合わせました。

 

「まあ、確かに司令は、あまり軍人向きじゃないわね」

霞ちゃん、お母様の前で、それはストレート過ぎますよね。私はちょっと苦笑いをしたのです。

 

でもお母様も、うなづかれています。

「うちは軍人一家だって言われぇけどな、あの子も、父親も、本当は違う道に行きたかったみたいだわ~」

 

「……」

あの元エースパイロットのお父様も、根っからの軍人ではなかったのでしょうか?

 

「こんな時代だからナ。仕方ないだわ」

ああ、結局、しんみりしてしまうのです。私は、こういう雰囲気は、何とかしたいと思ってしまうのです。

 

でも、私の気持ちを悟ったのでしょうか?お母様が仰います。

「ごめんよ、変な話で」

 

「いえ、全然そんなことないのです。司令のこととか、もっと知りたいと思うのです」

 

「ありがとね」

お母様はニッコリされました。

 

「そういう優しいところが、艦娘のええところだわ。電ちゃんも、霞ちゃんも、本当は優しいんだよね」

 

「いえ……」

少しうつむいた霞ちゃん、もともと酔っていて顔は赤かったのですが、気のせいか、もっと赤くなったような気がしたのです。

 

お母様が仰います。

「もう、寝るだ?」

(もう、ねましょうか?)

 

『はい』

私たちは、声をそろえて返事をしたのです。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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「みほちん」とは「美保鎮守府」の略称です。
「みほちん第4部」=「みほちんシリーズ4」です。
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